ただいまラボ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 142
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062185769

作品紹介・あらすじ

「シカミミ!」獣医学科の分子生物学研究室に入った太一を待っていたのは、実験用の鹿の耳を切り刻み、彼女とすれ違い続ける毎日だった……

「ナツジツ!」夏休みに実家の動物病院に帰省した東は、十年ぶりに子連れで帰ってきた、元ヤンキーの姉の姿に驚愕するが……

「ネガコン!」就活中の新倉は、インターン先のペット保険会社で呑気すぎる学生たちとの共同作業に苛立ちが募るばかり……

「コンフル!」何でも器用にこなしてきた透は、余裕のはずの卒業論文で追加実験を命じられ、合コンで出会った子とも上手くいかず……

「ブンセイ!」5年生になったミカは、大学の実験と動物病院でのバイトで、続けて初めて動物の安楽死の現場に立ち会って……

理系の青春はこんなに面白い!
獣医学科で動物の生命と向き合う学生たちの笑いあり涙ありの日々を、現役大学院生の著者が瑞々しい文章でリアルに描く青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 獣医学科の学生たちの連作短編集。
    恋人とのすれ違いとか、進路の迷いとか、悩みのタネは学生にはよくあることでも、そこに獣医学科の実情を知るのが面白い。
    どんな研究室があるのか全然知らなかったけど、獣医になるばかりじゃないんだなあ。

  • k

  • 最初は研究の話しが難しくて興味を持てなかったけど、読んでいくうちにドンドン面白くなった。
    研究や練習のために命をいただいてるんだということや、全然知らない世界をほんの少しだけど知ることが出来て良かった。
    イラストもすごく可愛い。

  • 普通の人には馴染みのない獣医学科、分子生物学教室の学生が主人公の連作青春小説。
    自分のいた大学には獣医学科もあったし、知り合いもいたので結構話は聞いてたし、大学や仕事でもPCRとか身近だったし、微生物の継代とかもしていたから、かなり馴染みがあるところで、すんなり読めた。最後のまとめ方は良いと思います。

  • まだ上手く自分を取り繕えない、むき出しのままの若者が壁に体当たりしていく様が痛々しくも眩しい。獣医学部の話なんだけどそれよりも若者らしい葛藤とか迷いとか成長が印象に残る。

  • 獣医学科5人の連作短編集なんだけど、研究とか知らないことだらけで興味津々。獣医さんも動物が好きなだけではできない仕事。実験で犬に麻酔を多く入れすぎたのか死んでしまったのが可哀想だったな・・・。でも佐伯佳美さんのイラストが可愛くて癒されました。

  • 獣医大学の分子生物学研究室に集う学生たちのオムニバス。
    理系の大学生らしい悩みをいろいろなタイプの学生を通して描く。これも現代の学生像のひとつ。

    獣医学の片川氏らしい題材。分子生物学とは、も分かりやすい説明。獣医を学べる大学が少なく、身近そうでいてマイナーな学問なのかも。
    会社のインターンで出会った他大学の文系学生を徹底的に馬鹿にしているちょっとハナにつく学生さんも登場するけど、これも一面なのかも。

  • 私の大学時代(文学部)とは違う世界を少しのぞけたので、面白かった。

  • 獣医学科の学生の苦悩と成長。
    「動物のお医者さん」を思い出します。

  • 「シカミミ!」獣医学科の分子生物学研究室に入った太一を待っていたのは、実験用の鹿の耳を切り刻み、彼女とすれ違い続ける毎日だった……

    「ナツジツ!」夏休みに実家の動物病院に帰省した東は、十年ぶりに子連れで帰ってきた、元ヤンキーの姉の姿に驚愕するが……

    「ネガコン!」就活中の新倉は、インターン先のペット保険会社で呑気すぎる学生たちとの共同作業に苛立ちが募るばかり……

    「コンフル!」何でも器用にこなしてきた透は、余裕のはずの卒業論文で追加実験を命じられ、合コンで出会った子とも上手くいかず……

    「ブンセイ!」5年生になったミカは、大学の実験と動物病院でのバイトで、続けて初めて動物の安楽死の現場に立ち会って……

    獣医学科で動物の生命と向き合う学生たちの笑いあり涙ありの日々を、現役大学院生の著者が瑞々しい文章でリアルに描く青春小説。

    獣医学部出身ですが、共感できるとこと出来ないとこがあったかなー。

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著者プロフィール

作家、獣医師。15歳の時に書いた『佐藤さん』で、第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、作家デビュー。一方で、麻布大学大学院獣医学研究科で博士号を取得し、現在は獣医師兼作家として活動している。著書『ぼくとニケ』は青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選出された。他に『ただいまラボ』(以上講談社)などがある。

「2023年 『おはなしサイエンス 未来の医学 これからも、リッキーといっしょ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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