まどろみ消去 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.28
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本棚登録 : 4109
感想 : 296
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649360

感想・レビュー・書評

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  • N大学のミステリィ研究会が企画したミステリィツアーの謎に迫る「誰もいなくなった」など、ミステリアスな11の短編小説が収録された本。

    「誰もいなくなった」にはS&Mシリーズの犀川創平と西之園萌絵が、「ミステリイ対戦の前夜」には西之園萌絵が登場します。

  • どの短編も面白くて楽しめたが特に虚空の黙祷者と彼女の迷宮、悩める刑事が気に入った。

  • 個人的には、森博嗣作品は長編の方が好きかな?

  • 短編集だった。
    優しい恋人へ僕から の雰囲気が好きだった。
    女慣れしてない若い主人公が女の子に惹かれる話だった。
    不思議な雰囲気だけど甘酸っぱくて優しい感じがした。

    訪ねた先で会った素性がよくわからない中性的な女の子っていうプロフィールも
    会った初日に数百キロ先の主人公の家へ行きたがる変わった行動も
    全てが不思議な感じだった。

    主人公の、不安を抱きながらも興奮してる様子が甘酸っぱかった。



    他の作品もつかみどころがないような不思議で不安な雰囲気の中に、登場人物の穏やかさ、上品さを感じられる作品が多かった。

  • 「虚空の黙禱者」と「彼女の迷宮」が個人的に好きです。
    今読んでるS&Mシリーズの登場人物も出てくるしサクサクっと読める!

  • 初読
    2013.08.xx

    再読。好きなのは「真夜中の悲鳴」「ミステリィ対戦の前夜」「誰もいなくなった」「悩める刑事」
    特にミステリィ対戦は岡部部長の中の萌絵ちゃん像が鼻持ちならないお嬢様と神格化されているのが面白かった。
    2020.07.21

  • 3.5
    S&Mのミステリー研のエピソード2編や物理・数学系の研究者や大学の話を含む短編集。各々叙述トリックなど工夫が凝らされておりなかなか面白い。真夜中の悲鳴では、結婚したので阿竹効果ではなく石阪効果とか。やさしい恋人へ僕からでは、一人称僕が女性だったり。悩める刑事では、専業主婦と刑事の話と思わせつつ、女性刑事と作家の話。妻の夫を盛り上げ悩む所が微笑ましい。キシマ先生の静かな生活では、純粋に数学を追求する研究者の話。最期は奥さんの自殺と音信不通だが数学を考える面白さが描かれる。学問には王道しかない。森博嗣のミステリィ工作室によると、強いて言うならこれが著者の一番のお気に入りらしい。

  • シリーズの中の短編だと思っていたので少し拍子抜けしたが、それでもどの話も面白かった。「純白の女」のインパクトはなかなかだったし、「真夜中の悲鳴」は思わず笑みがこぼれる。「やさしい恋人へ僕から」「悩める刑事」はなるほど!という感じで、「心の法則」だけはどうしてもわからなかった。難しい。
    やっぱり森博嗣は、ちょっと異質ですね。

  • 再読。短編集。西之園萌絵や犀川先生が出てくる話も収録されている。久しぶりに読んだけどオチも含めて内容を覚えてる話が多くてちょっとびっくり。最後に載っている「キシマ先生の静かな生活」は後に長編になるのだけどこの短編も結構好き。気に入った話は「虚空の黙禱者」「真夜中の悲鳴」「キシマ先生の静かな生活」かな。

  • 森博嗣さんの作品はS&Mシリーズ以来じゃなかろうか。それも読んだ当時はそこまで内容を噛み砕く力もなかった時期だったので、今読み返したらもっと楽しめるかもしれない。
    通勤電車で読むのに丁度良い長さの短編集。相変わらず文章の端々からもの凄い知性が、それも全く嫌味ではない知性が感じられて読んでるこっちまで頭良くなった気分になるというアホの発言。上に書いたS&Mシリーズの登場人物が出てくる話もあったりして、ああ自分はやっぱりお嬢様キャラが大好物だなあと西之園萌絵を見て思った。
    個人的に好きなのは「彼女の迷宮」「誰もいなくなった」「キシマ先生の静かな生活」で、特に3つ目の作品は後半の文章で染み入るように感動しかけてたところで、最後の一ページにズドンと突き落とされた。同時に、何か一つのことを究めようとする人間はえてして社会の輪からどんどん脱線していくものだよなぁ……と、奇妙な憧れを抱いてしまったりもするもんだからやっぱりアホだ俺は。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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