鍵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 915
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062634359

感想・レビュー・書評

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  • ミステリー要素は薄い。

    しかし、乃南さんの描く人間味あふれる登場人物たちの、すれちがいから再生が描かれる。家族というものの大切さを、押し付けず、やんわりと諭される、そんな作品だったように思う。

    続編の「窓」と合わせると更に感情を移入できるので間をあけずに読むのがおすすめ。

  • ★あらすじ★
    高校2年の麻里子のカバンに、知らぬ間に1つの鍵が押し込められた――。近所で連続して起きる通り魔事件は、ついに殺人にまでエスカレート。

  • 最初は面白かったけど、そんなバカな~という結末。俊太郎の今後は気になる。

  • 発売当時購入したもののずっと読んでなかった本。
    思ってたより重い話ではなかった。
    事件ものとしては物足りないが、家族再生物語としては良かった。

  • 今まで読んだ乃南作品と比べると物足りなさを感じるけど、最後にはグッくるものがあった。家族愛を感じる作品にはやっぱり弱いw

  • 静かな感じの文章で、ひっそり良かった。

  • `家族’というテーマに焦点を当てているため、ミステリーのカラクリや面白さは少し薄れているように感じた。

  • 両親を相次いで喪った兄姉妹。20代半ばの兄貴がダメダメで・・・。でも現代にリアルな若者って感じもする。やればできるのにやらない人って嫌いなんだ!一方ハンデを持つ妹は高校生で箱入りなんだか自立心あるんだかよくわからないが兄よりはマシ。ぎくしゃくしてしまった兄妹の関係修復がメインで、事件は添え物。読みやすかったけど、いまいち。終始苛々させられたというか。終盤は前進してようやく光が見え始めた。

  • 職員室のシーンでハラハラ!!
    素直になれない兄にイライラ・・・しながらも、
    最後は兄妹の絆を見られて「良かった」とほっとした。

  • どういう展開になっていくのかというところから始まって
    犯人は誰なのか、学校に監禁されてどうなってしまうのかというように
    飽きさせない話になっていてなかなかよかった。
    終わり方も心温まる感じだったので読後感も良い。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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