月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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  • 講談社 (1992年6月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062550710

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月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の感想・レビュー・書評

  • 先日読んだ「高校生はこれを読め!」で断トツの一番人気で
    紹介されていたので、さっそく借りて読んでみました。
    「屍鬼」以来の小野さんです。(屍鬼は途中で挫折…)

    中嶋陽子は現代世界からケイキと共に“虚海”を通って
    異界に放り出されてしまう。
    身を守るのは護身用の刀一本のみ。
    文字通りの見知らぬ異界で異邦人になってしまう。

    何度も人に助けられるが結局は騙されてしまい、その合間に
    襲ってくる妖魔との戦いが加わり、身も心もボロボロになってしまう。
    上巻はとにかく理不尽で読んでいるのもつらい。
    下巻でどう展開されていくのか気になります。

    時折陽子が持つ刀を通して、現代の元いた世界の様子が
    分かるのですが、こういう描写(本音と建て前)が高校生に
    向いているというか、共感される部分なんだろうと思いました。

    設定や構成が素晴らしくて、あっという間に読んでしまいましたが
    陽子の孤独な戦いが苦しくって、どうなるのか気になるので
    星4つだけど、苦しさ分を引いて星3つです。

  • 十二国シリーズも新装板でましたねー。
    ぼちぼち購入してぼちぼち読もうかと。
    1作目が魔性の子から始まる。
    んで、後はじゅんぐりに刊行されているようです。

  • ひたすらしんどいです。私にこの本を紹介した友達は、「しんどいと思うけどネズミが出てくるまで頑張って」といって手渡してくれましたが、…………途中から友達への義理とネズミ〜まだか〜ネズミ〜という呪文がなかったら挫けていたかもしれません。初読当時はまだ若かったからか、これでもかこれでもかと出される陽子への壁が辛くて、そればかりが印象に残っている気がします。今でも再読にはかなりの気力の要る本です。

  • 異世界ファンタジーの傑作、「十二国記」シリーズの第一作。
    重厚で骨太な世界観と人物描写に、時間を忘れるほどのめり込みます。
    何時読んでも何度読んでも、何十回読んでも面白い。たぶん百回読んでも変わらずにすごく面白い。面白いというか、圧倒されるほど凄い!

    初めて読んだ時、この上巻の展開が暗くて挫折しかけ、途中からすっ飛ばしました(笑)
    で、下巻を読み始めたらあまりの面白さに止まらなくて一気に読み終わり、それから上巻を読み直したら今度は面白く、今度はこれも一気読み。
    どれも面白いですが、やはり陽子(慶国)が中心となる「月の影 影の海」「風の万里 黎明の空」「黄昏の岸 暁の天」の3作が大好き!

    刊行ペースは遅いのですが、この作品なら待てる。

  • 出た当時に買って読んだのだが、気分で再読。
    シリーズものでとにかく長いけれど面白い。異国の地での裏切られ方がリアルというか、なかなか過酷なストーリーなのがやっぱりいい。

  • 私の人生を形作ったもののひとつ。

    初めて読んだ思春期の頃から、大人になった今でも、転んだり立ち止まるたびにここに戻ってきた。

    ひとのあり方、生き方が詰まった一冊。
    特に十代の人に読んでもらいたいシリーズです。

  • 再読。2013.02.09

    中学生の時に好きになり、既刊すべて揃えたもののシリーズ3作目以降読んでいなかったので、新作が出る前に、そして長期休みである内に読破しようと思った。


    アニメも見直したばかりだったので景色や人の顔などイメージしやすく、ストーリーも比較しやすかった。中学の頃はアニメを先に見ていたこともあって原作では少し物足りないような気もしていたが、今読んでみると原作もやっぱり面白い。浅野くんや杉本さんが居ない分、陽子ひとりの感情が伝わりやすい。

    どうして自分だけがこんな目に?と思うことは普通に生きていてもそこそこある。全部人のせいにして逃げたくなることも、自分は悪くないと思おうとすることも。
    初めはすべてを他人のせいにして逃げていた陽子が、人に裏切られ、自分の今までを見つめ直していくうちに強くなってきている。すべてのことが自分の思い通りに進むことなんてあり得なくて、人生は往々にして辛いことばかり。出来るだけ楽な方に進もうとすることも一つの道だけれど、逃げずに自分や周囲と向き合い、見つめることで得るものもきっとある。裏切りばかりでなく、本当の救いもきっとある。


