竜が最後に帰る場所

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165105

感想・レビュー・書評

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  • 正直、よく分からなかった物語もありました。
    「え?これで終わり?」みたいな。
    やっぱり「夜市」のインパクトが一番強いかな…という感じ。
    内容すぐに忘れちゃいそう。。

  • 不思議なお話を集めた短編集。

    まぁ恒川さんの本は大体不思議な短編集ですが
    今回のは内容的にちと違っていて・・・

    今まで読んだものは、日本の怪談とか、昔からの言い伝え、的な雰囲気をかもす感じでしたが
    この本では割と現実味のあるというか、生活感があるというか、
    なんだかいつもと違う感じでした。

    表題作はまぁそういうのではないですが
    やっぱ日本的な雰囲気がなく、
    私の知ってる恒川さんじゃない!!という感じでした(笑)

    しかしやはり、おもしろかったです。
    鸚鵡の話がお気に入り。

  • 最初の「風を放つ」はあれ?ここで終わり?というような感じがしたけれど、後のはすごく気に入った。特に「夜行の冬」がお気に入り。

  • —私たちは私たちだけ?
    —進むってどこに行くの?
    —どこに行けばいいの?

    <竜が最後に帰る場所よ>

    (風を放つ/迷走のオルネラ/夜行の冬/鸚鵡幻想曲/ゴロンド)

  • これも良く読むと沖縄色が現れている作品です。
    竜の位置付けを読み解くことが鍵ですね!

  • 昔は煙に巻いたような話って好きじゃなかったですけど、
    最近そのよさがわかるようになって来ました。

    この人はベースは現実で異世界に紛れ込んでいくタイプ(よにきもみたいな)が多いなという印象でしたが、
    最近の作品はとっちらかった状況がだんだん整理されていき、
    自然に沈み込んでいく感じ。
    深く考えず展開の流れに乗るのがいいんだなと、読み方がわかれば楽しめます。

    表題となった最後のお話はうーん、あまり好きではなかったけれど。
    他4編はぞわぞわじわじわ恐いお話。
    文章が流れるように自然で、人物描写がうまいなあと思います。

  • 図書館で借りてみました。

    不思議な話の短編集ですが、印象としては、そうじゃないモノが目立ちました。
    「風を放つ」は特にそうで、ちょっと不満。

    「夜行の冬」が特に良かったし、それに続く二つも恒川さんらしいと言えばらしいかな。
    今回も、淡々とした文章で、知らない内に不思議な世界に引き込まれていくような感覚が楽しめました。

  • 恒川 光太郎はたしか北海道新聞の書評で「雷の季節の終わりに」が紹介されていて、おもしろそうだなあと思って、図書館で借りて読んだのを最後に読んでなかった。怖かったようなおもしろかったような記憶があったので、図書館ぶらぶらしたときに借りてきた。

    おもしろかったけど、半分くらい読んで、なんとなく飽きて読むの辞めてしまった。読んでる途中で、たぶんわたし一文一文が短い文章読むの苦手だな、って思った。

    読んでる本途中でほっぽりだすの久しぶりだな。
    そのうち夜市くらいは読もうかなー。

  • 独特の世界観は相変わらずで、それはやっぱり良いと思う。ただ、あくまで短編集と言われればそれまでだけど、それぞれの章ごとの印象が散漫で、自分的には読後感が今一つ。読解力が乏しいだけかもしれないけど。

  • ファンタジー寄りな感じの短編集ですね。
    喋らない赤い服のガイドに連れられて平行世界へと歩く「夜行の冬」とか、実は鸚鵡だった男が主人公の「鸚鵡幻想曲」なんかが面白かったです。

    絵 / くまおり 純
    装幀 / 斉藤 昭(Veia)、山口 美幸(Veia)
    所出 / 『群像』2007年5月号、『エソラ』vol.4・5・7・9。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞してデビュー。直木賞候補となる。さらに『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(後に『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『月夜の島渡り』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』など。

「2022年 『箱庭の巡礼者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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