- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177368
作品紹介・あらすじ
今は空席だけど、あの場所にタクヤくんは確かにいた。突然いなくなってしまったクラスメートをめぐる子どもたちと担任の先生のオムニバス・ストーリー。注目の現役教師作家による最新作。
感想・レビュー・書評
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マルオの話が良かった。
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良本!
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6年1組のタクヤが突然死んだ。親友、クラスメイト、幼馴染、テニスのパートナー、担任がそれぞれの立場でタクヤの思い出やタクヤ死んでしまったことで生じた後悔など、自分の今を語る。ひとりの語りがひとつの章になっていて、全体の物語を構成する。タクヤが良い人過ぎに描かれる。泣ける。
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児童小説の本棚から借りて読んだ。
私的には読みやすくて良かった。
自分の子供がこの小説の子供達くらいになれば、これを読んでどんな気持ちになるんだろう… -
6年1組のタクヤが、防波堤で釣りをしていて高波にさらわれ、死んでしまう。タクヤの後ろの席だった則子、仲の良かった3人、保育園がいっしょだったふみ、塾がいっしょだったマルオ、同じテニスチームでペアを組んでいた村木…。突然、つきつけられた「死」。なかなか受け入れることができない。でも、少しずつ…。
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クラスで人気者だったタクヤくんが、事故で亡くなった。
どうして彼が?
後ろの席だった則子、仲良しグループの博紀、おさななじみだったふみ、
クラス委員の佐野、となりのクラスの村木、担任の毛利先生、この六人の視点で
綴られた、タクヤの死を受け入れるまでのオムニバスストーリー。 -
6年生の男の子が、高波にのまれて命を落とした。クラスのともだちは、なかなかそれを受け入れられない。教師もまた、対応に迷っていた。
友だちのことを、知っているようで知らない部分がたくさんあることに気付かされる。 -
突然、サヨナラも告げられず亡くなってしまったタクヤ。クラスメイトたちは深い悲しみからまだ立ち直れずにいた。タクヤの死を恐れる子、タクヤの死を受け入れられない子…けれど、まるでタクヤが優しく背中をそっと押すかのように、彼との思い出が同級生たちを立ち直させていく…
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夏休み前の7月、おじさんの家に遊びに行っていたタクヤは海で釣りをしていて波にさらわれ、三日後遺体となってみつかった。6年生のタクヤのクラスでは、クラスメイトがそれぞれの思いでタクヤの死と向き合う。
卒業前の6年生、今までの自分をタクヤというフィルターを通して見つめなおす。それぞれのタクヤ像。
そして卒業式の日、それぞれの思いを、品々をタクアyの親の用意したタイムカプセルに入れ埋める。
本人は思い出の中でしか登場しない。ちょっと「桐島部活やまるってよ」みたいな感じがしなくもない。 -
6年1組の教室にある誰も座っていない机。それは海の事故で亡くなったタクヤの席だった。
人気者だった同級生の死を、各章それぞれ別の人物が思い出と悲しみをもって乗り越えるまで。マルオこと佐野くんの言葉がとてもよかった。今の子達はあまりに早く大人になることを求められている気がする。 -
一人の同級生が突然亡くなった。
死を受け止めようとする子どもたちの葛藤。
仲のよかった子も、ただのクラスメイトだった子も、「友だちの死」に真剣に向き合います。
彼らの、前に進んでいこうとする思いに、涙を堪えさせられました。
最後の担任の先生の語り。
自分は大人側にいるので、とても共感したのですが、子どもの目からは、多分違ってみえるのかもしれませんね。
先生だって悩むし、間違うこともあるし、完璧じゃない。
先生から見た子どもたちと先生の葛藤―。
堪えた涙がと止まりませんでした。
友だち。こんなにステキなものはないですね。