- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062732253
感想・レビュー・書評
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本人が言い出したように若干売れて海外出張もあり鼻についてきた感。そこで本人が休止というふうに選択されるのがさすがの才能だなあと思います。客観的なバランス感に満ちている。再開楽しみです。
https://otonano-shumatsu.com/articles/series/%e6%b5%85%e7%94%b0%e6%ac%a1%e9%83%8e%e3%81%ae%e5%90%8d%e3%82%a8%e3%83%83%e3%82%bb%e3%82%a4
こんなのあるんだ。嬉しいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
17年前に古本屋で題名のインスピレーションで手に取り読みました。この本がきっかけで浅田次朗さんの本にドップリはまりました。人生経験豊富な方なのでエッセイは非常に面白いです。
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勇気凛凛ルリの色 満天の星 (講談社文庫)
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破綻した山一証券の社長から社員まで、社会に対する責任よりも自分のことしか考えられない大人の無責任な姿や、選良の負うべき責任を自覚しないバカな野村證券社長や、新井将敬の自殺問題など、結構大きな社会問題に言及することが多かった今作。
実は、これでいったん休載したのだそうだ。
「無名作家のサクセス・ストーリー」
4巻通して読めば、そういうことになる。
4巻通して読めば、すべての読者にとっても凛凛たる勇気の源になるかもしれない。
そういうエッセイだったのだ。
そんなエッセイの中で一つだけ。
「オートメーションについて」
”思えば昭和三十年代には、ベルトコンベアーの上で生産工程が組まれ、製品がいっさい人間の手をわずらわせずにできあがることは、まさに瞠目すべき文明だったのである。(中略)ああおそらく私が大人になるころには、会社にも行かず仕事もせず、毎日を寝て暮らせるのだろうなどと考えたものであった。”
なんだか今のAIみたいだな。
便利になって、楽になるはずだったのに、ワーキングプアやブラック企業があふれることになってしまった。
AIも、IoTも、よい未来を次世代に残せるような方向に発展してほしいと思うのだけど。 -
パリに行った。自分の作品の映画も出来た。そして、ガッポリ税金も納めた…。このエッセイは、無名の物書きが小説家になるまでのサクセス・レポートとして読んでほしい。さあ、泣いて笑って、みんなでサクセスしよう!惜しまれつついったん連載を終了した、不滅の痛快エッセイ、とりあえずの最終巻。
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直木賞受賞後の約1年を、売れっ子作家としての殺人的スケジュールの日々をやハイテンションで綴ったエッセー。やや嫌味に感じられるな面も。
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初浅田次郎。イメージが変わった、面白すぎる。猫好きには、ニャンコのくだりが、たまんなーい
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本作は1997年から1998年のエッセイ第4作。最終巻。
時に時事ネタがあると、「おお、そんなこともあったな」
と当時の世相を思い出す。
たとえば1998年8月31日、北朝鮮のミサイルが東北沖の太平洋に着弾したこと。自衛隊出身の著者の舌鋒鋭いご意見に納得。
第一巻から次第に笑い・ギャグがすくなくなってきているが、
巻末にあるように受賞前、受賞後の生身のサクセスストーリーなのだ。
自虐ネタ、おふざけ、そして誠実さの同居する著者の一面が
ちらりというか赤裸々というか、ともかく楽しいエッセイ集であった。 -
シリーズ第4作。笑いありシリアスありで読んで損なしと思います。
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[読了]浅田次郎の爆笑エッセイ、勇気凛凛シリーズの四作目。最終巻です。相変わらずハチャメチャで笑えてアツくて知的な文章でした。
一作目から読むと、最初の頃はは売れない不遇の作家だったのが、『鉄道員』で直木賞を受賞し、次々とヒット作を世に送り出し成功していく様子を追うことができます。まさにサクセスストーリー。
世の中に名前が知られるようにらなっても、作品が映画化されてヒットしても、がっぽり税金を持っていかれるほど稼いでも、決して奢らず、初心を忘れず、文章を書く仕事と真摯に向き合っている。そんな真面目な姿も垣間見ることができます。
見た目や来歴や数々のハチャメチャエピソードと、この真面目さのギャップがたまらなく面白く、魅力的なんだなぁ。