- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177948
感想・レビュー・書評
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2日(実質1日)で読んだ。
ぜひ人に進めたくなる一冊!
そこら辺の職業紹介本より面白い。
モモタは別に百田由香さんでも良かったのではないかと思ったが、うん、失礼しました。百瀬さんで良いです。
でも、キッカケが幼稚園というのは納得できない。
さすがにそんな昔のあだ名を会社で使うだろうか?
普通に新人の頃…で良いのではなかろうか。
同じくマイコも。
全体的には面白かった。
本がこんなに丹念に作られていると思わなかったし、工夫もされていると思わなかった。
ただ、児童書がそこまで細かく作られているのに、
文頭「なので」はおかしいのではないか。
また、ここまで徹底しているのに「若おかみは小学生!」の増刷に比較的分かりやすい誤植があったのは、奇跡に近いのか。
読み終わったあと、青い鳥文庫の二冊を本棚から取り出した。
あまり気にしなかったことに多くの労力と人が携わっていると、古本屋に売るのも躊躇してしまう。 -
小学生なら誰でも知ってる「青い鳥文庫」、感動したり、続きが気になったり、友達とキャーキャーもりあがったり。そんな本達を生み出しているのは、どんな人たちのどんな仕事なんだろう?
ノリよくテンポよく、大変だけれど本ができるまでをいっしょに体験できます。
(i44) -
タイトル通り、青い鳥文庫ができるまでのドタバタ悲喜こもごもを描いた楽しい本。
小さい頃から楽しく本を読んでいれば、大人になっても本を読み続けることでしょう。
作家さん、イラストレーターさん、出版社さんエトセトラ、本に関わる全ての人々に感謝。 -
(No.12-70) 児童書です。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『作家、イラストレーター、デザイナー・・・、そして校閲や販売、印刷会社、取次、書店・・・。
一冊の本を世に出すため、奮闘する人々。
四か月に及ぶ取材にもとづいた、臨場感あふれる現場の姿。
これを読んだら、あなたも本を作りたくなっちゃうかも!』
題名どおり、講談社・青い鳥文庫の一冊が企画され本屋さんで売られるまでのお話です。
この本は小説ですが、作者さんは「正真正銘のノンフィクションです!」って言ってます。
つまり、登場人物は全部創作で、作ろうとしている「白浜一座が行く!」という人気シリーズも架空。
でもそれ以外、本が出来上がるまでの事実度は99パーセント以上!なの。すっごくリアル。
主人公は編集者の百瀬由香、通称モモタ。企画会議から始まります。
発売予定月が決定してからたびたび、校了日まであと何日、発売日まであと何日、と出てくるのでほんとに間に合うの?とドキドキ度は満点です。
もちろん物事は順調には運びません。トラブル頻発!モモタはあの手この手で何とか解決していきます。
合間にはほんとの編集長さん、イラストレーターさん、デザイナーさん、等が文を寄せているし、本についてる番号の説明とかの豆知識もたくさん。
一冊の本が出来上がるまでに、こんなにたくさんの人の手を通るんだなあと感激しました。
この小説は「青い鳥文庫」がモデルですから、国語教育もかねている児童書に間違いがあってはいけないのだと「児童書の間違いは、万死に値する」という校閲局のチェックの仕方はすごいと思いました。
魅力ある本を造りたいという思いと、子供のお小遣いで買える値段設定との間での駆け引き。表紙の紙を少し豪華にすれば輝いて見えるけれど、定価は押えたいとか。何とか安く、でも魅力的にと知恵を絞ります。
作者の岩貞るみこさんは、小説も書くけれどノンフィクションライターとしての活躍が主な方のようです。
この小説もほとんどノンフィクションみたいだと思いました。
読んでいて映像が浮かんでくる感じだったので、これドラマにしたら面白いだろうなあ。
そしてこの本自体にもいろいろ工夫がされています。とくに「あとがき」部分について、わぁ~読者にそれを実感させるためにそこまでやってくれたんだ!と感動しました。
これは児童書として出版されてますが、登場人物たちは皆さん大人。お仕事小説としても読めますし、大人が読んでもとても面白いはずです。私は大変楽しみました。 -
本ができるまでに、こんなにいろいろなことがあり、こんなにたくさんの人の苦労と努力があるのね、と改めて気づかされました。
ストーリー仕立てで、ものすごく楽しみながらお仕事体験した気分。
本好きな子どもから大人まで皆に読んで欲しいです。 -
《私-図書館》【再読】青い鳥文庫ができるまでを読んでよかった。一冊できるまで、読んで、ますます、全部大事に読破したいなあ。
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“イラストレーター選びは、いつもとても悩む。
絵の雰囲気で、本のイメージが、がらりと変わってしまうからだ。それに、二十年まえといまでは、好まれる絵のタイプも、ずいぶん変わってきている。
いくらおもしろい物語でも、本を見たときに最初に目にはいるカバーの柄がつまらなければ、読もうという気にならないだろう。”[P.32]
青い鳥文庫ができるまでのほぼノンフィクション。
読みやすいし面白かった。
“さらに、
『書き終える』は『書きおえる』、『流れ出す』は『流れだす」というように、漢字は最初だけに使う、青い鳥文庫独特の漢字使いのルールどおりに、変えていく。”[P.74] -
児童書ですが、大人が読んでも興味深いです。「舟を編む」の児童文庫版ですね。
特にイラストを入れる作業が興味深かったのですが、もうちょっと写真や図で示してくれないとわかりにくいし、読んでいて飽きるかなと思いました。お金がかかるんでしょうね。
お金の計算が入っているところも、子どもたちに創作した文や絵はタダじゃない。と気づかせてくれるといいなと思います。
ジュニア編集部って何でしょう?
114ページ5行目の「めっそうもございません」は間違った使い方です。
110ページ12行目「ため息をつくほどきれいだ」に私は違和感を覚えるのですが皆さんはどうですか?
「ため息が出るほどきれいだ」「ため息をつくほどきれいだ」……。