どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

著者 : 東野圭吾

• 講談社 (1999年5月14日発売)

感想・レビュー・書評

[あばさんの感想 · 2023年12月15日]

1〜2週間かけて読むという自分の読書スタイルと合わないので評価は低め。時間ある人は一気に読んでほしい

[社会人5年目さんの感想 · 2023年9月4日]

明確に犯人が分かるにも関わらず最後を読者に考えさせる推理小説だった。
読者に何かを委ねるわけでもないのに、最後はっきりさせない小説はあまり好きじゃなかった。

[noribookさんの感想 · 2023年8月12日]

・最後まで犯人がはっきりせず、読者の想像で話が終わる。想像して自分が思う犯人像はあるが、読み終えてスッキリしなかった。

[*go!go!afro*さんの感想 · 2023年6月27日]

いまいち。心理描写がくどい。妹の死を偽装する兄の心情が分からない。自分で復讐したいとしても解決を長引かせている。

[ちほさんの感想 · 2023年2月22日]

読み終わってもモヤモヤ感が残った。東野圭吾さんからの挑戦状難しすぎです。

[まみーさんの感想 · 2022年11月4日]

読者への挑戦の一冊。
ミステリなのに最後まで犯人が明かされない。
本文の描写をもとに、読者が自分で推理する趣向になっている。

最近のミステリ界では城塚翡翠シリーズなどのように、自分で犯人を導き出す思考を放棄した怠慢読者を主人公が叱咤激励する（！）ものがあるが、本書はまさにその先陣ともいえるんじゃないだろうか。
発表当時はさぞ実験的な話題作だったことだろう。なにせ犯人は誰かについて編集部に読者からの電話が殺到したそうだから。

本文だけではわからない読者のために、犯人捜しのための「袋とじ」なるものがついているのも話題性の高さをうかがわせる。
本格推理ものが好きな人にはたまらない一冊であることはちがいない。

でも私の場合、この本が＜加賀刑事もの＞と知っていたので犯人捜しを主眼にはせず、加賀刑事ものっぽい交錯する人間模様に重点を置いて読んでしまった。
そうか、これはガチで犯人捜しを読者自らがしなくてはならないのか…とわかったときには後の祭り。ちょっと忙しくて二度読みができないため、自力突破はあきらめて「袋とじ」の力を借りた。
犯人は〇〇なのか。

え、でも…
絆創膏の件は？？？？

絆創膏の件はいったん否定されていたからこそ、再度蘇って？？？となっている今。

わたし、頭が悪いんでしょうか。


＝＝＝＝データベース＝＝＝
殺したのは男か女か
究極の「推理」小説自殺の偽装を施され、妹は殺された。
警察官である兄が割り出した容疑者は二人。
犯人は妹の親友か、かつての恋人か。
純粋推理の頂点を究めた話題沸騰のミステリ!
加賀恭一郎シリーズ

[かさんの感想 · 2022年9月6日]

質の高い2時間ドラマを観た気分になりました。

序盤からやたらと利き手についての描写が多かったため、何となくそこに注目しながら読み進めていたら犯人が推理出来ました。
無意識にやってることって意外と証拠になり得たりしますよね。

[花の宴さんの感想 · 2022年8月8日]

自分と付き合っていた恋人が親友と付き合ってしまう。
邪魔になった主人公を殺したのは恋人の男か親友の女かどちらか。面白そうな前提なのに、びっくりするほどトリックも動機も人情ものとしてもつまらない。加賀シリーズは全部面白いので期待はずれ。しかもちゃんと解説がない。

[sakiさんの感想 · 2021年10月3日]

面白かったけどちょっともやもや。犯人を突き止められるキーがたくさんある気がして何回も読んでしまった。

[izayoireadingさんの感想 · 2021年7月24日]

袋とじ解説を読んでも犯人が分からなくて、ネットでググってみたけどスッキリしなかった。自分の頭の鈍さに凹んだ。でも、一気に読めて面白かった。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。