Yの悲劇 (講談社文庫 あ 58-7)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649124

感想・レビュー・書評

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  • 新本格の気鋭4人が、クイーンの「Yの悲劇」に捧げるアンソロジー。
    それぞれが独自に「Y」のダイイングメッセージを展開していて、とても楽しめる。

    それにしてもクイーンも「Y」という文字が、こんなにもいろいろな形に変化するとは思ってもみなかっただろう。
    「Y」ではなくて○○とか、「Y」ではなくて▲▲とか、特に二階堂黎人の「Y」や法月綸太郎の「=Y」は日本独自の解釈なので、外国産ではお目にかかれないと思うとおトク度も上がる。

  • 建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー。(「BOOK」データベースより)

    あるYの悲劇(有栖川有栖)
    ダイイングメッセージ"Y"(篠田真由美)
    「Y」の悲劇―「Y」がふえる(二階堂黎人)
    イコールYの悲劇(法月綸太郎)

    あるYの悲劇(有栖川有栖)
    犯人、当てました!
    勘でしたけど(笑)。
    火村さんって向こう見ずというか、結構大胆。

    ダイイングメッセージ"Y"(篠田真由美)
    なんとなく想像はついていましたが、「ぼく」についても深読みしてしまっていました。

    「Y」の悲劇―「Y」がふえる(二階堂黎人)
    二階堂氏の作品は読んだことがなく、ぜひ読んでみたいと思っていたのですが、この作品は……うーん。
    こういったものに不慣れなせいなんでしょうかね。
    事件にはまったく影響していないことなので書きますが、「朝になったら出られる」と言いながら「午前12時に鍵が開く」というのは矛盾している気が。
    午前12時って朝ですか?

    イコールYの悲劇(法月綸太郎)
    短編ながら正統派という印象でした。
    ダイイングメッセージ、さすがに猫の絵じゃないですよね(笑)。
    なんの落ち度もないのに巻き込まれてしまったあの人は、本当に気の毒。

  • 二階堂はバカミスも書くのか。ふむふむ。

  • 建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー。

  • 有栖川氏、篠田氏、二階堂氏、法月氏の競作。 4作読んでみてわかったことといえば、私は二階堂作品とは相性が悪いということだろうか。 氏の作品には、どうしても魅力を見出せないし、作中で他作(古典の名作など)のネタバレに近い表現が出てくると、またか・・・と少々うんざりする。 クイーンと言えばやはり、ロジックが魅力であり、そのクイーンを敬愛しているとだけあって、法月作品は今作も論理的に解決してみせようとする姿勢を見せた。 好感を持つ。

  • 20100903
    あるYの悲劇 有栖川有栖……★★
    ダイイングメッセージ Y 篠田真由美……★★
    Yが増える 二階堂黎人……★
    イコールYの悲劇 法月綸太郎……★★

    なかなか安定している執筆陣だとは思うんだけど、正直な感想としてはどれも冴えなかった。
    やっぱりダイイングメッセージに関わりだすと非現実的な動機や謎解きが飛び出してきてしまうのも致し方ないのかな。二階堂黎人の作品は読んだことないけど、いつもこんな調子なら手に取る気もしないな。メタミステリ自体も好きじゃないので。

  • 有栖川有栖目当てで買いました。
    まさかのY

  • (収録作品)「Y」の悲劇─「Y」がふえる(二階堂黎人)/ダイイングメッセージ《Y》(篠田真由美)/イコールYの悲劇(法月綸太郎)/あるYの悲劇(有栖川有栖)

  • (メモ:高等部3年のときに読了。
     その後、購入し、数回読みました。)

  • 有栖川有栖、篠田真由美、二階堂黎人、法月綸太郎の短編。
    エラリークイーンのYの悲劇を意識した、珍しい文庫書き下ろし


    篠田さんは初めて読んだけどまあまあだった。ちょっと濃いめの文章を書く人だ。女性らしいとでも言うべきかな。

    法月さんの「イコールYの悲劇」が一番好みだった。例によって息子が出てくる。

    二階堂さんのは「私が〜」が面白かったので期待してたのだけれど、(この本もそれで借りたようなもの…)シリーズのキャラクターが出てきたらしいけどちょっと軽めで期待外れだった。『メタ・ミステリー』と言う手法は初めて読んだけれど、そのせいで軽く感じるのかも…

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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