イーヨくんの結婚生活

著者 :
  • 講談社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188340

感想・レビュー・書評

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  • 夏目伊代太27歳
    夏目家の5男である彼は、死んだ長男の通夜に現れた謎の妊婦と長男の代わりに結婚しろと言われ…

    人に言われたことを全て「いいよ」と受け入れてしまう伊代太。
    みんなからイーヨくんと呼ばれ、いいように使われるイーヨくんは頼りなく不思議な青年です。

    死んだ長男が亡くなって20年経っている母親に天国で再会し、イーヨが心配だ…と母に言ったことで母親が夏目家を見に行くと…
    ちょっとファンタジーっぽい設定で物語は母親観察日記風に進みます。これがまた良い。

    ハッピーエンドの素敵な物語。
    あなたもきっとイーヨくんが大好きになるはずです(・`◡︎´・)ゝ

    • ゆーき本さん
      青い蝶を探しに行った4男が気になる笑
      亡くなった母親目線のお話。ドラマ「11人もいる!」みたいだね。
      青い蝶を探しに行った4男が気になる笑
      亡くなった母親目線のお話。ドラマ「11人もいる!」みたいだね。
      2023/09/09
    • みんみんさん
      表紙が草薙で笑
      ドラマにピッタリよ!
      ほんわかして、ちょっと周りの人達の毒がちょっとあってオススメ‹‹\(´ω` )/››
      表紙が草薙で笑
      ドラマにピッタリよ!
      ほんわかして、ちょっと周りの人達の毒がちょっとあってオススメ‹‹\(´ω` )/››
      2023/09/09
    • ゆーき本さん
      剛? (´▽`*)アハハ 似てるー!
      宮下草薙の草薙かと思っちゃった笑
      ホッコリドタバタホームコメディ
      いいね〜!
      剛? (´▽`*)アハハ 似てるー!
      宮下草薙の草薙かと思っちゃった笑
      ホッコリドタバタホームコメディ
      いいね〜!
      2023/09/09
  • たった一言に込められたパワーに脱帽。
    優しい物語。

  • ちょっと変わった5男坊のお話。
    いいよとしか言わないので、イーヨ君と呼ばれている。
    容姿もなかなか、頭もいいけど・・・変わっている?

    おじさんが昔のことでこだわっていたことを聞いたとき、
    イーヨ君の本音がちらりと垣間見れたのはうれしかった。おかあさんの背中で寝た記憶の話もジンとくる。
    イーヨ君の最初の「いやだよ」が素敵だね。
    ほっこり暖かいお話で、読後感よろし。

    ところで、イーヨ君が変人のような話の展開で夏目家の問題児のように言われているが、夏目家全員ちょっと変わっている。なんせお父さん、お母さんの結婚からしてかなり変わっている。きっと遺伝だ!イーヨ君の性格は遺伝に違いない。

    夏目家の一人一人のお話も書いてほしいな~。そしてみんな幸せになってほしいな。

  • いーよいーよのイーヨ君の人柄に惹かれるものがある。
    “損”という気持ちを持ちあわせていないのだろうか。
    イーヨ君を取り巻く人達は普通の感情を持ち合わせた人達で、さもありなんの行動だったりするが、憎めないものがある。
    最後、いーよいーよのイーヨ君が「いやだよ」で幸せになったのが本当に良かった。

  •  『イワンのばか』みたいな話かなと思って読んだが、全く教訓的なところなどなく、展開を十分楽しめた。

     また、語りを務めた母親の事故死の謎をはじめとするミニミステリー要素もあり、作者の上手さが味わえる作品だった。

  • 表紙の絵、そして本のタイトルを見る限りでは全編ほのぼの。
    前振りからして、何でも「いいよ」と請けおってしまう青年のドタバタ風?
    なんて感じで読み始めたら、違ってた。。

    おっと、これは…以外に切ない、でもじんわり来るお話。

    大山淳子さん初めて読ませていただきました
    他の本も読みたくなりました。

  • そこにいくかーーーってかんじだった!

  • ちょっと変わった家庭の変わった五男と,亡くなった兄の婚約者だった女性の奇妙な同棲。
    出来過ぎ感はあるが,ほっこり節で良し。

  • 柴田哲孝さんや薬丸岳さんのスリル&サスペンス・・・、ワクワク・ドキドキ感がたまらないですね。森沢明夫さんの「虹の岬の喫茶店」や大山淳子さんの「猫弁シリーズ」・・・、読んでて心が温かくなりますね。「イーヨくんの結婚生活」、大山淳子さんの2014.3.18発行の作品です。2歳のとき生まれて最初の言葉が母小春の背中で「おかあしゃん」「寝てもいい?」だった夏目伊代太、返事はいつも、どんなときでも「いいよ」で、嫌だと言った例しがない、イーヨくんの物語。「いやだよ」と初めて言った感動のラストです!

  • なんでも「いいよ」のイーヨくん。
    突然亡くなった長兄の婚約者(初対面しかも妊婦)と結婚しろと言われても「いいよ」。
    イーヨくんは勿論、出てくる誰もが変わり者。
    もどかしくもなるけどあったかいラスト。
    「いいよ」の意味にもジンワリしたが
    「いいよ」じゃない一言一言に重み。

    【図書館・初読・12/3読了】

著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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