リライトノベル 坊っちゃん (YA! ENTERTAINMENT)

  • 講談社
3.73
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本棚登録 : 55
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062694919

作品紹介・あらすじ

あの古典的名作が、舞台を現代に移して生まれ変わった!?
この「リライトノベル」は、誰でも知っているあの名作から、キャラクターや筋書きなどの基本設定を拝借しつつ、舞台を現代に置き換えて物語を塗り替えるという、何とも大胆不敵な試みです。
今回、取り上げるのは、夏目漱石の小説「坊っちゃん」。
猫カフェを営む家の長男・清田清太は私立松山学園の中学3年生。目下のみんなの関心事は2か月後に迫った体育祭の応援合戦です。3年B組は、ダンスシーンや格闘ゲームの要素を取り入れたステージをつくることになったのですが、松山学園の生徒教職員だけがログインできるSNS「松コミュ」を通じて、赤シャツ教頭の経理上の不正を知ることとなります……。
清太の担任は坊っちゃんこと多田金五郎先生、クラスメイトの尾崎と島崎、副担任の嵐先生、赤シャツの教頭先生、英語のうらなり先生、保健室のまどか先生、おなじみのキャラも新キャラも入り乱れての、学園ドラマです。
同時に芥川龍之介の「邪宗門」も、リライトノベル化します。

感想・レビュー・書評

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  • 坊ちゃんをライトにリライト、現代が舞台の青春小説です

    小学生のときにいじめにあったぼくは、中学校ではひたすら目立たず大人しく過ごしている

    始業式の朝、家業のラーメン店兼猫カフェの店の前にヘンな男が。
    関わりたくなくて、その場を逃げ出したが、実はその男は新任の先生だった

    〇近代文学史に出てくる名前があちこちに散見されていて楽しい。お人柄はちゃうけど。
    坊ちゃんのキャラはほんのりと教師陣
    やっぱ生徒をこんな形で巻き込むのはいかんとは思ったけど、青春小説としてはありなのか
    〇ねこちゃんのキョーコにニヤリとなった
    センセー、振られてやんの

  • リライトノベルってジャンルは初めて読んだけれど、こういう試みは面白い。とても読みやすいので、小中学生くらいのYA対象年齢者なら、普段本を読まない人でも楽しめるんじゃないかな。こういう本をとっかかりにして原作に進んだりするなら、めっけもんて感じですね。YA対象年齢じゃないけれど、他のリライトノベルも読んでみたい。っていまのところ『邪宗門』くらいかな。とりあえずそこから。

  • 夏目漱石の「坊っちゃん」をあまり意識しないほうがいいかも。これを読んでから、実際の「坊っちゃん」はどんな話か読んでもらいたい。
    周囲の視線を気にするお年頃の中学生。個性豊かな先生たちと過ごす学園生活。

  • ライトノベルじゃなくて、リライトノベル…(笑)
    設定にも新しく手を加えて現代風にアレンジ…って、もう「坊っちゃん」じゃないと思うの。面白かったけどね。
    夏目漱石没後100年の展示に使おうと思ったんだけど、一緒に置くのを躊躇うような紛らわしさ&「こころ」の隣に置くと良心が痛む感じがするのは何故…
    「原作:夏目漱石」じゃなく、「原案」だったら納得?
    これを読んだことで、私の中の「坊っちゃん」がゲシュタルト崩壊…orz面白かったから、まぁいいか(笑)

  • ラノベじゃなくてリライトノベル。夏目漱石の『坊っちゃん』をもとに、坊っちゃん先生はもちろん、赤シャツ教頭、イケメンの嵐先生、保健室のまどか先生などの新旧キャラ、SNSに猫カフェまで登場する学園青春小説。

  • 猫カフェにインターネット…。
    時代を現代に移しつつも、
    「坊ちゃん」の人の駆け引きを表現しています。
    明治も今も、人間関係の難しさは変わらないのね…。

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著者プロフィール

1985年生まれ。古都鎌倉で生まれ育つ。幼い頃からマンガやアニメ、ライトノベルに夢中になるうち、おじいちゃんの本棚に手を出し、文学のおもしろさに目覚める。東京の大学で文学を学び、現在は雑誌の編集をしながら、小説を書いている。

「2015年 『リライトノベル 坊っちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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