カーの復讐 (ミステリーランド)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 155
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705776

感想・レビュー・書評

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  • アルセーヌ・ルパンの二次創作!?
    でも確かに児童書、モーリス・ルブランじゃない人が書いたルパンとかコナン・ドイルじゃない人が書いたホームズとかいっぱいあったな…そういえば…

    とはいえルパンがパリで古代エジプト展に行ってエジプト神話をまじえながら探偵するの、単に二階堂黎人の趣味じゃん!(笑)別に怪盗もしないし!
    それにしても推理ショーのくだり、いくらなんでもルパン無能すぎんか?
    みすみすスカラベの首飾り渡して目の前で自殺されるってそんな…金田一少年でも滅多にやらない失態ですよ…江戸川コナンに怒られるよ。

  • ミイラの呪いはどこにもなかった。あったのは欲がらみの陰謀と哀しみと憎しみの悲劇だった。

  • パスティーシュ=作風の模倣 というのか。。。
    作者がこどもだったころ はナシ。

    ルパンシリーズなど推理物は子供の時に読みたかった。。
    今はすぐ比較とか、邪推してしまって、純粋にストーリーや動機や展開を楽しめない。。

    (事実、今作も犯人はこうだろうな。。と思いながら読んでしまった。)

    死んで清算、というのもさほど衝撃を受けないし。。

    だが現代でやられると昼メロか!という内容も
    時代物だとしっくりきてしまう謎。

    昔ほど夢中にはなれないだろうけれど
    ルパンやホームズ等名作も読破したい。。

  • ミステリーランドの本は、図書館から借りてちまちま読んでいます。
    で、二階堂さんもそのうち読もうと思っていた作家さんなので、じゃあこの機会にと思ったのだけど、うーん……。
    いつも思うのだけど、ミステリーランドって、面白い話でもなんだかぎくしゃくしているというか、不自然と言うか、作家さんの普段の書き方じゃなくて、子供向けを意識しているの?とかいう感じが多いので、イマイチ話に入り込めない。
    どの作家さんの読んでも、感じることが同じってことは、出版社の意向なのかしら…、とか思う。

    話は面白かったです。
    面白かったですが、私ルパンものを読むのは大人になってから初めてなのですが、原作もこんな感じなの…かな?
    場面によってはホームズを読んでいる気分になったり、明智小五郎を読んでいる気分になったりで、微妙。
    でも、ミステリーとしてはいいんじゃないかな。

  • ミステリーランド・シリーズ・・・モリス・ルブランの1911年刊行の本を古本屋で見つけたので翻訳する〜ルパンは財産を食いつぶしている考古学者のボーバン博士の娘婿がエジプト展に託けて密輸を働いていると睨み,新聞社の編集長に変装した。そこでは密室に脅迫状が置かれるという不思議と,ミイラ男が徘徊するという怪談が流布していた。開催記念パーティーの場で次女がエジプト人により囚われる事件が起こり,主人の招待でパリ郊外のシャトーに入り込んだ。長女夫婦の殺害事件と次女のナイフによる傷害事件が起こり,博士の研究室が放火される事件が起こる。ルパンは城外へ通じる地下通路と館内の秘密通路を発見し,ミイラ男が次女の婚約者で発掘助手で,生き埋めされて救出された青年だと知る。その青年は既に力尽き,恋人の次女によって頭部が切断され,川に流されていた。次女は恋人の無念と家計を救うため道楽に明け暮れている家人を相次いで亡き者としようとしていたのであった〜翻訳というのは嘘で,ルパン・シリーズの続編か,中途の話を書きたかったんだろう。清水義範先生がドン・キホーテをセルバンテスに成り代わって書きたかったように。子どもの頃に読んだルパンを改めて見た気がしたけど・・・ルパンはもう少し身軽だった。うら若き女性を犯人としたことがあったろうか? まあ,一番意外だろうけど

  • 怖すぎ。

  • 060108

著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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