生命保険の「罠」 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062724685

感想・レビュー・書評

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  • 保険にはつまるところ①定期保険と、②定期保険に満期金がついたものとの二種類があるだけです。

    保険に関しては全くの無知だった私は目から鱗が落ちまくり...

    お祝い金とか、保険料の支払いが終わっても保証は一生とか、危うく素敵なキャッチコピーに引きずられるところでした。

    金融商品は無知のまま手だすのは危険ということを痛感。
    とりあえず、保険に入るときは営業マンさんに「で、あなたも入ってるんだよね、その保険?」
    の一言を絶対にわすれないぞ!

    因に著者は元日生の営業マンだったとのことで、日生志望者は企業研究がてらよんでみるのもありかも(ぜっったい入社したくなくなるだろうけどねw)

  • 嫁が妊娠して、そろそろ生命保険にも入らないと。。。
    でも職場に来るニッセイのおばさんはすげー嫌いだし、
    住生のおばちゃんも明るいけど押しが強そうで・・・
    やっぱ今流行りの電話で入れるやつか?
    などと思っていたところに、この本を発見。

    読まない手はないと思い、即購入。

    学生時代に保険論(無論BかC評価だったと思うが)を履修しているので、
    基本的な仕組みは分かっているつもりだったが、とんでもない。

    当時教わった、保険学としての保険は、
    「利益を追求せず公正のもとに」みたいの話だったと思う。
    あと第3種がどうのとか相互会社がどうとか。

    でも実態はそんなに甘くない。

    そりゃそうさな。企業ですから利益の経常なんて形の問題なだけで。
    全部経費にしたり人件費にすれば何の問題もないのです。

    その金で昭和の価値観全開の販促をしたり、集会したりしていいわけですよ。
    無能な管理職が1500万給料もらってもいいわけですよ。

    だから、もちろん同じ保障でも規模に限らず違いが出るわけで、
    また広告費、その他もろもろも、

     <保険料>

    を原資としているわけです。
    だから大手なら安心。なんて大間違いなわけです。
    広告打つ分、金がかかるわけです。
    規模の力を無視するわけではないですが。

    じゃあ、保険料ってどう計算されてるの?
    まぁそれがすべての経費も含んでの割り算であることは
    わかるのですが、元になる数字が問題です。
    #わかっちゃいるけど、意識は全くできていないのよね。

    いくらでも都合のいい解釈で、素晴らしく会社が有利な数字で計算しているわけです。
    男の平均寿命は106歳w ぜってー終身保険は入らんと思いました。

    あと年金保険だって、結局その料金自体が高いわけで、
    それ自体はわかっていたけど、その計算をちゃんとしたことがなかったので。
    ただ単に自分の金を拘束されているだけでしかない。
    どっかで見ましたが、基準にする利息(金利?)は国債にしろと。
    そうそう、銀行に金を預けるな、ってやつだ。
    バブル全盛期でもない限りね、難しいわな。

    関係ないけど最近の円高ぶり、否、ドル安ぶりは
    FXでも始めようかと思ってしまう。結構まじで。

    脱線しましたが、結局自分に必要なものを見極めて、
    必要の範囲で入ることが非常に大事だと気付きました。
    保険料だって、短期的に見たら大したことないかもしれんが、
    毎月払ったらえらい買い物です。
    もっと真剣に向き合わないとだめですね。

    幸い、そういう考えがあって、今は嫁の共済に少額でしか入ってません。
    「若いうちに入らないと保険料が」なんて脅しに引っ掛からんくて、
    本当によかったなぁと思います。

    本当に必要な範囲は、死ぬ時、高度障害ぐらいかな。
    大病とは言っても、多少の貯金はあるし、この年から3大疾病の心配もあるまい。
    だって、入院費だって保険会社に超都合のいい計算しているわけです。
    家だって、ローン組む時にその分の保険は入ってるわけだしね。

    そして、誰のための保険か?そりゃ子供でしょ。
    嫁には悪いが、もし子供がいなかったら、再婚でもして
    またやりなおして幸せになってくれ。と思うから保険はいらん。
    けど子供がいたらそうはいかん。
    でも子供も大きくなれば。60にもなればさすがに就職してるか、
    少なくとも自立できるはずなわけです。

