狐罠 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 820
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062648547

感想・レビュー・書評

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  • 抜けていたシリーズものを。最初になるのかな。

    古美術の世界は魅惑的だけれども、どうなんでしょうか。
    いずれにしろ、歴史学出身らしい、ちりばめられたあれやこれやが楽しませてくれる。

  • 美人旗師宇佐美陶子が、贋作を掴まされ、その相手に「目利き殺し」を仕掛けるが、殺人事件に巻き込まれる話。登場人物が全員個性的。そして過去の因縁話や、真相がとても入り組んでいて最後まで気を抜けない読み応えのある作品です。

  • ラストまでドキドキさせる骨董界ミステリー。
    同じ骨董系のお話だけど、「孔雀狂想曲」とはうってかわってシリアスでシビアな話です。
    丁々発止のやりとりは「孔雀~」でも出てくるけれど。
    それから「花の下にて春死なむ」のビアバー「香菜里屋」が登場したり、別シリーズの主人公蓮丈那智も話の端に出てきたりでニヤリとさせられることしばしば。
    シリーズでこの先も続くので、読むのが楽しみ(※2010年以前の感想。

  • 北森鴻さん初読。
    主人公の陶子が橘薫堂の橘に贋作をつかまされ、プライドのために復讐を企てる。
    古物商のドロドロしたコン・ゲームを描いており専門用語が飛び交うが分かりやすく、ぐいぐい引き込まれていく。

    目利き対決の緊迫感のが濃密な分、殺人事件がやや印象が薄くなっているが最後まで楽しめる。

  • 2010/08/25

  • 蓮杖那智シリーズをずいぶん前に読んで、おもしろかったのを覚えていたので、手に取りました。

    本筋より、古美術の世界の常識というか、考え方の違いのようなものに惹かれました。
    せりがどのように行われるか、とか科学鑑定のしくみとか、鑑定書の不確かさとか・・・
    また、主人公の女性の仕事人としてのかっこよさにも惹かれました。

  • 再読。
    骨董に詳しくないのでどこまでリアリティーがあるのかは判断できませんが、そんなことは関係なく楽しめる緊張感に溢れた描写はさすがです。
    陶子さんの無理して突っ張っているところは無敵の蓮杖那智とは違う魅力がありますが、共通する凛とした雰囲気に最近のキャラ重視のトレンドとは違う北森氏のこだわりを感じます。

  • 20140831 全体の盛り上がりは良かったが最後のまとめ方がどうか。続編もあるので良かったのかもしれないがなんとなく逃げられたような気がする。

  • ギャラリーフェイクを思い出してしまった。話はもっと複雑だけど。面白かった。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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