    星が登場する場面を表す言葉が美しくて好きです。血や泥に塗れる描写の多い作品だけど、ふとした場面で綺麗な景色を表現する言葉遣いが素敵です。昔は気づかなかったようなところも、大人になって読み返してみたら「ああ、ここ好きだな」というような文章がたくさんありました。

    続きを読み直すのも楽しみです。

  • この本を読んだときの衝撃は今でも忘れられない。

    現代社会から蓬莱という異世界をに渡せられてしまった陽子の視点で書き上げられる現代社会の人間関係は、当時中学生だった私に衝撃を与え、何度も読み返した。

    上の陽子を嫌う人は多いと思う。でも、そこには同属嫌悪のような感情はないだろうか? 特に中高生は陽子の『弱さ』に自分の持つ『弱さ』を見出すことができるのではないだろうか……。

    そして下ではただ悲嘆にくれ、暗澹な気持ちを読者に残すのでなく、そこから立ち上がっていく陽子の行動が勇気を与えてくれた。

  • 心が折れたときに開く本。

    情けなくて、いいたいことが言えなくて、みんなに嫌われたくないから怖がって、だから誰からも好きになってもらえない、陽子の話。
    でもこれってわたしのことなんじゃないかと思ってしまうほど、心に刺さる。
    陽子は16歳の高校一年生で、立派な(?)思春期だからそれが余計に切実なんでしょうね。大人になってしまうと陽子のようにその感情に真摯に立ち向かうことはとても難しいなあと感じます。

    友達とうわべだけの付き合いしかできない、両親からは女の子らしい子供であることをもとめられるがなにもいえない、そんな居場所を失った彼女の目下の悩みは毎日見る夢。
    見たこともないような獣がどんどん自分に近づいてくる。昨日はもう、もうすぐそこまでその獣は来ていた。殺されてしまうのか?ばかな、ただの夢だろう、でも…。悩む陽子。その前に訪れた金色の髪の男。そして月の影を通って彼女は12の国で構成された世界へ連れられてしまう。
    彼女を迎えるのはびっくりするぐらいの、苦難。
    でもそのなかで陽子は答えを見つける。

    誰かを信じるときに、陽子の気持ちを思い出すことがあります。
    前向きになれる言葉が多いんですよねえ。
    一緒に立ち向かってるようで、心強いです。
    既読の方が多いシリーズで、最新作を待ち焦がれている人も覆いのではないでしょうか?わたしもそのひとりです。笑
    陽子がかっこいいんですよねー。
    キャラ読みではないですが、やはり陽子メインのお話が好きです。

  • ひとりなのか。原作は。
    3人ですら心細い異世界を、ひとりとはなんと心細い。
    共にいるはずのものは手足を動かしてくれるだけ、やっと現れた同行者はろくなこと言わない。
    ほんと嫌になるだろうな。

  • 神!!!
    としか言いようがない。

    中学生の頃、誕生日に買ってもらって
    読み終わってから、続きが気になって死にそうになった。

    あんなに震えながら先を急いで読んだ本は、
    後にも先にも十二国記だけです。

    どんなファンタジー系小説を読んでも、十二国記と比べてしまうので、いつも感動が薄れます。

    また、あの、震えながら読む感覚を味わいたい。

    新刊に期待しています。

  • 再々読。
    何度読んでも、激しく、キツい旅だ。
    話の背景がわかるようになって読むから面白いのであって、初めて読む人は話が見えないんだろうなと、改めて思う。

  • 読まないと絶対に損をする本です!

    前編は主人公の気持ちの面では落ちるとこまで落ちるので、暗くうじうじしていると感じてしまうかもしれません。

    ですが、小野不由美さんは、いつも最後には、最高の盛り上がりと最高のエンディングを用意してくれていますので、期待していて下さい!

  • >でも小野不由美ってホラーな方ですよね、、、
    >怖くて読めなかったりして。。。

    屍鬼その他のホラー系とは全くテイストが違うので
    中華風ファンタジー(戦争抜き)がいける口なら大丈夫。
    「月の影 影の海」だけは「こっちがわ」を引きずっている
    けど、その後のシリーズはどっぷり「あっちがわ」なので
    そこだけ留意すればOK。戦争という形での国際紛争が
    ありえない世界の物語を許容できるか否かが問題。

  • 友人に勧められ読み始めた。
    なかなか入り込めず苦労した。
    中盤からは、あっという間に読み進められた。

    陽子の後ろ向きさにイライラさせられたが、終わり頃になって応援したい気持ちになっていった。
    無難に人に嫌われないように生きてきた人生。
    その結果、親しい友人は居ない。両親にも教師にも誤解される。

    そんな世界にすら帰りたいと強く思い、必死に生きている。

    私も自分を出すのが苦手だ。
    同じようにならないようにしないと、と思った。

  • ふと小学生時代が懐かしくなって読みました。

    改めて読むと、辛くなってきますね…
    「人から裏切られること」がここまで残酷とは。
    胃をキリキリさせながら早く下巻を読もうと思います。

  • アニメから先にみたので
    出てこないキャラもありましたが
    原作はいいなぁって思わせてくれました!!!

