蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 270
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748933

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーが俄然盛り上がる。
    まるで天秤のように揺れ動く北京、紫禁城。
    全てが激動に揺れ動くなかで、西太后がなんかかわいい。

  • 国を憂う者、保身の為に陰謀をめぐらす者、
    獰猛な帝国主義の流れの中で内からも外からも崩れかけていく大帝国。
    史実を織り交ぜながら物語の展開が加速する。

  • いよいよ歴史は、様々な人の願いや思いを乗せたまま先の読めぬ闇へと転がり出す。人間西太后と紫禁城の黄昏に魅せられたまま、溜め息つく暇もなく読了。。
    また、史実と小説世界を比較並行して読むと、面白さ倍増です。

  • 欧州、日本など、各国の重任が次々と登場し、王朝はその地位や権威を徐々に失いつつあった。
    結果的に敵同士の立場となってしまった、春雲と文秀だけど、密会した二人はやはり親友のまま・・・
    その関係は実にいい。
     
    あと、香港返還を明記した条約締結は燃えた!
    「99」=「永年」!

  • 1、2巻に引き続き面白いです。香港好きとしては、清から英国への香港の租借が決まる様子を描写した場面が、とても興味深かったです。97年の香港返還式典をテレビ中継で見た身としては、フィクションではあるけれど、ここに書かれたことが現在と繋がっている気がして、これまでより物語がリアルに感じられました。

  • 春児という少年の素直さや優しさ、賢さが
    よくわかる巻だと思いました。
    もう先を読みたくてたまらないのに
    勉強不足で理解が追い付かないのが悔しい。

  • 物語も後半に入り、登場人物が広がりつつも話は山場・収束に向かっているところ。
    春児と文秀は表立ってまた一緒にいられるようになるのかな。

  • だんだん外人が出てくる。守るために壊す、って考え方は初めてだった。
    政治家になるためには、志と政治力がなくてはならない。情熱と空論だけではまるでだめなんだなあ。
    シミュレーション能力というか、それこそ一を聞いて十を知る、というのが必要みたい。
    プレジデントリーがかっこよすぎる。理想の父じゃないか…!
    あとガラスの話が気になる。もしかしてガラスってあのガラス?まさかまさか…
    生きるハンデを負ったものに、さらなるハンデをつけない、というファヴィエの姿勢に感銘を受ける。強いよ。
    現実をいかによくするか、ということを真剣に考え、溺れずに実践する人たちの姿は本当に美しいと思う。

  • 壮大だがこれ最終的にサクセスストーリーかと思いきや政治ドラマになるのね。ほぼ西太后が主人公。一巻の方がワクワクしたかなあ。

  • 難しい漢字が多いのに、不思議とどんどん読み進めてしまう。文秀の出番が少なかったことが残念。次の巻に期待したい。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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