オレンジの壺(上) (講談社文庫)

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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633666

感想・レビュー・書評

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  • 2013.02.20 難しい

  • 何も期待せず読み始めたら、意外と面白い!
    段々と話がデカくなっていくのが良いですなー

  • 宮本輝著モノに対する私の感想にしては、めずらしく面白くない…と、全然内容を覚えていない。

  • ”おじいちゃんの日記” どうなるんやろう、どんな展開に持って行くやろとすごく気になる・・・宮本作品らしく激しくはないが、興味をそそる、そんな感じかな。。。

  • 祖父の日記に残された謎を解くために奔走する離婚したばかりの佐和子。本の中で何かを読まれると自分が主人公と同じ目線におりた感じがするけど、上巻はまだ佐和子を見てる感じが強いかな。

  •  祖父の日記を遺産相続した主人公を通して、戦争という過去が現在を生きる人間にいかなる影響を与えているのかを読みとく推理小説のような作品。 でも謎は謎のまま。読了後スッキリしない気分をいだくかも、ですよ^^;  第一次、第二次世界大戦へ日本が没入していく時期だから、過日読んだ「士魂商才」の出光興産の創始者出光佐三が奮迅したのと同時代。  主人公と、翻訳の手伝いがきっかけで主人公と急接近する滝井と言う人物の両方が短い結婚生活の後離婚したという設定はちょっと揃え過ぎていて陳腐に感じましたが、それ以外はさすが稀代のストリーテイラーの宮本さん、ぐいぐい物語りに引き込まれ上下巻2冊をあっという間に読みきってしまいました。 (まったく関係がないけど、僕の文章に句点が多いのは宮本輝さんの影響かなと思った。)


    http://chatarow.seesaa.net/article/123746584.html

  • 25歳で、結婚生活たった1年で離婚してしまった佐和子の再生の物語だと
    私は思っています
    佐和子の祖父が、佐和子に残した1922年の日記の謎を解くため
    東京から軽井沢、パリ、カイロへと旅をして行く
    1922年のパリでの出来事とそれにまつわる過去の人々と
    現在の人たちが生き生きと、そして切なく物語は進んで行く
    そして、深く心に逐った傷を少しづつ癒して行く佐和子
    やはり印象的で、この小説の全てといっていいのは
    「たいしたことではないのよ」・・・という言葉
    とても好きな小説です

  • パリが舞台なので読み始めた本だけど、こういう今は亡き人物の過去を探る系の話は好きなのでひきこまれた。

  • 見合い結婚した相手から一年も経たずに「人間としてつまらない、女としての魅力がない」とおよそ失礼なことを言われて離婚した佐和子は、祖父が自分にと遺してくれた若い頃の渡欧日記を読み、人間としてつまらない自分にないものについて思いを馳せる。
    祖父はなぜ、父でも他の兄弟でもなく、自分にこの日記を遺したのか。
    日記を追っていくうちに、佐和子は祖父の生きた時代、祖父が抱えたまま逝ってしまった謎について興味を惹かれていく。
    発表された年がかなり古いこともあって、佐和子の価値観や考え方がかなり古い。
    最初は内省的な佐和子の行動にあまり気持ちが乗らなかったけれど、謎が少しずつ明かされていくと興味深くなってつい読み進めてしまう。
    下巻はどんな展開をするのだろう。

  • 祖父の遺した日記に隠された秘密を調査していくなかで、成長していく主人公の話。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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