    十二国記なので十二国分のお話をかいてほしいです
    新作いまも待っています!!!!!

  • 高校の頃読んだからもう10年近く前なのか。。。
    異世界で人に騙されまくって人間不信になる話。
    下に続く。

  • 中学生の頃に出会った、
    いちばん好きな小説です。

    世界観/登場人物がとても魅力的で、
    過酷な旅の中での主人公・陽子の変化は、
    読者にも影響を与えるのではないでしょうか。
    登場人物たちとともに考え、時に物語に翻弄されながら
    気がつけば自分自身についても考えさせられる…
    そんなお話だと思います。

    個人的に十二国記シリーズでは、
    ≪東の海神 西の滄海≫
    ≪風の万里 黎明の空≫が好きです。

    続きはいつ発売されるのだろう…。

  • はじめは先輩から強くすすめられ拝借して読んだ。
    借りものでなければ確実に挫折していた。
    暗くて怖い。そしてつらい。

    続巻を読み終えると、この苦しい時間は
    なくてはならないものであることがわかる。

    がんばって読んでよかった。
    のちに購入。

    (上下巻)

  • 異世界トリップが好きになった所以。文句なしに大好きです。
    ファンタジーだけど生温かいものじゃなくて、ある意味とっても現実的。実際こんな状況に自分が陥ったらそうだよな、そうなるよな、とすごく感情移入できます。

  • 序章 月の影 影の海<上>

    「誰からも嫌われたくない」
    場当たりで優等生な日常を送ってきた[主人公・陽子]が
    [ケイキ]と出会い、異世界で平穏とは縁遠い日々を強いられる。

    胸が苦しくなるのは自分の考えに「甘え」があるからなのだろうか?
    上巻の内容は重い。が、一旦惹き込まれたら抜け出せない。

    <上巻>を読み終わる頃には<下巻>が読みたくなり、
    <下巻>を読み終えた時、<全シリーズ>が読みたいと思った。

    発刊されて何十年も経つのにまだ完結していないようですが、
    未だに続巻を待ち続ける人の声が多い人気のシリーズ。

    とてもお勧めです

  • 10年以上前に「SFマガジン」で「ジュヴナイル作品だが大人でも楽しめる」として紹介されていた(ような)記憶があります。それ以来ずっと気になってはいたのですが、最近会社の子がこの本を持っているのを偶然見かけ、それをきっかけに読んでみようと思い、手に取りました。

    お話としては、主人公中島陽子が突然得体の知れない”ケイキ”という男に誘われ、異世界に放り出されるところから始まります。…が、容赦なくひどい展開がずっと続きます。魔物に襲われるは、ようやく助けくれたと思った人が実は…的な展開が待っていたり…

    もう人間不信になりそうなほど、悲惨な状況にどんどん追い込まれて行く陽子。結局上巻は最後まで救いがないまま終わってしまうのですが、この先どうなるかも気になるし、そもそも“ケイキ”や彼が引き連れていた”ヒョウキ”“ハンキョ”といった獣はいったい何者なのか、と明らかにされていないことが多すぎ。読後は本屋が閉まっている時間だったので、その日はそれこそ眠れない夜を過ごしましたよw

    それにしても…杉本サンはこの先も絡んでくるのかと思ってたんだけどなぁ。予想が外れたw(アニメでは絡んできましたけどねー)

  • 間違いなく自分の人生観を変えた作品。
    陽子が自分ととことん向き合って醜く浅ましい自分自身を見つめた上巻は、読みやすく感情移入しやすい分余計に衝撃的でした。
    中学生の時にこれを読めてよかったとつくづく思います。

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月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の作品紹介

「あなたは私の主、お迎えにまいりました」学校に、ケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、辿りついたところは、地図にない国。そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、闇から躍りでる異形の獣たちとの戦いだった。「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」陽子を異界へ喚んだのは誰なのか?帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる。

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