黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731300

感想・レビュー・書評

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  • 18年ぶりの再読。次刊に繋がるだいたいの筋は覚えていたけど、それはさておき戴の崩壊カウントダウンを初読のようにエンジョイしてしまった。読者が予め知っているカタストロフに向かって、初め微かな幻聴のような不穏さが次第に耳を聾する轟音になっていく描写が天下一品でした。

  • 麒麟大集合の巻。いやメインなのは泰麒の救出なのは分かってるけど、個性豊かな麒麟が集まりすぎです。六太と梨雪の性格は気に入ったけど彼らが民意の具現ってどんな国だよと疑問を感じます。それはともかく李斎と泰麒。多くのことを失った二人ですが、それによって得たものがあるはずだと思います。二人の帰国により戴に希望をもたらしてくれることを信じています。

  • 十二国記6作目は戴国・李斎、泰麒と景国・景王の物語。あの李斎がどれほどの困難を超えて景国にたどり着いたか。蓬萊出身の王だから泰麒を救い出してくれるのではないか。陽子はその出自で勝手に期待をされていて、その事実が辛いな。陽子は王らしくなってはきたものの、まだ、どこか王らしからぬところもあり。「御伽噺の中に拉致されたとしか思えなかった」そう感じるところがらしいのかとも。陽子と李斎。立場は違えど、何か彼女たちには近しい匂いがする。新刊はこの後の物語。何が待っているのだろうか。

  • 再読。魔性の子の裏側というか、あっちが裏側になるのか。李斎の行動を中心に、各国巻き込んでの泰騏探し。氾王と氾麟の個性が強い(笑)、李斎は危ういね。昇山の時もちらっとその危うさがあったけど。花影もなんか怪しい。阿選と通じているのは誰だろう…。そして天意、天帝というモノのシステムの不可思議さ。慶はまだまだ発展途上だが、陽子がしたたかになってきて頼もしい。と思ったら殺されそうになるし。浩瀚の弁が凄く理尽くめで反論の余地がない。素晴らしい…。さて、これから戴はどうなるのか。

  • 設定をほぼ忘れてしまい、新刊を読むために読み直し。

  • 最初に読んだ「魔性の子」を十二国側から見た話。そして、陽子の慶の話の続編。今回は、なかなか話が進まず、少しイライラする巻だった。現時点(16年11月末)では、この話より後の話は書かれてないようで、戻ってきた泰麒と戴がどうなるのか、また陽子がどう慶を建て直していくのかが、とても気になるなあ。小野さん、早く書いて!

  • 魔性の子のB面!
    というか筋的にはこちらが本編ですね。

    ずうっと重いベールに包まれていた泰麒、戴王、戴の国の話!

    噂には聞いていましたが、まさかこんな事になっていると!?

    十二国記の理というかシステム?みたいなのもほんのり明かされる?
    玄君がなんか市役所の窓口の職員で李斎がクレーマーに見えました。


    因みに、そのシステムについて私は思います
    既に決まっているものには従うしかない。
    また常理不条理は立場の違いで、これもしょうがない。
    自分達の不幸を嘆き常に世の中が道徳と正義と呼ばれる方向にのみ進んで行くと言うのはエゴです。
    そんな十二国記の世界の神は冷たいと思う人がいるかもしれませんが、そもそも神を人の善悪で推し測ろうとする事が誤りです。

    今後天に贖おうとする人達が出てきたりしないか心配になります。

  • 十二国記シリーズ

    登極してわずか半年で王が行方不明に。
    襲撃された麒麟は姿を消した。
    戴国の運命は?

    あんなにちいさいのに頑張って
    やっとやっと王に出会えたのに、わずか半年で
    こんな運命が待っていたとは!
    泰麒が不憫すぎる~~(泣

    そして、何故彼が再び蓬莱へ戻っていったのか
    話が繋がった!
    「魔性の子」と対を成す物語

    この先の話がめちゃくちゃ気になる。
    どうか王と会えますように

  • 魔性の子と対になるおはなし。ううう。苦しいなあ。ずぅっと、己とは何か、ということを問い詰められている気分になった。

  • 久しぶりに読み返した。
    懐かしい。

    こちらは王や麒麟がメインの
    ハラハラドキドキもの。

    早く戴と慶の続きが読みたい。

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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