    この本を読んで本当に必要な考え方、ってのは実に参考になります。
    そして最近の共通点は「数字に強くなる」ことです。
    数字として考えられる力が、無駄や損を減らすとつくづく思えてきます。
    よし、俺もちゃんと考えて、今入っている保険の見直しも考えて、
    保険に入りなおそう。

  • 痛快だった。顧客不在の営業、ノルマ達成のためなら何でもやる、みたいな手法がオカシイという、考え方は全くもって仰るとおりだと思う。前職でそういうやり方を横目で見ていて辟易していたが、顧客をそちらに誘導するところまではしていなかったと思う。保険の見直しは今後の課題なので背中を押された気持ち。

  • 2007年に出た本なので、今保険業界がどうなっているのかはわかりませんが、今回この本を読んでみて「貯金が間に合わない順に保険に入る」という考え方は今でも通用するような気がするので、覚えておきたいなと思いました。

  • 言ってくれるなぁ。毎回。

    にしても今回は、がん保険に入ったお客様ががんを患って、余命半年もないような末期状態だったのに、ご本人に電話が通じないから支払えない。とかなんだとか言って、

    やっと払ってもらえたのが亡くなる2ヶ月前だったと。

    そんな保険屋あるあるは相当らしい。契約するためにかける電話はすぐに繋がるのに、払い戻しや、請求に関する電話は、やたらたらい回しにされ、余命幾ばくかの人間にとてつもない時間をかけさせる。

    保険屋はとにかく健康な人にしか入って欲しくないし、できたら払いたくないんだってよ。

    確かに。持病があったらダメ、歳とったら高額。

    そりゃそうだけども。

    相互扶助とうたうだけ謳って、管理職は年収ウン千万どころか、、、という話だそうで。

    アフラックの嵐、櫻井翔の出演料もまさにお客様から集める保険料でなりたつくらいの潤い。

    はははは。

    保険入って安心。


    わかるけど。保険屋は誰もそんな保険に入らないくらいに保険屋が儲かるビジネス展開になっとる。そこんとこわかって入ってるならいいんだろうけど。

    保険入ってるひとに、約款の代わりに後田さんの本一冊渡してほしいわ。

  • 1

  • 元ニッセイ職員の著者が生命保険会社の実態を暴露する本。生命保険会社は顧客のために保険を売るのではなく、保険会社が儲かる商品を売っている。ニッセイ職員は自分の会社の保険に入っていない。更に提案型の外資系保険会社の販売にも意を唱えるのも面白い。
    また、生命保険を否定するだけでなく、賢い保険の入り方を提示しているので、保険選びの参考になると思う。生命保険の知識がない人は、まずはこの本で生命保険の基礎知識を学ぶといいのではないか。
    これからは生命保険の勧誘を受けたらこう返そう。
    「ところで、あなたはどんな保険に入っているの?」

  • 何にも知識がない状態から読んでも良くわかる。
    生命保険に対して見直す第一歩にしようと思う。生保のおばちゃんはしつこくて嫌でついつい、いいなりになってしまいがちだがそれに負けないためにも知識を持つ必要はある。

  • 日本生命の職員は日本生命の保険に入ってないのだ!もっと営業職員さんに保険のことで問いたださないといけないな、と納得。

  • いずれ民間の保険に加入することが必要な時期がくると思い目を通した。
    リスクが起こる確率が低いが、もしものときに払うことができないようなものに加入することにする。
    特典には目を向けずに、掛け捨てでの安心を買う。
    時間があれば、他の保険についての書籍も読みたい。

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著者プロフィール

「保険相談室」代表
1959年生まれ。長崎大卒。95年アパレルメーカーから日本生命へ転職。約10年、営業職として在籍。2005年より複数の保険会社の保険を扱う乗り合い代理店へ。12年より現職。保険の有料相談、執筆、講演等に従事

「2021年 『生命保険は「入るほど損」?!<新版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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