はやぶさ新八御用帳(五) 御守殿おたき (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633215

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  • はやぶさ新八御用帳シリーズ5巻。表題作「御守殿おたき」下谷長者町の菓子舗永田屋に美しい御中が訪ねて来て、育てた捨て子が大名家の姫君だと伝えたがその一味の消息が途絶える、永田屋を巻き込む下谷の噂話から南町奉行根岸肥前守の命をうけて、真相をさぐる新八郎だったが…。捨て子をめぐる人々の心の表裏・捨てられた者の悲哀を心あたたかく見守る内与力新八郎の胸のすく名推理・解決に心を奪われた。他、「赤い廻り燈篭」「雪日和」「多度津から来た娘」「男と女の雪違い」「女密偵・お鯉」「女嫌いの医者」の秀作を収める。



    「赤い廻り燈篭」狂歌師の旗本の奥方と事件の鍵を握る赤い廻り燈篭。「雪日和」粗暴な振る舞いが目立つ若君を懸命に育てる側室。血のつながらない親子の情を叙情豊かに描く。「多度津から来た娘」江戸の水で洗うと、女はまことに美しくなる・・。「男と女の雪違い」雪の日に幼い兄弟を助けようとして肩を痛めた新八を看病する小かん。「三下り半の謎」盗賊に堕ちた元藩士が書いた三通の三下り半の謎とは・・。「女密偵・お鯉」金無垢の薬師如来像捜索の使命を受けて、紀州藩上屋敷奥御殿に潜入するお鯉、果たして事件を解決できるのか。「女嫌いの医者」かわせみの麻生宗太郎を連想させる、青年医師吉山宗典。女嫌いのそのわけは?

  • おたきさんの騙りは良かったけど、親娘の名のりはあげないんだな。

  • 図書館で(四)がずっと貸出中。諦めて(五)を借りましたが、登場人物、環境にあまり変化はない感じ。8編で、新八を巡る三人の女性のイメージが少し変わってきた。もしかして(四)で何かが?やっぱり探そうかな(^^;
    結構型が決まって、安心して読めるようになった。まぁ面白かったのは「男と女の雪違い」と「女密偵・お鯉」かな。三人の女性で、僕の好みは当然お鯉。ばれないなら浮気も許すって・・最初に済んでたな(爆)

  • ・赤い廻り燈籠
    終わり方はあっけない。小かん、好きになれん・・・。
    ・御守殿おたき
    久々に爽快解決?
    ・雪日和
    これまたあっけなく解決。
    ・多度津から来た娘
    冒頭、肥前守とお鯉の新八郎への心遣い。
    郁江、まだまだか・・・。
    事件の方は 小娘の浅はかな出来心って。
    ・男と女の雪違い
    向島、肥前守の伯母の元へ。
    3人3様の女たち。の方が印象強し。
    ・三下り半の謎
    ・女密偵・お鯉
    (一)での大奥奥女中の手柄を認められて紀州家の奥女中に入るお鯉。
    事件、といえば事件。そんなこと、といえばそんなこと。
    終焉、肥前守とお鯉とのやり取りが、なにか独り立ちを感じる。
    もう新八いらず?
    ・女嫌いの医者
    小話。

  •   手元にあるのは文庫ではないのでずいぶん古い話だけど、この帯にNHKドラマ化!の写真が!そういえば、やっていたかも。
    なんと田中実!なんの役?大久保源太?これは絶対に見たい。

     「男と女の雪違い」がとてもすき。「新八の長い1日」という感じで。事件が事件を呼ぶ展開。いままでとちょっと違う。
    江戸の大雪。どんだけ白かったのか。

  • 01年11刷本

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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