- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062164542
感想・レビュー・書評
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なんてひどい主人公なんだ!と最初から嫌悪感たっぷりだったが、その報いにしてはおつりがくるくらいの転落人生。
人生を転落する人としない人ってもしかしたら紙一重なのかも知れない、そう思わされた。
物語の展開が凄まじすぎて、若干無理があるなと感じずにはいられなかった。
驚きのラスト。
砂漠の悪魔というタイトルはそういう意味だったのね、としばし呆然としてしまった。
こんなにめまぐるしく展開する小説は本当に久しぶりに読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後まで一気読みでした。
世の中には知らないことが多いのだと改めて気づかされた。 -
友達の自殺、ヤクザの脅し、中国への旅。
世界は広い、知らない世界が多すぎる。ウイグル人について。 -
読み終わった時、意外と印象に残る作品でした。
タイトルだけでは、どんな内容かまったく想像つかずに読み始めましたが
読んで良かったです。 -
自分のちょっとした思い付きでしてしまった行動によって、友人を自殺に追いつめてしまった男子大学生の話。
日本の中で、とても恵まれた環境におかれていることって、それを奪われてからでないと気が付きにくいのかもしれませんね。
それにしてもひとつの行動で、あまりに人生が急降下しすぎでブルーになりました。
やくざに目をつけられて、麻薬の運び屋にされ、それだけでもきついのにそうして送り込まれた中国で、いろいろな現実をつきつけられ…。
ラストはここまで不運なのかと悲しくなる「砂漠の悪魔」の出現に少し気分が悪くなりそうでした。
彼の今後の体調が気になってしょうがないです。 -
友人を死に追いやったことで生活が一変する広太。
中国での出会いと別れ。追う者と追われる者。
人格が変わるほどの壮絶な体験。
現代の中国をよく描かれている。あの国は人の命が軽い。 -
テンポよく読めた。
同級生を自殺に追い込んでしまった主人公。
直接手を下したわけじゃないが
それをネタにヤクザに脅され運び屋をさせられる。
中国で出会った一人の男性と逃亡生活をはじめるが。。。
逃亡を始めた頃から物語の雰囲気がガラッと変わりました。
中国は果てしなく広いんだなぁ。
ラストは衝撃的。
この世から核がなくなることを願います。 -
おもしろすぎて一気読みしてしまった。
友人の自殺に関与したことでやくざに目をつけられ、北京まで運び屋をやらされることになった主人公。北京で出会った青年といっしょに西に逃げ出したものの、坂道を転がるように引き返せない展開に。冒険小説好きにはたまらんです。
ただしタイトル「砂漠の悪魔」の正体とラストの展開については唐突な印象も受けて、読み物としては★一個マイナスにしてみた。それでも、ものすごく大きな悲劇も喜劇も、実際には何の伏線もなく唐突に起こる事の方が多いよな、とも思う。
主人公が運び屋をやることになる展開もものすごく愚かでご都合主義的な気もするけど、現実って往々にしてそういうものだよね、とか。