- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062181532
感想・レビュー・書評
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最初の頃は死のことが多く、最後に近づくにしたがって日常的な著者の考えになっていった。
生も死も含めて生きることで、哀愁漂う気持ち、命に謙虚でいる気持ちが大切ということかな。
時々ふっと笑えました。
読んだ中では「生きる悲しみ」に言われていることが似ていました。
人の死はせつない。死はただ会えぬことなのだが、二度と逢えぬことが真実である。真実は残酷である。
別れが前提で過ごすのが、私たちの"生"なのかもしれない。
人生は結果ではない。
正しいことというのは半分以上は人の目に見えないことだ。
「いい女は世間の風評、風潮にまどわされない。自分の目で見たものに善しにつけ、悪しにつけ第一義とする。そうゆう女はつるまない。」
尊敬する友達を思い出しました。
便利が正しい、という考えは正しくない。
スマートフォンを使ってる姿には風情、情緒がない。
著者の母の母の言葉。
「男の子を三人産んだら、道に人を殺めた人が縄をかけられて歩いてるのを見ても決して人殺しなどというてはなりません。女の子を三人産んだら、道の角に身体を売る女の人が立っているのを見て売春婦と決して言ってはなりません。男の子を三人産んで育てれば一人は間違って他人を殺める子供はできるものです。女の子を三人育てれば一人は身体を売らねば生きていけない生活になるかもしれません。それが世間です。」
安ければそれが一番という考えが広まっている。「安物買いの銭失い」という言葉がある。ものを大切にしない。
仕事の根本は誠実と丁寧である。この二つを成立させるのは品格と姿勢だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エッセイ集。
タイトルの別れるについての話題は最初のみで、あとは特にテーマを決めずに書いている。
著者の肩に力を入れない生き方が分かる。 -
求めていた内容とは少し違いはあったが、興味深い項もいくつかあり。
前向きにとらえられるようになれれば、と少し思えた。 -
大人の男のいる場所に子供がいるべきではない。
同感である。
別れる事によって新たなスタートを切る。生きる力を得る。別れは否定的なものではない。
別れを新たな視点で見る事ができた。 -
我も大人の男にならねばと考える。己が正しいと思った事を、ひたすら行うのみである。
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この人の、聞きたい言葉があり、
このシリーズを読めば、
やさしく、ときに厳しく、それらの言葉を聞く事ができる。
その幸せ、を、かみしめながら読んだ。
あたたかい人は、いつだって、
大きく、ときに鋭く、厳しく、そしてやさしい。 -
2013.6.4読了 図書館
滅多にないが、家人との触れ合いには感心する。 -
ある日の王様のブランチで紹介されていた一冊。
恥ずかしながら、伊集院静さんが故夏目雅子さんのご主人だったことを
その時に初めて知り、読んでみたいと思い手にしました。
『別れることは、悲しいだけではなく
人に新たなる力を与えてくれるものだ。』
『人生には決して無駄な事はない。』
私自身が別れを経験した時に感じた事と
同じ思いを綴ってあり、「うんうん、そうだよね」と
読み進めてみたものの・・・
正直、伊集院さんの文章がどうも好きになれず
後半は読むのが苦痛に。。。
内容どうこうの前に、文章の切り替え、比喩、全てにおいて
私好みではありませんでした。
残念。
エッセイは、内容よりも文章力なのだと気づかされた一冊です。
残念ながら、伊集院さんの本を読むのは当分はなさそうです。
私はこの世で一番好きなエッセイ
向田邦子さんの『父の詫び状』を無性に読みたくなりました。 -
前妻である夏目雅子や自らの交流ある人との色々な別れと生き方を紹介し、男の人生と付き合い方を勝手に定義付ける、大人の流儀シリーズ第3弾。
場末の酒場でオヤジがくだをまきながらぶつぶつ言ってるだけと判断するか、そんな勝手な独り言の中にも一本確かに芯が通った納得できる文言を見つけ出すかはご自由に、ということだろうか。これも一つの成熟した大人の生き方なんだろう。納得できる箇所も多かったので、まぁ面白かった。
ただ独り言風だからといっても、余りにも散文形式で読みづらいのは勘弁して欲しいwこういうコラムはやっぱ雑誌で流し読みして勝手にひとりごちる方がいいな。