理系のためのクラウド知的生産術―メール処理から論文執筆まで (ブルーバックス)
- 講談社 (2012年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062577533
感想・レビュー・書評
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研究者でライフハッカーな方の本。gmail,Dropbox,Evernote ほかを使った業務の効率化の紹介。メールは仕事じゃない。メールは五分。考える時間を作るためのライフハック。頭の中の、気になることは書き出す。
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差異からしか利潤が生まれないという資本主経済制度に生きる人間。
差異とは情報の別名だとも経済学者岩井克人は言う。
利潤を自分自身の生活の質の向上と言い換えれば、情報の扱い方は自ずと見えてくる。
あっとランダムに存在する「情報」を自分自身の「脳」外部において、生活の質を高めるために有用な情報の処理、プライオリティを適切につけるための情報処理システムパラダイムシフト、それがクラウドコンピューティングシステムなのだ。
また、人類全体の生活の質の向上に寄与しようという専門家同士の連係、情報の非対称の解消にもとっても寄与している。
要は、そういう可能性を秘めたシステムを使えば使うほど、また、いい方向に進化してしまう、させてしまうシステムなのである。
世界中が、井戸端会議状態になれば、どんなすばらしい世の中となるのだろう? -
ある本屋さんに行くたびに、この本を買おうか、買うまいか悩んでいたのですが、よく見たら、もう我が家の本棚にありました。いつの間にかアマゾンで買っていたようです(笑)。
さて、クラウド仕事術みたいな本がたくさん出ていますが、この本は、理系の研究者のための知的生産術について書かれています。じゃあ、普通のサラリーマンには関係ないかと言えば、論文を管理するMendeleyの紹介以外の部分は、サラリーマンにも十分有効と思いました。
不便なPDAをせこせこ使っていたころのことを思えば、クラウドやスマートフォンのおかげで、ずいぶん便利になったなあと思う今日このごろですが、それでも、もう少し画面が大きくならないものかとか、回線の速度が遅すぎるとか、人間の欲はきりがありません。
ただ、クラウドを利用することは目的ではなく、単なる手段にすぎませんから、クラウドを利用して自分は何をしたいのか、それが重要だなあと、改めてこの本を読んで感じました。 -
Evernote,Googleサービス,Dropboxなどのクラウドを用いた研究生活のためのライフハックを紹介。研究そのもの以外での知的生産性を高めたい人にはおすすめの一冊。既にこれらのツールを使いこなしている人には必要ないかも。
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メンデレエは今まで知らなかったので、参考になりました。
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私の知っている Dropbox や Evernote 以外にもいろいろ便利なクラウドサービスがあることを知った.これだけ探して使いこなす労力も大変だろう.
それにしても,p.144 に「往年の TeX の知識」と書いてあって驚いた. TeX はもはや過去の遺物なのか. -
Mendeleyに論文登録して自動フォルダ分けファイル名変換してdropboxで同期、というようなクラウドで効率的に研究しましょうという本。正直私にとって目から鱗!なハックはなかったけど、悪い本でも無いです。
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Dropbox, Evernote, google appそれぞれ使いこなせたら、時間との戦いも楽になるかな。
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いまからいろいろ試していきます。