ローズガーデン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062737692

感想・レビュー・書評

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  • 飛躍したなぁ。って印象だったんだけど、
    この人達の物語は他もあるらしい。
    語り尽くされているのに言葉足らずに感じとか、
    それはもっとほかのモノも読むとわかるのかもー。

    妻から逃げた男。
    その女は性ゲームで奪い取った女。
    だというのに逃げたくなる衝動は。

    男側のは深みにハマる人間の危険信号をうまくあらわしてて、
    そして逃げた男への確信を抱きながらまったく関係ない生活をしてる女。
    なんか女側は全然関係なさ過ぎて、えー。とか思った。
    これだけ読むにはちと足りない感じは否めないかな。

  • 新宿で探偵をするミロシリーズ3作目。短編集。
    『ローズガーデン』ではミロの夫の博夫が出てくる。
    博夫の回顧録によって、高校生時代のミロと博夫の出会い係わり合いなどが分かってくる。
    そして、ミロの父が実は義理だったとか! さらに義父との本当の関係だとか!!!!
    変だし、これ。 ミロというキャラクターが別物になってるし。
    奇を衒いすぎて、キャラクター壊しちゃった感じするな。
    確かに、今までのを読んでたらミロは性にだらしない女だけどさ
    ここまで無頓着だとは 思わなかったよ。
    エロチシズムというよりも性格破綻者にみえた。
    残りの短編 「漂う魂」 「独りにしないで」 「愛のトンネル」
    これらは、どれも「顔に降りかかる雨」「天使に見捨てられた夜」のミロだ。
    まぁまぁ面白く読めました。

    ( ・_ゝ・)<ミロっていう女は男でも女でもいいんだね。

  • 村野ミロシリーズ。

    表題作は自殺した夫・博夫のジャカルタ話。

    ミロシリーズは一作目から、ミロのどこか愛に疲れ、振り回されている人間的な臭みと、女として探偵として生きるミロのしたたかさに強く惹かれてずっと読み続けている。

    だが今回、博夫を通してミロの過去(高校時代)を知ることとなり、全てを受け入れ、一つの線にするのに少し時間が掛かってしまった。
    それだけの驚愕の事実が描かれていたのだった。
    表題作以外は、博夫を愛を失い、一人新宿の片隅で生きる女としてのミロばかりが描かれているせいで時間が掛かった感もある。

    しかし、高校生時代から義父、そして博夫との奇妙で甘美な生活を欲望のまま続けたせいで、やけに達観した彼女が、大人になり独りなり、そして自分の犯した失敗に気付いたとき、したたかさの影にあれほどの疲弊し痩せた生活があったという事実が読者である私の胸に入ってきたとき、居てもたってもいられずつい本を閉じてしまった。

    ミロシリーズを読んでいるとたまにあることだが、今回は特にそれが半端なかった。
    とにかく何がいいたいかって、村野ミロも村善も大好きだってことだ。
    そしてダークに続く……

  • 短編集。
    すごくよみやすい綺麗な文章で倒錯した世界に読み手を招待してくれたと思う。

  • かわった恋愛物の短編集。
    父と性行為するミロに、同級生が惚れる。
    けっこうシビア

  • (2007年以前読了)

  • だんだん飽きてきた桐野夏生。outではまって買いだめしちゃったからしょうがない。
    全然期待していなかったけど、表題作であるローズガーデン以外はすべてよかった。

  • good。特に一話目。一話目の“ミロ”と、
    その後の彼女があまりかぶらないのが不満。

  • ハクガのパワーだ!ミロ!

  • ミロ・シリーズの作品集。
    私にとって初の桐野先生の本。前作を読まなくても私は楽しめた。「ローズガーデン」は若干描写がくどいと思い何度かやめようと思ったが、他作品はすんなりと読め、展開を面白いと思った。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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