- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062183611
感想・レビュー・書評
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おわりの感じがしないんだが、どうも3巻完結らしい、わからんシリーズ。
とても誠実に、少年のまっすぐな成長を描いている作品だと思う。あーやっぱまはらさんいいなあ、好きだなあ。でもなんか3巻はあんま起伏がなかったような気もする。竜骨の玉もあっさりみつかったし、なぜか山奥で恋物語が勃発してたり・・・・。ああ、でもあの兵糧丸は食べてみたい。なんかおいしそう。
薬草たちの声が聞こえなくなったときの先生の言葉が印象的。手と目と鼻に知恵をつける。大事なことだよねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伸びゆく力
シリーズ完結編。
本作では草多の父が判明する。
そして、薬草の言葉がわからなくなるのと引き換えに、これまでと違うものの見方ができるようになる。
化学的に作られた薬とは違って、薬草は効き目が緩やか、私自身もずっとそう思い込んできた。
しかし、よくよく考えれば皮膚についただけでただれるもの、人を死に至らしめるものなど数多く存在するのだ。
そんな当たり前のことを忘れて人工のものの方が怖い、などと考えていたなんて!
おいしくて健康にいい山芋だって、ずっと触っていると痒くてたまらない(だから料理の時はビニールを手に巻き付けてすりおろす。そこまでしても好きなのだ)。
酢で洗って痒みがとれるとはいえ、ちくちくする感じは長く残る。
植物の効能のは表裏一体だということを、改めて感じさせられた。
本作では、初心に返るということが主題になっている。
突然なくなってしまった自分の力。
そのとき草多は、どうして己が進んできた道を選んだのかを思い出す。
そして周りの人間たちが特別優れているように思えても、実は彼らだって自らの才能に甘んじていたわけではなく努力を重ねてきていた、ということに気づくのだ。
困難にぶつかった時こそ見える自らの方向性。
切磋琢磨していく仲間の大切さ。
草多はまだまだこれからだ。
だからこそ伸びゆく力を感じ、それに心を動かされる。
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おぼっちゃまの印象の草多が
大学生かぁ
やっぱりマンガみたいな展開でした -
最後の大学の教科書を見るところで笑った。そんなに進んだ学習をしている高校からきて全くわからないはずがない。有機化学を勉強しないはずがないもの。
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盛り上げる要素も書き込む要素もいくらでもあったのにあっという間に簡潔。面白かったからこそもったいない。父親の話も唐突に終わってしまって、あれだけ引っ張ったのにな。もっと詳しく読みたかった。
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わからん荘の住人、伸太郎の家は滋賀の忍者の家系。伸太郎の祖父の兄・泰蔵じいさんが竜巻の後に拾ったという玉に興味を持った竜骨。その玉を見せてもらうため、泰蔵じいさんの家へ。そこで、『新・気休め丸』を作るヒントになりそうな大きな発見をした。ところが…。