- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062182171
作品紹介・あらすじ
お金がないなら、知恵を出すのよ!もりはら鉄道新社長・篠宮亜佐美(31歳独身)の果敢な挑戦が始まった。立ちはだかるのは、やる気を失った社員たち。一筋縄ではいかない経営幹部、そして、亜佐美らを次々と襲う不穏な事件。「もり鉄」に明日はあるのか!?人々の希望を乗せた列車は、感動の終着駅に向かってひた走る。
感想・レビュー・書評
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面白かったです!ローカル赤字路線の立て直しだけかと思いきや、事件あり、政治あり、恋愛もありで。こういうバイタリティ溢れる人って読んでいて清々しいです♪実際身近ににいたら暑苦しそうですが…。どこかの路線をモデルにして映像化したら盛り上がりそうな気もします❤
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☆2つ
ここしばらくのあいだ真保裕一の新刊は読んでいなかった。とか言いながら前作(たぶん)の『デパートへ行こう』は読んでいて、やはりこりゃだめだというスッキリしない読後感を味わいこの『ローカル線で行こう』もあまり眼中には無かった。
ところが世間の耳目というのを気になるもので、この本の評判がすこぶる良いことを知ってこりゃ読まねばなどと安易に思ってしまったのであった。すまぬ。
読後の結論は、世間が騒いでいる程の事は無い。読まなくてもじぇんじぇん悔いは残らんな、というものであった。
確かに読み始めのっけの部分は、おっなんだなんだこりゃづいぶんと面白そうなお話ではないかい、と先へ先へとページが進む。だが、途中でアレ? が始まり、そのアレ? はありゃ? になって、果ては おいおい!? へと落朽していくのであった。
無理矢理まとめて言ってしまうと、いったいにこれわ経済小説なのか探偵小説なのかはたまた恋愛小説なのかハッキリしんさい!なんでもかんでも混ぜときゃなんとかなるかも、なんてあんた素人ぢゃないんだからさ、真保さん。ええかげんに進歩しろよって、すまんこってす。 -
「県庁おもてなし課」とか「限界集落株式会社」に連なる、地方応援物語、+ミステリーと、言っていいか。
赤字鉄道の再建を頑張るヒロインとその周辺に次々と襲いかかる妨害工作、その意図は、そして犯人は。
相変わらず、真保裕一は読ませてくれる。 -
地方都市廃線危機の鉄道を若い女性が立て直しに!の設定が面白かった。
ミステリーも絡み、段々人の輪が広がっていくのが心地良く伝わってきた。
自らを「客寄せパンダ」と称する覚悟のほどがいい。
どんな状況下でも、自らが意志をもって信じて行動することの大切さを感じた。 -
信保裕一さんの本を初めて読みました。
「ローカル線で行こう!」は以前から読んでみたいと思っていた本。
廃線の危機にある「もりはら鉄道」
その運命を託され新社長に就任したのは若干31歳の篠宮亜佐美。
彼女は元新幹線のカリスマアテンダント。
その彼女が仕掛ける起死回生の作戦の数々。
それを阻むかのように起こる謎の事件。
亜佐美のバイタリティーと頑張りには、読んでいる私まで元気をもらえました。
楽しい本でした! -
廃線瀬戸際のローカル線の再生のため、新たにやってきた女社長は新幹線の元カリスマ・アテンダントで。ストーリー展開はかなりご都合主義が鼻につくし、無理矢理つっこまれたミステリパートは蛇足感が満載です。
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新幹線のカリスマ車内販売店員が廃止寸前のローカル鉄道の社長に大抜擢。 故郷の鉄道を存続させるために、 ローカル鉄道 通称もり鉄を見直されるべく、愛されるべく、 社員や地元の人たちと奮起していくお話。 アラサー女性社長と県庁からの出向副社長のやはりアラサー男子がここまで 出来るだろうか、という少し現実離れした感もあるので、 まぁ最後の「よかったよかった」は爽快感は少々軽い。 少しの諦めの気分とそれを信じたくない勢いと正義感で行動出来てしまうのはその若さがあってこそかもしれない。 事件の解決もなかなか意外な方向へ進んでいったので最後まで期待感連続で楽しめた。
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廃線目前「もりやま鉄道」の未来を託されたのは経営のけの字も知らない女アテンダント!? 県庁と銀行に冷ややかな視線を向けられつつも地元第一、お客様目線に立った戦略で窮地を乗り切ってゆく。 しかし立て続けに起こるアクシデントに何者かの悪意を嗅ぎ取って・・?
赤字沿線大逆転計画!! 経営経験なしの女販売員と県庁から出向してきた左遷野郎がお先真っ暗お荷物沿線の復活に奔走する。 まぁ展開としては良くある企業経営の一点攻勢劇なのだがそこは流石人気作家、ミステリらしく要所要所に不安げな波を立てて読者を惹き込んでくる。 電車の旅はいいものですよ本当に。