NO.6♯1 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2006年10月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755238

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NO.6♯1 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 美しく衛生的、そして安全な理想都市No.6が舞台です。
    どういった背景でこの都市がうまれたのかわかりませんが、多くを管理され守られたこの都市は美しくも、汚いものに蓋をするような、邪魔なものを排除するような歪さを抱えていて、正直ちょっと、怖い。
    でも、これは何も架空の都市の話というよりも、今私たちが生きているこの世界を揶揄しているような一面もありつつ、ちょっと考えさせられます。

    都市を発展させる鍵は優秀な人間であり、そのために教育に重点を置く。これはどの国家も行っていることですよね。
    社会主義国家だって、理想を追求した形の1つだったろうし、人間はいつも理想を追求しながら発展してきたはず。
    残念ながら人間はみな強いわけでも善人なわけでもないから、包括的に生きることが望ましいけど、なかなか難しい。

    今はこちらの世界も格差が広がっていますが、一度レールを外れたら這い上がることが難しい社会こそが問題です。幸いにもこのNo.6のように一度外れたらもう救いはないなんていう状況ではないですが、今は過渡期な気もしています。
    きっと人は、ただ何かを享受するだけでは満たされない生きものなんじゃないかな…と思いつつ、多くの犠牲の上に成り立っているであろうNo.6という都市の裏に何が隠されているのか、蠢く闇を見つめていきたいと思います。

  • 友達がはまっているから、なんだろう、と中学の時図書室で読んだのが始まりです。
    こういった今の社会を打破しにいく物語を読んだのは、これが初めてになります。

    不思議と惹かれあう二人。
    周りと違う二人。
    二人もまた、お互いと違う。
    メインキャラの紫苑とネズミの私なりの簡単な解釈です。

    聖都市で起きる奇っ怪な事件は、想像して鳥肌がたちました。
    ♯1は顔を両手で覆い隠して、でも指の間から覗き見るように、続きが気になりました。

    文庫サイズだととても薄いのですが、中にはぎっしりと印象に残る言動が描かれていると思います。

  • 京都女子大学図書館での請求番号は、「081/Ko192/A-100-1」です。

    「バッテリー」などでも人気のあさのあつこさんの作品です。
    近未来都市、「No.6」の光と影、人間の本性、理想と現実といったさまざまなテーマが入っていて、物語の世界に引き込まれます。

  • 世界観に引き込まれる。
    現実では有り得ないだろう話。
    しかし根は今現代にあり、
    その奥深い所にあるものを探って
    想像し、創造した世界が
    このNo.6という世界なのだろう。
    人間の心の底にある醜さを視、
    原因不明の死など予測不可能なことへの
    恐怖に脅かされた。


    途中途中にシェクイスピアの[マクベス]などから
    台詞が引用されている。
    その台詞がこの世界の声のように感じられ、
    No.6という世界を象徴しているように思った。


    一味変わったあさのあつこを味わえる
    またとない本である。

  • 2013年、9月7日。紫苑12歳の誕生日。ぼくは2歳の時の知能テストで優良と認められて、それ以後母と二人、ずっとNo.6といわれる特別管理地区にでエリート生活を送ってきた。12歳の誕生日までは。その日は台風が近づいて来ていて、風が強かった。ぼくは窓を開けて、叫んだ。「壊せ、破壊してしまえ、何を?すべてを。すべて?」窓の管理ロックを解除したら、そこにネズミとなのる血まみれの少年が部屋に入りこんでいた。ぼくはネズミの傷を手当てしてやり、ココアを飲ませた。その数時間後、ネズミを捕らえに来た市の管理官が踏み込んで来て、ぼくは学校もやめさえられ、母さんと特別管理地区から出ることになった。数年後、ぼくは特別区内の掃除係だった。その受け持ち場所で人が死んでいた。老人に見えた死体は30代の男性だという。次の日、同僚が死に、その現場を目撃したぼくは、彼がどんどん老いていき、首の後ろから蜂のような昆虫がでてくるのを目撃する。どうやら寄生虫。宿主を老いさせて死に至らしめるらしい。しかし市の当局はぼくを犯人にでっちあげ、逮捕しようとする。あわやのところで、ネズミに助けられる。ネズミとともに、汚水を泳いで管理特別区から脱出。ネズミとともに理想都市の外、西区で生きることとなる。


    1巻だけでは正直、おもしろいかどうかわからない。紫苑の幼なじみ沙布(さふ)は海外留学の前に紫苑に告白し、セックスしたいとせまったり、内容的にはハード。中学生から向き。

