おばあさんの しんぶん

  • 講談社
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本棚登録 : 237
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195652

感想・レビュー・書評

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  • 戦争で母と子供三人で母の故郷の出雲に来る、てつおは小学生ながら新聞配達をする、三原のおじいさんが夕方に新聞を読ませてくれる、おじいさんが亡くなったあともおばあさんが読ませてくれる、おばあさんがなくなってからおばあさんは字が読めなかったけれどてつおに新聞を読ませるために新聞を取り続けていたことを知る、だから新聞は真新しかったのだ

    岩國哲人の体験を元にした絵本
    新聞を読めなかったらここまで出世はしなかったかも?ということ??

  • 新聞が読みたい為に、新聞配達していた少年にいつも自宅で真新しい新聞を読ませていたおばあさん。
    実はおばあさんは字が読めなくて、亡きご主人が可愛がっていた彼に読ませる為だけに新聞を取っていたことを、少年はおばあさんの死後に知る、というお話。

    戦前生まれの政治家さんの実話だそうです。この話を読んで、アマゾン創始者のJ・ベゾスの「賢さは才能、優しさは選択」という言葉を思い出しました。そして、これからの世代に伝えることは、やはり「優しさ」なんだなと。
    日々の生活で中々出来ていない部分だけに、私も自省とともに読み聞かせした本。

    松本さんの絵も柔らかいタッチで、四季の自然がとても生き生きと描かれています。

  • 戦争で大阪から出雲へ疎開したてつおの家族は、父を亡くし、母が三人の子どもたちを抱えていた。(絵本で見てとれる)生活が苦しいなか、小学5年生のてつおは新聞配達をする事にした。みはらのおじいさんが、夕方、新聞を読んでいいと言ってくれて、それも毎日楽しみにしていた。てつおは毎日新聞を配達した。三原おじいさんが亡くなっても、おばあさんがてつおに新聞を読ませてくれた。夕方でも、きれいな新聞。
    おばあさんも亡くなってから知ったのは、おばあさんは字が読めなかったこと。おばあさんは、てつおが喜んで新聞を読む姿をみるのを楽しみに、新聞を取り続けてくれたのだ。「しっかり勉強して、えらい人になるんだよ」と。

    作者は東大法学部を卒業後、証券マンなどを経て、出雲市長となり、国会議員になる。

  • 気がつかない内に人の優しさを受けている。
    あたたかい気持ちになりました。

  • とっても暖かくていい絵本。いいなぁ。
    2016/02/14

  • 久しぶりに絵本で感動しました。
    図書館で、たまたま立ち読みしたのですが、
    落ち着いたらゆっくり読みたいと思います。
    お年寄りとの交流の無い世代への読み聞かせに最適だと思います。

  • 戦争直後は 新聞をとる 余裕がない家も たくさんあったんでしょうね。毎日読めることに 感謝。

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著者プロフィール

絵本作家、イラストレーター。1984年東京生まれ。多摩美術大学油画科卒。絵本作品に「モタさんの“言葉”シリーズ」(新日本出版社)、『絵本 おとうと』『絵本 おとうとⅡ』(新日本出版社)、『ふくしまからきた子』『ふくしまからきた子 そつぎょう』(岩崎書店)、『地震の夜にできること。』(角川書店)、『Life(ライフ)』(瑞雲舎)、『おばあさんのしんぶん』(講談社)など。2017年、『おばあさんのしんぶん』で第26回けんぶち絵本の里大賞アルパカ賞を受賞。

「2020年 『5つの風の絵ものがたり(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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