アフリカの蹄 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635875

感想・レビュー・書評

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  • 2005/12/ 5購入・未読

  • 帚木蓬生が描く医療サスペンス。

    アフリカの大地で絶滅した天然痘が流行し始めた。
    そのアフリカで最先端の臓器移植を学ぶ日本人医師がとった行動は・・・。

    今、世界各地でテロが起き、そして今恐れられているシナリオの一つが天然痘を使った生物テロ。
    そんなテロの恐怖と人種間対立の醜さが存分に描かれています。

  • アパルトヘイト解放後もなお残る黒人差別をモチーフに描き上げられたサスペンス。フィクションとしてだけでなく、社会派小説としてもとても勉強になった。確かNHKで特番ドラマ(主人公は大沢たかお)になったはずなのだが、後編を見逃してしまった。再放送してくれないかなぁ。

  • 日本の青年医師が、人種差別が激烈だった時代の南アフリカの大学病院へ留学する。読みどころは、白人社会の中で生活しなければならないはずの主人公が、黒人社会の中で体験する人種差別との闘い。南アフリカの都市生活なども書かれていて、お勧めの小説。南アフリカの医学の発展などについても書かれているが、ここで紹介するのは問題がありそう。

  • 舞台は明らかに書かれていないが、南アフリカのアパルトヘイトについて書かれていることは誰もがわかることだろう。それにしても人種差別の凄さは恐ろしい。同じ人間であることをどうして忘れてしまうのだろうか。信じられない〜っていう思いだが、誰しも心の奥底に持っているものだと思う。自分を含めて同胞が1番だという自負。今でこそ南アフリカは改善されてきたが、いつまたどこで始まるかわからない。それほど人種が混ざり合ってきているからだ。本書でも医師として人間として巨大な敵に立ち向かう日本人医師の姿勢が素晴らしい。正義や平和の真の意義を全ての人が持っていたら平和な世界になるのに。

  • 映画やドラマ向きだな〜と思っていたら、本当にドラマ化されたようです。

  • 友達が「面白いよ」というので貸してもらったんだけど、面白くて一気に読んだ。
    アパルトヘイトと、黒人を撲滅するために意図的に撒かれた天然痘を阻止するために日本人医師が黒人と共に戦うお話。勉強にもなるし、ミステリー性も持ち合わせている。

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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