新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731690

作品紹介・あらすじ

闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を助けた梅安。若侍は、命こそ取り留めたが記憶を失っていた。そんな時依頼された仕掛けは、二度と請け負いたくない女殺し。だが若侍と仕掛けの間には、深い関わりがあるようだった。仕掛人の抱える闇と凄み、その中で息づく人間味を描きだす、梅安シリーズ初の長編。

感想・レビュー・書評

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  • ▼「銀杏落葉」 「白刃」 「あかつきの闇」 「その夜の手紙」 「地獄堂の闇」 「寒鯉」

    ▼一冊まるごとで一つの話。お家騒動がらみの殺し。大変に面白かった記憶がある。そしてこのあたりから、白子屋、という元締めと梅安の対立が激化してくる。

  • 長編になっても面白さ変わらず。

    この先の白子屋との闘いが楽しみ。
    だが、、、

  • 長編もよい。
    「辰馬」登場の何気ない描写。否定的な要素はないのに、なぜか「怪しい」と思わせる。すごいな。

  • <目次>


    <内容>
    いよいよ梅安さんが「起こり」(依頼人)なしで、仕掛けを次々とするようになった。今回は、1冊で完結の話。梅安さんや彦次郎の感情も見えて面白かった。

  • 梅安シリーズ初めての長編。根深汁とはネギと油揚げの味噌汁。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を助けた梅安。若侍は、命こそ取り留めたが記憶を失っていた。そんな時依頼された仕掛けは、二度と請け負いたくない女殺し。だが若侍と仕掛けの間には、深い関わりがあるようだった。仕掛人の抱える闇と凄み、その中で息づく人間味を描きだす、梅安シリーズ初の長編。

    令和5年6月22日~23日

  • 「池波正太郎」の長篇時代小説『新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)』を読みました。

    先日、テレビで『仕掛人・藤枝梅安(第1回)スペシャル 「梅安二人旅」』を観て、原作シリーズを読んでみたくなったんですよね、、、

    「池波正太郎」作品は今年3月に読んだ『新装版 熊田十兵衛の仇討ち 人情編』以来ですね。

    -----story-------------
    記憶を失した若侍 女殺しとの関わりは……
    暗黒世界に生きながらも情に厚い「梅安」たち。
    シリーズ初の長編。

    闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を助けた「梅安」。
    若侍は、命こそ取り留めたが記憶を失っていた。
    そんな時依頼された仕掛けは、二度と請け負いたくない女殺し。
    だが若侍と仕掛けの間には、深い関わりがあるようだった。
    仕掛人の抱える闇と凄み、その中で息づく人間味を描きだす、「梅安」シリーズ初の長編。
    -----------------------

    「仕掛人・藤枝梅安」シリーズの4作目にあたる作品… シリーズ初の長篇で1979年(昭和54年)に刊行された作品です。

     ■銀杏落葉
     ■白刃
     ■あかつきの闇
     ■その夜の手紙
     ■地蔵堂の闇
     ■寒鯉
     ■解説 池波先生を写す 但馬一憲

    「梅安」は、二人の侍が若侍を闇討ちしたところに遭遇… 「梅安」に気付いた二人の侍は立ち去るが、「梅安」は瀕死の重傷を負った若侍を放っておけず連れ帰る、、、

    若侍は、なんとか命こそ取り留めたが記憶を失っていた… そんな時、依頼された仕掛けは、二度と請け負いたくない女殺しだったが、若侍と仕掛けの間には、いずれも備前池田藩に深い関わりがあるようだった。

    「「梅安」め、ゆるせぬわい」… 大坂暗黒街屈指の大立物「白子屋菊右衛門」の密命が下った―「殺せ」、、、

    剣客「小杉十五郎」にからむ「白子屋」と「梅安」の確執は、もはや抜きさしならぬものとなっていた… かねて覚悟の「梅安」は潔く立ち向う。

    「梅安」は、「彦次郎」、「十五郎」等、心を許した仲間たちとともに、「白子屋」から刺客として送られた剣客「関根重蔵」から自身の身を護りながら、依頼された仕掛けを実行する… 「関根重蔵」との対決は!? 女殺しの仕掛けの成否は!? そして、記憶を失った若侍の正体は!? 

    長篇なので、なかなか読み応えがありましたね… 備前池田藩の跡継ぎを巡るお家騒動も、敵味方が終盤まで判明せず、最後まで集中して読めました。

    先日、テレビドラマを見たばかりだったので、「梅安」は「渡辺謙」役で、「彦次郎」は「橋爪功」役で、頭の中に映像を描きながら読みました… 具体的に想像できる方が愉しめますね。

  • 池波正太郎生誕100年の映画化ということで、初・池波正太郎です。
    藤枝梅安シリーズを最初から読もうと思っていましたが、図書館には1巻からが無く、しかたなく4巻を借りました。
    調べて見たら、この4巻は、シリーズ初の長編というではないですか!う~ん、ラッキーだったかもしれない。
    ドラマ見てるみたいに読めました。
    ただ、何が起こっているのか、中々つかみづらく、色々な人たちが絡み合っていて複雑でした。
    食事のシーンは美味しそうで、映画のwebサイトにも作り方がありましたが、やってみようと思います。

  • 梅安シリーズ初の長編。期待通りの面白さで満足。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を助けた梅安。若侍は、命こそ取り留めたが記憶を失っていた。そんな時依頼された仕掛けは、二度と請け負いたくない女殺し。だが若侍と仕掛けの間には、深い関わりがあるようだった。仕掛人の抱える闇と凄み、その中で息づく人間味を描きだす、梅安シリーズ初の長編。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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