- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062633970
感想・レビュー・書評
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東京と大阪、カタギとヤクザ、2つの世界の対比とその狭間で困惑し憤り後悔し決心しやがて自分の立ち位置を見つけていく坂田くんの姿がへなちょこだけどカッコイイ。そしてヒロインの真弓さんが魅力的。あれ?映画では真弓さんを誰が演じていたかな?印象薄いな。というのが本作の感想なのだが・・・。
途中で、藤井寺球場や近鉄バファローズが出てきて、意識はもうそっちに飛んでしまった。
5番が村上、6番が金村、7番が鈴木、9番が水口、そして1番が大石。ということは8番はキャッチャーで古久保か山下だろう。野茂が投げているなら光山だが野茂が登板している様子はない。
そもそもこの場面はいつなのか?水口が居るので1991年以降。鈴木が下位にいるので1993年頃かな?ということはキャッチャーが山下の可能性はかなり低くなる。
などと一気に元近鉄ファンの血が騒ぐのである。大坂の町並みを懐かしく感じると共に、藤井寺球場や近鉄電車の音や匂いが甦ってくる。
もちろん本編も面白かった。一気読みです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界一不幸なサラリーマン坂田さんのスピーディな活躍劇。
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ササヤ食品は ポテトチップスの会社。
二十七歳のサラリーマン坂田勇吉は
オニオンチップスのサンプルをもって
東京から はじめて 大阪に行く。
坂田三吉を見たくて将棋会館に行くが
紛らわしい アタッシュケースから 悲劇が起こる。
次から 次へと つながっていくが・・・・
ヤクザの抗争にまで まきこまれて。
坂田勇吉 日本の勇気あるサラリーマンである。
金倉 が まったくの 男っぷり。
健さんが 登場することで 場面が引きしまる。 -
「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」。そして、しがないサラリーマンがヤクザを追いつめれば立派なミステリになる。生粋の江戸っ子サラリーマンが初めて訪れた浪速の街が舞台。大阪の隣で生れ大阪でも15年ほど暮らした身からすれば、ディープ大阪を強調し過ぎの感 無きにしも非ずだが、作者は「東京者の目から見た大阪」という逃げを打っている。途中で強力助っ人が現れ、「これにて一件落着!」かと思いきや、直ぐに退場。最後は堅気の主人公の大奮闘。ミステリと書いたけど、実は一夜のファンタジーだね。
続編があるようだ。日本一不運なサラリーマン・シリーズ『涙はふくな、凍るまで』、『語りつづけろ、届くまで』 「ダイハード」のソフトバージョンやね。^^;
先日読了した高野和明 の『グレイヴディッガー』の読後コメントに何度も出て来たので緊急入手!大阪版ランニング・ナイト。大阪なら地理感覚バッチリ!^^v 2012年08月18日 -
この内容が一晩の出来事だとは・・・気づけばこっちも一晩で読み進めてしまった。まさに走るように読まないとイケない作品だった。
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大阪に出張した平凡なサラリーマンがヤクザの抗争に巻き込まれるドタバタ劇。
「シリアスな木下半太」って感じで一気に読んだ。
大阪という国は恐ろしい・・・。 -
走るね~
ケンさんが途中でリタイヤ??
もう少し活躍を見たかった・・・。 -
ササヤ食品に勤めるサラリーマン坂田が事件に巻き込まれるシリーズの第一弾。タイムリミットが設けられた事件が終焉を迎えるまで、一直線に突き進む展開で、とにかく愉しめる。ヘタレの坂田が徐々に強さを身に付ける様子も純粋に応援したくなる。
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何も考えずに楽しく読ませてもらいました。
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不運なサラリーマンの1日。最初は不運だけと途中からはラッキーの連続ではないのか?
2012/05/05図書館から借用;5/13一気読み。