まどろみ消去 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 296
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649360

感想・レビュー・書評

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  • S&Mシリーズの途中短編集。それぞれの登場人物はすべてがS&Mシリーズに関係している人ばかりではない。

  • 最高

  • 短編集。
    一話読み終わるごとに、ん?となり、また最初の1、2ページ読んで、ああと納得する。面白かったです。

  • どの短編も違う良さがあり面白かった。

    ミステリー×理系といった未知の世界感が良かったのと、短編なのにそれでもちゃんと最後のどんでん返しがあるところも気に入った。

    文体、構成がすらすらと読みやすかった。

    どのページにもびっしりと文章を書く作家もいるが、森博嗣のように程よい空白がある全体的な文章が安心して読めた理由でもある。

    どのストーリーも本当に面白かった。

  • 収録されている11編のうち特に気に入っている3編について。
    『真夜中の悲鳴』
    …男女の大学院生が主役のロマンあふれる作品。実験に没頭する生活を送る理系大学院生が羨ましく思えました。
    『何をするためにきたのか』
    …単に大学生活を描いた話かと思っていたら、実はそうではなく…、という作品。ある意味哲学的です。面白かった分、短編であることに物足りなさも感じました。このお作品が気に入った方には、浦賀和宏の『地球平面委員会』がおすすめです。
    『キシマ先生の静かな生活』
    …出世に興味はなく、自分の興味のある学問の世界に生きる、といった一般にイメージしがちな理系の先生であるキシマ先生について、交流のある主人公の目線から語られている作品です。作者自身もおそらくキシマ先生のようなタイプかなと思います。なぜ、沢村さんが亡くなってしまったのかは、本作最大の謎です。本作には、長編バージョンである『キシマ先生の静かな世界』という作品があります。

  • 順番に読んでいた筈が、間を発見できず一つ飛ばしになりました。短編集。とてもサクサク読めます。長編が好きな方には物足りないかもしれませんが、見本市のような感じ。私は好きです。
    長編に出てくるキャラクターのショートストーリーやオリジナルキャラクターまで様々です。
    個人的には、最後の「キシマ先生の静かな生活」と「純白の女」が面白かったかな。

  • 森博嗣の11の短編ミステリィ小説『まどろみ消去 Missing Under The Mistletoe』。

    ドンデン返しや結末がたった一行で行われるところが気持ちがよかった。
    逆に、読み終えた後も『?』が後を引くモヤモヤな話もあったり。
    『誰もいなくなった 』では、S&Mシリーズの西之園 萌絵(にしのその もえ)や犀川創平(さいかわ そうへい)も登場してきたりと、嬉しい場面も。

    森博嗣は『たぶん、これが一番、森らしい作品です。』と。

    森作品の短編は、『スカイ・クロラ』シリーズの『スカイ ・ イクリプス』意外では、はじめて。短編もいい!

    ----------------
    【目次】
    虚空の黙祷者
    Silent Prayer in Empty

    純白の女
    The Lilies of Her Cheeks

    彼女の迷宮
    She is Lost in Mysteries

    真夜中の悲鳴
    Acoustic Emission

    やさしい恋人へ僕から
    To My Lovely

    ミステリィ対戦の前夜
    Just Before the Battle for Mysteries

    誰もいなくなった
    Thirty Little Indians

    何をするためにきたのか
    The Identity Crisis

    悩める刑事
    A Detective in Distress

    心の法則
    Constitutive Law of Emotion

    キシマ先生の静かな生活
    The Silent World of Dr. Kishima
    ----------------

  • 素晴らしい短編集だった。
    特に『虚空の黙祷者』が良かった。文章に無駄がなく、台詞がとても美しかった。
    森博嗣は、たまにこういうものすごいものを書く。
    だからやめられない…

    2013.05.03読了

  • しかたがないさ。気がついたときには、ここにいたんだから。みんな、そうだろう?

  • 久々の本、久々のミステリー、初森博嗣でまどろみ消去読みました。
    虚空の黙祷者、彼女の迷宮、真夜中の悲鳴、ミステリィ対戦の前夜、誰もいなくなった、は事件解いてたしミステリー楽しかったです。
    やさしい恋人へ僕から、はうっかり最後の1行を先に読んじゃって大失敗でした。
    知ってて読んでも面白かったけど、知らないでも読みたかったです。
    悩める刑事は普通に幸せでとっても好きでした。
    純白の女、キシマ先生の静かな生活、は話はわかったと思う多分。
    何をするためにきたのか、心の法則、はもう全然わからなかったです。どういうことなの。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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