もののみごと 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177924

作品紹介・あらすじ

江戸からの伝統を受け継ぎ、未来に繋ぐべく、一徹にわざを磨き続ける職人たちがいます。ひとつひとつ、丁寧に体で憶えたわざから、美しい「一生もの」が生み出されます。今を生きる職人たちのわざから生み出された「ものたち」は、モダンデザインと見紛うほど現代性に溢れています。「切子」「扇子」「指物」「結桶」などなど……、いま私たちの家にあると、生活に彩りを与えてくれる「みごとなもの」の数々と、味わい深くセンスのよい職人たちのわざの世界を堪能できる一冊です。
この本で紹介する「もの」と名職人さんは、
黄楊櫛 竹内勉さん 江戸切子 小林淑郎さん犬張子 田中作典さん 江戸筆 亀井正文さん江戸指物 戸田敏夫さん江戸扇子 深津佳子さん本手打ち毛抜き 倉田義之さん江戸小紋 小宮康正さん足袋 石井芳和さん東京桐箪笥 林正次さん江戸からかみ 小泉幸雄さん 引手金具 堀口宏さん江戸すだれ 田中義弘さん 江戸風鈴 篠原儀治さん・裕さん釣りしのぶ 深野晃正さん碁盤 前沢道雄さん 江戸甲冑 加藤一冑さん江戸和竿 中根喜三郎さん 今戸焼 白井裕一郎さん江戸鼈甲 磯貝一さん・英之さん唐木細工 土倉昭夫さん曲物 大川良夫さん銅おろし金 勅使川原隆さん江戸結桶 川又栄風さん木彫看板 坂井保之さん木版画摺 松崎啓三郎さん錺簪 三浦孝之さん江戸玩具 杉原茂夫さん押絵羽子板 西山鴻月さん 宝船熊手 吉田啓子さん・京子さん
の30品、33名。
仕事場でお話を聞いた著者は、田中敦子さん、フォトグラファーは、みなもと忠之さん、ブックデザインは、菊地敦己さん。伝統工芸に興味のある方はもちろん、デザイン、日本文化、町歩きなどにご興味のある方はぜひ、お手にとってご覧ください。

感想・レビュー・書評

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  • よい物に出会った時の感動を思い出させてくれる。
    目と腕を鍛え、よい仕事を心がける、美しい精神を思い出させてくれる。

  • 職人の心意気を感じる本。
    でも、こういった職人のつくるさまざまな「もの」が、だんだんと世間で必要とされなくなっているのが、悲しい現実でもある。
    ふすまの引き手金具など、見ていて楽しいのだが、今の日本の住宅ではどんどん和室は減っていて、障子やふすまのない家が増えている。
    職人わざを堪能するには、こちらもゆとりがないといけないだろうなぁ。

    なお、図書館でこの本を探される方へ。
    この本、カバーをとると、真っ赤です。
    赤というか朱色に、黒字でタイトル等が印字されています。

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著者プロフィール

翻訳家。大阪大学文学部美学科卒。フィクションからノンフィクションまで幅広いジャンルを手がける。『教会建築を読み解く』『素敵な蔵書と本棚』『ローマ帝国大図鑑』(いずれもガイアブックス)など訳書多数。

「2015年 『ファン・ゴッホ その生涯と作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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