- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062645904
感想・レビュー・書評
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その時代の風景だけでなく匂いや空気まで感じられる作品。
好きな俳優さんが出演していた映画の原作だったので遅ばせながら読みました。
舞台が神戸と私が知っている土地であるのも大きいが知っている記憶のようにリアルに感じられる文章でした。
下巻をまだ読んでいないので少年Hの日常にじわりと忍び寄る戦争がどのように描かれるか気になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昨年、映画を見てから原作を読もうと決めていた。子ども目線での日常。徐々に納得の出来ないことが増えてくるところが、生々しい。巻末の阿川さんの文章に書いてあった筆者の「戦争はね、ある日突然くるもんじゃない。小石がパラパラと落ちてきたりするていど。でも実はそれが、戦争が始める前兆だったことを、後になってから知ることになるの」という言葉が非常に印象深く残った。下巻もきちんと読もうと思う。
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2014/9/12
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大学時代(10年くらい前)に一度読んだ本。
とてもおもしろかった、という感想だけ覚えていて、古本屋に売っていたので再度購入。
好奇心旺盛な肇少年。大人がたじたじになるくらいの、なんでなんで攻撃は、大人になっても忘れてはいけない感覚だと、改めて学んだ。
知恵がある人が勝つ。
小学生って、大人が思っているより大人びているんだよな、って思い出させてくれる本。
お父さんの包み込むような優しさにもキュン。映画化の後なのでどうしても水谷豊を想像してしまう。 -
妹尾くんが見た(感じた)日常風景が、淡々と語られている。
戦中を舞台にした作品ですが、価値観の押し付けがないので、戦争についてフラットに考えられる。 -
もっと早くにこの本に出会っていたかった。
私の子どもには、早いうちに読ませてあげよう。 -
ペンキ屋になったね
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以前見た映画の原作。
その時描かれていなかった部分も書いてあるかなと・・・。
そして、戦争になっていくといろいろな不自由がやはりうまれてきますね~。
H、頑張れって感じですね。 -
小説としては文章が拙い。
ほぼ総ルビの表記も読み辛い。
しかし内容は抜群に面白い。
ある時代のある人間の少年時代を鮮やかに描いている。
それを可能にするのは作者の記憶力。
細かいところや心情まで、本当に良く覚えていて感心する。
振り返ってみても自分の少年時代はおぼろげで・・・。
やっぱり出来が違うんだなぁとしみじみ思う。