- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062201728
感想・レビュー・書評
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NHKラジオの青春アドベンチャーで放送されていたのをきっかけに読んでみた。
痛快なストーリーで面白く読めた。
平安時代という舞台設定もユニークでよかった。
単なる児童文学というだけでなく、平安時代の時代風景もそれなりに描かれている点が好ましい。
さらっと読める物語を求めている大人にもおすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中納言の姫君は、お年頃なのだが結婚には関心がなく、左大臣の息子蔵人の少将から結婚を申し込まれても、追い返してしまうほどだ。
姫は、笛の名手である父中納言との暮らしに満足していた。
桜の頃、帝からお借りしていた名笛「黒鵜」が中納言の屋敷から消えた。
帝に申し訳なく思った中納言は、心労のため病に臥せって、ついには亡くなってしまった。
中納言家は落ちぶれ、父の後を追おうと思っていた姫の前に、盗賊の狭霧丸が現われた。
姫は盗賊の仲間になって、消えた「黒鵜」を探しだし、父の汚名をはらそうと決心した。 -
時代物には、なにかロマンを感じてしまいます。昔の日本人の恥じらいが醸し出されてるからでしょうか。
結婚をしたがらない姫を、嘆きながらも見守るご両親。でも、そんな幸せもつかの間あっという間にお家は取り交わされるがごとく崩壊していく。そんな中にも、応援してくれる人々は多く、ひたむきな女性の足掻きを感じる。きれいな表紙に負けない夜露姫の活躍読んで下さい。