パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637251

感想・レビュー・書評

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  • ああ、東野さんって、こういうドロドロのラブストーリーも書くんだ!と感動した作品でした。本の帯に、「20代で構想し、30代で書いた。今はもう書けない。」というようなことが載っていたけど、なるほど、勢いのある作品でした。まさしく、人生を狂わせるような恋愛です。

  • すっごい面白い!ってわけではないけど、私はとても好きな作品です。
    また読みたいと思える1冊。

  • ミステリー+SF+ラブストーリ
    といった物語。ミステリー的にはちょっと??というところもあったり、都合よすぎというところもありますが、ラブストーリとして、そしてSFとして楽しく読める物語です。

    山手線で一目ぼれした女性が友人の恋人として再会するところから、恋の三角関係が始まります。
    っと思いきや、次のシーンでは、その友人の恋人がなぜか自分の同棲相手になっています。
    本当の過去とは何か?自分の記憶について、過去と現在が錯綜しつつ、真実に近づいていく物語です。
    結局のところの三角関係の行方は?
    友情と愛情の狭間での人間性、打算、そんな腹黒さも含めて人物描写されていて、好きです。
    そして、最後の最後で明かされる真実。
    これまた東野圭吾っぽくてとてもよいです。
    いろんな謎やひっかかりといった伏線がしっかり回収されるところもスッキリ。

    記憶って大事。
    自分の記憶に自信がないってつらいことですよね。
    よっぱらったときの記憶のなさが胸に突き刺さります。
    記憶をよくなくす人には何か訴えるものがあるストーリです(笑)

    ストーリ全体としては、以前読んだ「変身」や「分身」を思い出させます。そして、最後のシーンでは、「容疑者Xの献身」のような感覚がよみがえります。

    あっというまに読みきってしまいました。
    面白かった

  • 初めて東野さんの作品を読んでみたけど、読みやすくて面白かった。

    自分の記憶は客観的な事実とは必ずしもマッチしない。
    でも当人の記憶は、その人がそう思っていればその人にとってはそれが事実となる。自分の思考次第で、現実世界の見え方が全く変わってしまうんだなあと思った。

  • ドンデン返しって感じではなく、普通に呼んでいくと、なんとなくそうだろうなぁという感じに進んでいく。
    だけど、残り1/3ぐらいから、この後どうなるんだというようにストーリーが気になってしまいます。
    終わった後の余韻が今までで一番かもしれません。
    すごく切ない。
    智彦に感情移入しました。

  • 最後の麻由子の一言に全てがつまっていますね。

    読んだのがかなり前なので、少し内容を忘れてしまっています。
    もう一度買って読もうと思います。

    前の表紙のやつ売らなきゃよかった……。
    まさかカバーが変わるとは思っていなかったから、後悔。

    なんとなくあまり話題にならない東野作品という気がするが
    もっと有名になってもいいと思う。それはほかの作品にも言えることですが
    だいぶ前に読んだけど、結構印象に残っているしタイトルも好き

  • 自分もどちらかといったら崇史のような人間臭さを持った人間だと思っているので、比較的感情移入して読むことが出来た。が、内容が少し自分には難解だったためもう一度読まないと完全には理解できなさそう。
    完全なミステリー物よりはこれくらいの軽い謎解きがぴったりだと思った一冊。

  • タイトルの「ラブストーリー」に納得。
    切ない内容ですね。

    嫉妬・ねたみ・理性で止められない想いなど、
    等身大の主人公の「リアルさ」に共感。。。

    記憶を消すことは、「イヤな過去を忘れたい」からではなく、
    「互いの過去がリセットされた状態で、出会った場合にどうなる?」
    みたいに前向きな気持ちとして捉えたので、個人的には少しだけハッピーエンドです。
    強引ですが、気にしない(笑)

  • 涙でました。
    次は『時生』読んでみます。

  • まさしく!まさしく「パラレル・ラブストーリー」。
    これ以上ぴったりなタイトルはないと思うくらい。
    混乱する主人公といっしょに混乱してしまった。

    解説にも書いてあったけど、東野圭吾さんの作品は「つぎはどんな手法でくるんだ!」と思わせてくれる。ので、どんどんほかの作品が読みたくなる。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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