七緒のために

著者 :
  • 講談社
3.17
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本棚登録 : 686
感想 : 131
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062179829

感想・レビュー・書評

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  • 島本さんの文章表現好きなんだけど
    七緒のために 
    は、大まかな内容は理解出来たけど
    細部までは心の中に入ってこなかった、、

  • 中学/高校生の不安定な友情、承認欲求が描かれた作品。狭いコミュニティでほとんどの時間を過ごすから一つの問題が感情を全て支配する感じ

  • あまり集中できない話だった。
    表題作じゃないほうの短編のほうが好き。

  • 痛々しい。七緒も、雪子も。
    どろどろした感情が渦巻いて始終気分が悪かった。
    確かにあの頃のわたしたちには"七緒"や"雪子"が居たんだろうな。
    時が経つとこんなにも遠いもののように感じてしまうけど。
    共依存。どんな形でも傍に居てほしいと願う痛々しさに苦しくなった。
    そしてそれは絶対に壊れるとわかっていながら。

    "女の人は、けっして女の人を心から好きにはなれないんだよ"

  • 2012.12.07読了。10年前、デビュー当時の島本理生と、今の島本理生の2作品。二つとも、友情を描いたもの。10年のときを経て、より描写が深くなったとかは感じたけれど、どうやらあたしは昔の作品の方が好きらしいです。
    14歳、難しい年頃の、女の友情。女は男がいないとひどい、とあって、女子校だったこともないけど激しく同意。幸い自分の周りには、極端な人はいないけれど、女だけ、って怖いよねw

  •  不完全燃焼。

     桜庭さんの「砂糖菓子…」
     を思い出した。

     嘘をつかなければやってられない七緒と
     それに振り回される雪子。

     うーん、ちょっとわかりにくかった。

  • あんまり好きじゃなかったなー・・・

  • 痛々しくて苦くて、あまり感情移入できなかったけど、
    このぐるぐるどろどろと黒く渦巻く思春期特有の女子の雰囲気?って
    多かれ少なかれ誰でも経験するのではないかな、と思う。

    過ぎてしまうとすごくばかばかしいけど、
    その時は学校って生活のすべてだから必死。

    学校以外の世界をもっと早く知っていると、
    もう少し気楽に過ごせたのかなー。

  • たまには少女的なものを…と思い目に入った本。
    表紙から予想した透明感より、内容の方は切実な、しかし誰にもどうにもできないじれったさに溢れていた。
    十四歳。確かにあの年齢は、どうしようも無かった。

  • 七緒。たぶん、こういう子、いる。
    華奢で女の子らしい、っていう中途半端にかわいらしいような描写をされるのが、なんか苦いなあ。
    狭い空間で、狭い人間関係を煮詰めるしかない、あの時期って何なのだろうか。
    「女の子が綺麗なのは、この世に、男の人がいるから」っていう言葉が、最後まで読んで、妙に附におちるんだよね。
    女の子の友情って、少なくともこのふたりにとっては、えぐいな、と思う。

著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島本理生の作品

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