- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062648462
作品紹介・あらすじ
屍体装飾、遠隔殺人、アリバイ工作。作中作で示される「推理小説の構成要素三十項」を網羅するかのように、陸の孤島・幻影城で繰り返される殺人事件。「芸術家」を名乗る殺人者に、犯罪捜査のプロフェッショナルJDC(日本探偵倶楽部)の精鋭が挑む。
感想・レビュー・書評
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うぉおい。
コズミック上巻から下巻に行かずに、
このジョーカーの上下を読みなさいとの作者のお言葉。
密室卿は?どこ?
1年間に12,000人を密室で殺害するというハチャメチャストーリーから一転、
ジョーカーはまるで綾辻行人ばりの連続殺人へと大転換。
なんか小難しい名前とギャグみたいな推理方法を持つ(らしい)
エリート探偵をあざわらうかのように、館で殺されてゆく推理作家たち。
いや、その場所離れた方がいいってマジで。
って常識人は思うけど、そこはそれ、連続殺人のお約束で、
どんだけ仲間が殺されてもみなさん、頑として舞台から降りようとしません。
そこが一番の謎かもよ。なんて嫌みをちくり言いつつ読み進む。
ものすごい勢いで風呂敷が広がってゆくこの作品、
いったいどう集結するのさねぇねぇ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まあまあ
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「コズミック 流」後に読んだので、普通の印象を持ってしまいましたがそんなこともないのかな。1ページ目は読者への挑戦でしょうか。示された「推理小説の構成要素三十項」。それを網羅するように起きていく連続殺人。仕込みをワクワクと楽しむべきなんでしょうが私は意外と一歩引いた目線で、匣の構成を思い出し、そのうち匣や虚無を読んどいてよかったかも、などと思いつつなんとなく読了です。ようやくJDCのメンバーが少しずつ特徴を持って現れてきました。さて続けて下巻である「ジョーカー涼」へ。正直いろいろ不安しかないんですが(笑)
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コズミック-流-のあと
言われた通りに読む。
幻影城で起こる殺人事件。
登場人物のキャラも魅力的だが、
それを上回るミステリ好きを魅了する内容。
もちろんそうでない人も楽しめるけど。
どのような展開になるのかが楽しみ。
コズミックと挟んで読むことによる効果も
気になるところ。 -
【171】
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京都府内の旅館・幻影城で合宿を行っていた推理作家たち。その中の一人、濁暑院溜水がミステリマニアなら誰でも知っている『ノックスの十戒』と『ヴァン・ダインの二十則』=『推理小説の構成要素三十項』を網羅した実名小説作品の構想を発表。他の作家らの期待を集めるが、翌日、まるでその構想に則ったかのように殺人事件が起こる。
続々と死体が出てきます。
わかりにくい登場人物ですが、キャラ濃いのか描写がうまいのか、けっこう読めます。しかし、この駄洒落に駄洒落を煮染めたような謎解きと、どう見ても作者反映方の語り部キャラが気になって気になって、読みやすいのに読みにくい。 -
幻影城に集まり合宿をしていたミステリ作家たちが無惨に殺されていく。
意味不明な見立て。
理解不能な暗号。
脱出不可能な密室。
芸術家と名乗る狂人の犯行は止まらない。
JDCの名探偵たちは犯人に辿り着くことができるか。 -
請求記号:セイリ
資料番号:010691467