ぼくのプリンときみのチョコ (YA! ENTERTAINMENT)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 81
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062693615

感想・レビュー・書評

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  • 好きな絵師さんが隠語表現が秀逸だとつぶやいていたので好奇心で読んでみた。でもこれを内容知らずに読んだ人性癖に影響を及ぼしそう。思った以上にBLだったけど、最終的には晴彦も自分の気持ちに気づけたし良かった。真樹君は小牧原君と幸せにな...

  • 読んだ後藤みわこさんの作品の中では一番状況描写が分かりやすかったです(ティーン向けは謎を残しまた飽きさせない為に敢えて情報を絞った書き方をしているのも理解してきました)。また、性欲と恋愛感情の違いをティーンズに意識させる意図だと思いました。ただ女の子は読んでいて気持ち悪いかもね。主人公が結局性欲に振り回されているわけで、で、男の子は幼馴染に胸ができたら好きになるかってのはないってなって共感できなければ、やっぱり誰向けとはなる…ニッチなニーズかも。でも、ニッチなニーズ向けの児童文学が出てるのはいい傾向だろう。表現のソフトにさせ方がうまい。マサキくんが透徹していて切ない。

  • テーマは身体に引きずられる性衝動、といったところか。にわかBLみたいだと思った。ヤングアダルトレーベルの本書が誰をターゲットにどこを向いているのかが謎。プリンとチョコは乳房と勃起の直喩であり、生々しい。女の子では楽しめないだろうし、男の子でも同性のおっぱいにムラムラする主人公にはついていけないと思う。この物語が伝えたかったことは結局なんだったのか。どう読めばいいのか分からず、よく分からなかった。

  • BL風味だけどBLにあるはずの情緒はかけらもなく、YAカテゴリには入るだろうけど中学生に正面切ってすすめる勇気は私にはない。体をとおして思春期を見つめる、ということをこれほどあからさまに実践したYA小説があるのかとただただ驚いた。

  • きょう読み始めてきょう読了。たぶんはじめての作家さん。
    あまり乗っかって読めなかったのは、視点が基本晴彦だったからかな。ここまであっさり、盲目的に身体に支配されるものか、な、という気持ちがどこかにあって、その違和感が邪魔して目が滑りそうになりがちだった。真樹視点が中心だったら、もっと入り込んだかもしれない、と思う。
    このあと晴彦はどう気持ちの整理をつけたのかしら。

  • ちょっと、エロい!!!

    非現実的な話だが
    お互いに願った事が本当にかなってしまい・・・・・・・・・・・

  • 「ぷりん」「ちょこ」を隠語として使っていて思春期の男らしくかわいい。

    体の一部が入れ替わるというのが面白かった。

  • 「秘密の菜園」の作者が書いたYA向け小説、を棚で見つけて借りてみた。少年と少女の身体が遊園地のイベントがきっかけで入れ替わってしまう。少年の親友であり、少女に淡く恋心を抱いている主人公が二人の間で揺れる青春小説。「菜園」よりはありきたりな感じだが、ちょっとだけ踏み込んだチョコとプリンの世界にどきどきしてしまうかも。この方、『楽園のつくりかた』もよかったわあ。

  • 後藤さんの小説はBLチックなのですが、
    今回は本当にってカンジでした。

  • 新聞広告で見つけて気になって気になってとうとう購入してしまいました。


    断っておきますがこの作品は児童文学です。

    思春期の男女の恋と身体の関係。
    恋してるから身体が反応するのか身体が反応するから恋するのか。

    そんな話。

    しかし内容はどう読んでもBL・・・

    無愛想な晴彦とその幼なじみの美少年真樹。晴彦に思いを寄せる志麻子。
    その志麻子のプリンが無くなって真樹にプリンが出来ちゃったもんだからさぁ大変!!
    晴彦はチョコに振り回されっぱなし(笑)

    当初は晴彦と志麻子は恋人未満な感じだったのに真樹にプリンが出来た途端志麻子そっちのけで真樹を追い回す晴彦・・・・お前はプリンさえあればいいのか?!
    しかもどんどん暴走して行って何度と無く真樹を押し倒しそうになる晴彦・・・
    ちょっとまて真樹にはプリンもあるけどチョコもある(はず?)。
    そのシーンの表現も児童文学にあるまじき生々しさでこれで良いのか?!と思ったのは私だけではないはず。
    真樹もなんだかんだと嫌そうじゃないところがプリンの所為なのか元々その気があったのか。

    ラストはなんだか強引に軌道修正した感が否めなかったけれど真樹の言った
    「ぼくはぼくのまま、プリンにもチョコにも邪魔されずにハルを好きでいたい・・・そんなふうに好きだった・・・きっと明日にはそんな『好き』に戻れる」
    って究極の合いの告白だよね!
    どうせならそのままくっついちゃえば良かったのに!!ってそれじゃまんまBLか(苦笑)

    全体的には未消化な部分もあって物足りない気もしましたが腐女子視点から読めば大変面白い作品でした。

    さてさて、「プリン」と「チョコ」の意味は分かりましたか(笑)?

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著者プロフィール

【後藤みわこ・作】  愛知県在住。『ママがこわれた』で第17回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。主な著書に『ぼくのプリンときみのチョコ』「ボーイズ・イン・ブラック」シリーズ、『100回目のお引っ越し』(講談社)、『秘密の菜園』(ポプラ社)、「カプリの恋占い」シリーズ(岩崎書店)など。

「2015年 『猫と話す友だち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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