122対0の青春 (講談社文庫)

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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747677

感想・レビュー・書評

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  • 青森県の高校野球の予選のお話。深浦高校と東奥義塾高校との試合ですが、当時の新聞で122対0という記事が載っていたのを覚えています。
    数年後、古本屋でこのタイトルの本を見つけて、「あの試合か」と思い、購入して読みました。
    今では普通にバッターがキャッチャーミットを拾ってキャッチャーに手渡すシーンを見かけますが、この試合がきっかけだったのかと感動しました。
    高校野球ファンとして気づくことが沢山ありました。

  • 122対0という歴史的大敗を喫した深浦高校にフォーカスしたノンフィクション。
    何故ここまでの大差がつくのか?
    野球だけでなく、地域問題にも触れて書かれている。すごく面白いという訳では無いが、興味深い深い本でした。

  • 高校野球…万歳!

  • 東北新幹線が青森まで延伸されたというニュースが飛び交う頃、たまたま目にしたメルマガの記事に目を引きつけられた。青森県の深浦町にある高校を取り上げた記事だった。1998年夏の甲子園を目指す高校野球の青森県大会で、「東奥義塾高校対深浦高校」の試合が「122対0」という空前絶後の大差がついた試合について触れ、これを取り上げたドキュメントが単行本となっていることを伝えていた。すぐに取り寄せて読んでみた。 この試合をめぐっては、当事者の呑気さをよそに、さまざまな議論が巻き起こって甲論乙駁、中には「道徳」の授業で取り上げる小学校まで出たというから面白い。大差で勝った者、負けた者、それぞれが抱えることになったこの試合の重さは、関係者一人一人のその後の人生に大きく影響を与えているようだ。 文庫版のあとがきを書く著者の視線は実にやさしい。

  • 2006年ぐらいに読んだ本。
    青森県立深浦高校が、1998年の夏の高校野球予選で、122対0で負けたお話。
    私もこの試合はすっごい覚えてます。新聞にでかでかと載ってたから。
    その事実を覚えていたこともあってか、すっごい楽しく読めました。
    高校野球や教育や過疎の問題など、
    私が興味を持ってる複数の分野の要素がすべて備わっていたからか、
    本当に面白いし興味深かった。

  • 当時スポーツ紙等でも話題になった、2004夏の高校野球青森県大会のあの試合を記憶している人はどのくらいいるだろうか?これは試合前後の状況とその後の球児達を追ったドキュメントである。
    自分も一回戦ボーイの弱小校野球部に在籍していたので共感できる面も多かった。

  •  122対0、という信じられないスコアで終わった野球の話(実話)を、小さい頃に道徳の教材で読んだ。その教材では「ボロ負けしても少年たちは諦めずに頑張ったのです」みたいな綺麗な結論にまとめられていたわけだが、この本はその試合をめぐる野球チームとその監督の戦いと成長ぶりを、教訓で飾ることなくより事実に即して忠実にまとめたものと言えそう。
     試合の話だけでなく、選手それぞれの人物像にスポットを当てていて面白かったです。事実は教科書のように単純ではなかったけれど、失敗や遠回りも含めて、全部が“青春”なのだろうな。

  • スポーツ新聞一面で、驚かされた高校野球予選のスコア!あの時の中継を見たいと思っていました。これは、時間を追って試合内容を説明してくれてます。ドキュメント番組見てるみたい!今でも応援してます!

  • 1998年夏。歴史的大敗を喫した球児たちの「涙あり、笑いあり?」のドラマを球児たちの
    その後と合わせて描く。

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著者プロフィール

1956年神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒業。毎日新聞記者などを経てフリージャーナリストとして活動。『「十九の春」を探して』『122対0の青春』(講談社)、『大和コロニー』『切ない歌がききたい』(旬報社)、『伝えるための教科書』『社会を生きるための教科書』(岩波ジュニア新書)など著書多数。

「2022年 『数奇な航海 私は第五福龍丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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