ハロー張りネズミ 1 (講談社漫画文庫 ひ 1-18)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062603652

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  • 髪をツンツンとおっ立てた探偵、七瀬五郎-通称ハリネズミ。
    顔だけ見ればカッコイイと言えないこともないが、ドラマに出てくるようなスマートでカッコイイ探偵のイメージからは少しずれている。
    ちょっと抜けた所があり、人情深くて人間味あふれる25歳。

    ハリネズミがいるのは都会の外れにある、「あかつか探偵事務所」。
    事務所のかほる所長は美人だが、昼間っから酒を飲む酒豪の28歳。
    所属探偵はハリネズミともう一人、同僚の小暮久作-通称グレさん、36歳。
    こんな弱小探偵事務所に持ち込まれる事件は、行きつけの喫茶店のマスターの片思いの相手の身上を探ることから国際的な事件、政治がからむような大きな事件まで実に様々。

    文庫本を買って読んだマンガですが、400ページ近い文庫本が全14巻と結構なボリューム。
    長い連載のマンガで人気作だったようです。
    だから1巻と14巻では絵も大分変わってます。
    最初の話の時代は1980年代。
    当時の日本の世相やファッション、流行などをこのマンガから見ることが出来、読み進める毎にそれらの移り変わりを感じます。

    このマンガには弘兼さんの魅力がギッシリ詰まっていると思います。
    身近などこにでもある事件、UFOが出る事件、幽霊事件、果てはタイムスリップする時代劇ものまで・・・。
    スポーツひとつにとっても野球、ゴルフ、スキーと、作者の趣味の広さや知識の幅を感じます。

    だから各話の雰囲気もほのぼのしたものから命が危うくなるようなハードボイルド調のもの、感動する話・・・バラエティー豊かなマンガで読む方を退屈させません。
    多分、書いていた作者も楽しんでこのマンガを描いていたんじゃないかな~と想像させるマンガです。
    私は「島耕作シリーズ」よりもこちらの方が好き。

    弘兼さんって、どんなマンガを描く人なんだろう?と思われる人にオススメのマンガです。

  • 80年代の匂いがぷんぷんするヒューマン探偵マンガ。弘兼氏の初期作品であるが、ホロリとくる得意の“泣かせ”はこの頃すでに確立されている。

  • 非常に古い作品です。

    昔にしては、というと失礼ですが
    ストーリーが全般的に出来が良くて
    今の時代に読んでも全然イケる面白さです。

    ただ、主人公などは救われない悲しさというか、
    もうちょっと幸せになってもいいやろ!というぐらい
    不幸な設定が続きますけどw 
    まぁ探偵だから仕方ないのかな。

    お話もだらだらせずに軽快に
    一つ一つ進んでいくので飽きずに最後まで読めましたv

  • 20世紀少年と並ぶくらい面白い。

  • だいぶ古くなり、時代背景も変わりましたがいつ読んでも、何度読んでもはらはらどきどきさせてくれてほろりと涙を誘います。

著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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