- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062730396
感想・レビュー・書評
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「河童が覗いた」シリーズ第3作。中でも名作の呼び声高いインド編です。インドの全貌を通り過ぎただけの旅人が分かるはずはない、あくまで自分の覗いたのはインドの一部分であるという河童さんのスタンスには共感できる部分が多いです。
緻密なイラストや文字は当然のこと、50歳を超えた河童さんの好奇心と、それをもとにした若すぎる行動っぷり、インドの人との付き合いかたに目を見張ります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妹尾河童の紀行『河童が覗いたインド』を読みました。
妹尾河童の作品は7年前に読んだ『河童のスケッチブック』以来なので久し振りですね。
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スケッチブックと巻き尺を携えて、“覗きの河童”が見てきた知られざるインド。
空前絶後、全編“手描き”のインド読本決定版。
インドは広く、そして深い。
インドを覗くと、何が見えてくるのか?人一倍の好奇心と行動力で“覗きの河童"がスケッチブックと巻き尺を携え、インドの大地を這いまわった。
下痢にもめげず、熱射病も乗り越え、体験したものは……。
細密イラストと手描き文字で、浮かびあがらせたインドの素顔。
上から下から斜めから、“生き生きインド"が見えてくる。
空前絶後のインド読本決定版。
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正真正銘稀代の好奇心人間・妹尾河童が知られざるインドを愉しく描いた旅のエッセイと独特で細密なイラストを堪能できる作品でした。
■カルカッタ
■聖なる河
■聖なる牛
■カジュラホ
■アグラ
■タージ・エクスプレス
■デリー
■カースト制度
■再びデリー
■ボンベイ
■ハイダラバード
■マドラス
■カーンチープラム/マハーバリプラム
■マドゥライ
■鉄道の旅
■最南端
■コーチン
■マイソール
■バンガロール
■アジャンタ/エローラ
■ウダイプール
■ジャイプール
■スリナガル
■あとがき
■特別対談(vs. 岸田今日子さん)
■エローラの『カイラーサナータ寺院』
■旅のスケッチブック
好奇心人妹尾河童が覗いたインド… 生き生きとした、そして楽しくインドが見えてきましたねー 日本に居ながらインドへ旅した気分を味合うことができました、、、
妹尾河童がインドを訪ねたのは、1978年(昭和53年)と1983年(昭和58年)なので、現在とは随分違っているんでしょうけど… 歴史的な建造物が多いことに驚きました。
現地で出会う人たちも魅力に溢れていて、もっとインドのことを知りたくなりましたね… 国土が南北に長く、地域によって気候や風土が異なり、言葉も宗教も多様なので、全貌を理解するのは難しそいうですけどね、、、
それでも、死ぬまでに一度は訪ねてみたい国ですね… そんな不思議な魅力がある国です。 -
読んでいて心地よくワクワクする内容。「著者」「街」「ひと」どの要素もバランス良く描かれていて、親密感の湧く描写に見事に引き込まれてしまいました。文字も含め、全てが手書き、というのもすごい。
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河童が覗いたインドということですが、私が通ったインドそのものすぎて、特にコルカタやニューデリー、バラナシなどいったことがある地域はほんとうに、そうそう、これこれ!って感じだった。河童の渡航から二十年近く経っているのだから、変化は少なからずあるはずなのに、これこれ!と言えてしまう不思議さ。私はこの良くも悪くもマイペースというか、周りのことなんか全然気にせずに自分たちのあり方をなんとなく守っているその感じがやっぱり好きだなあと改めて思った。
この本の一番の収穫は、私がもやもや考えていたことを河童がきちんと言葉にしてくれたこと。たとえばカーストの話や非効率的すぎる職業分担の話や、「このサンダル、いくらで買ったの?」と聞かれたときに、嘘はつきたくないけれども本当のことを言ってもいいのだろうかと思ったことやその他もろもろ。サンダルの値段について、わたしはインドのサンダル物価もよく分からず、中途半端な嘘もつきたくなかったしつけなかったので、日本円の大体の値段をルピー換算して、それをちょっと下回るくらいの値段を伝えたことがありましたが、それにしても正直に言うべきだったのかなとかなんか色々考え込んでしまった。 -
今回は建造物が主に解説されています。建築が好きなひとにはオススメかも?もちろん恒例のホテルの見取り図も詳細に描いてありますよ。あと、この本読んでて思ったのは、妹尾さんのような絵の才能があれば旅中に得することができるんだなあと羨ましくなりました。折り紙でも極めるかなあ...
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インドへ行く前、そして、滞在しながら再読。そうか、そういうことだったのか、と現地で納得。再読して篤信。ジャイプルとアグラは、読んでいたからこそ楽しめたと思います。デリーの観光名所〔ユネスコ世界遺産に指定されているようなところ〕も一つくらい収められていたら嬉しかったかも。でも、それよりも人々の生活の方が興味の対象になっていたのでしょうね。
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妹尾河童さんが描いたインド紀行記。純粋にインドを楽しめたし、住んでいる人、もの達のナマを書いてくれている。とくに、総括文としての最後の文章にシビれた。「覗き見ただけの旅人にも、わかったことがある。それは"他との違いを認めなければ、生きていけない"ということだ。大袈裟に聞こえるかもしれないが、いま地球規模で直面している"統一できないものを、一つの容器に入れるという難題を、どう乗り越えるか?"という縮図を『インド』に見た感じがした。」
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インドに行きたい。
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この人の好奇心はすごいな!
行動すれば、新しいものが見えてくる。
インドは奥が深い・・・
そのうち絶対いったる。 -
こんなに『丁寧』で
『好奇心旺盛』な旅、他にあるのかな。
人それぞれ旅の形はあるけど、宿泊したホテルの部屋のスケッチや、観光した宮殿や街のスケッチ、関わったタクシードライバーとの会話…
事細かに手書きで本にするのはすごい。
インドって一言で言い表せないっていう意味がよく分かる。
ずっと行きたいと思ってる国。この本読んでインドが想像できたけど、書いてあることが本当のことなのか、自分の目で検証してみたくなった。