- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062179829
感想・レビュー・書評
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「七緒のために」はよくわからなくなった。
「水の花火」のほうは、なんか好きだった。
いつも家族関係に引っかかっているイメージを抱いてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学/高校生の不安定な友情、承認欲求が描かれた作品。狭いコミュニティでほとんどの時間を過ごすから一つの問題が感情を全て支配する感じ
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突然終わった。
もっと続いて欲しいと言うか物足りないと言うか… -
今の私が14歳に戻ったとして、彼女に、そして自分自身にうまく向き合えるだろうか…。そんなことを考えてしまった一冊。
あとがきにあった
「求めるばかりで、自分の傷には敏感なのに、他者のことは無自覚に傷つけ、いつもなにかに飢えていた」
というのは、まさに私にとってもそうで、その時代の少女たちの物語を読むたびに今でも突き刺さってくる。
でも、読んでしまうんだよなぁ…。 -
分かりやすい終わり方を当然だと思って、それを求める人も多いけど、
明確なラインなんてなくて、
いつのまにか終わってたり、
いつのまにか寝て始まっていたり、
基本、曖昧なものなんだろう。
「なにも知らないくせに。なにも知らないくせに当たり前みたいな顔で意見して、勝手な正義感を押しつけて。」 -
あまり集中できない話だった。
表題作じゃないほうの短編のほうが好き。 -
(たぶん)初めて島本さんの小説を読みました。
○七緒のために(☆5)
印象的だったのは主に2点。
まず、七緒の家を訪ねたシーン。七緒の作話に気づくところでは、こちらも背筋が凍ると言っては大袈裟だが、ぞっとするような感じがした。その後は、七緒がしゃべる度に、悲しかった。彼女の意図や気持ちを汲みかねることが続いたので。
それから、最終盤。七緒の話で進んでいったストーリー、翻弄された私(そして読者)。それが私に還ってくる。この気づき、すぐにはわからなかったが見事。
○水の花火(☆4)
表題作に比べ苦味が少なくストレートで読みやすかった。
「そんなのは誰と一緒にいたって同じことだよ」
「今から友達になるには近すぎる」
優しい人なのだろう、草木君も川本さんも。