  • アニメの一話をみて、おもしろそうだったので、読んでみました。
    素直におもしろい。マンガよりの描写がされているので、イメージが膨らませやすいし、適度に簡易にしているので、非常に読みやすい。

  • アニメ化するということで、ミーハー気分で読みたくなり、
    図書館行ったら書架にあったので飛びついた。
    図書館は予想以上に穴場だと思う。

    ふむ、まだ始まったばかりの冒険がどうなるか未知数。
    面白くなるか、つまらなくなるかも、今後の展開次第。
    紫苑とネズミの掛け合いは、確かに面白い。

    この冒険の中で紫苑とネズミが
    変わるかもしれないし、変わらないかもしれないし、
    どんな風に変貌していくのか、そこを追っていく楽しみも
    あるかもしれない。

  • 児童書だったせいで視界に入ってなかった。こんなにおもしろいのにもったいない。もっと早くに読みたかった、と思った一冊です。
    あさのあつこ、SFも書いてたんだ。

    舞台は近未来。NO.6と呼ばれる都市で出会った二人の少年。紫苑と(通称)ネズミ、12才。
    そこから紫苑の運命は転がりだす。二度目の出会いは16歳。治安当局に連行される途中を「ネズミ」に救われた紫苑。
    一見理想郷に見えるのNO.6の暗部。そこに静かにはびこる、人に寄生し異常な死に至らしめるハチ。なにより「ネズミ」、あんたはどういう人間なんだ?
    謎をちりばめ、続きを読まずにはいられない気にさせる第1巻です。

  • 児童書だけど、今読んでも面白い。
    あさのさんは絶対に確信犯。

  • あさのあつこさん初読みです。
    これは児童書に入るのかな??
    そうだとしたら、大人が読んでも面白い。
    読んでいて目の前に映像が広がるようだ。

    理想都市no.6で生きる紫苑と、理想都市のゴミ箱として扱われる、西ブロックで生きるネズミが出会い、運命が動き出す。
    物語の方向性は、ある程度読めてしまうが、そこへ行きつくまでの過程が、どうなっていくのか。
    楽しみです!!

  • ブームになっていたけれど、何となく今まで読まずにきました。しかし、学校の図書館にあったので思い切って借りて読んでみたら...面白い!ファンタジー系は苦手だけど、紫苑とネズミの関係性が良かったり、現実ばなれした世界なのに、人間の汚いところとかリアルなとこもあって色々考えさせられます。最後の疾走感はすごくて、これからどうなるんだろうという次巻への期待でいっぱいです。

  • 紹介する本はあさのあつこの「No.6」です.これは全9巻で完結しています.No.6は近未来の人類の理想を実現した架空都市の名前です.小さいころからエリートとして育てられてきた主人公の12歳の少年「紫苑」が「ネズミ」と名乗る少年に出会うところから物語は始まります.ネズミは矯正施設という刑務所のようなところから脱走してきた犯罪者でしたが,ひどいけがをしていて紫苑は手当などをしてしまいます.そして次の日の朝にはネズミはいなくなっていました.それから4年後,16歳になった紫苑は犯罪者をかくまったためエリートの資格を失い,公園清掃の仕事をしながら学校に通います.そんななかあることをきっかけに紫苑は治安局に捕まってしまいます.しかし再びネズミが現れ,紫苑を助け出し,脱出することに成功します.ここから物語は展開していきます.この本の主人公は紫苑とネズミです.ほかにはキーパーソンとして紫苑の幼馴染の「沙布」や紫苑のお母さんなどが出てきます.No.6の特徴としては登場人物ごとの視点でかかれていることです.大体の小説は主人公からの視点で書かれていることが多いと思いますが,No.6は主人公の紫苑やネズミだけでなくキーパーソンとなる人物の視点から物語が描かれています.それにより,誰がどのように感じているのか,物語の状況がどうなっているのか,離れた場所で何が起こっているかなどが把握しやすく,場面の切り替わりがあるので読んでいても飽きることがないです.No.6は1巻から9巻まで話がつながっているのですべて読まないと話がわからないですが,一冊あたり200ページ前後なのでサクッと読むことができますし,もともとは児童書で出版されていて読みやすいと思いますので是非一度読んでみてください.

  • 2015年10月25日に開催されたビブリオバトル首都決戦2015生駒地区予選で発表された本です。

  • 結構ありきたりなライトノベル的SF。

    作者の文体は好きなんだけれども、SFよりは現代もののほうが面白いような気がする。

    あんまり主義主張を押し付けられても、倦怠感が沸き起こる。いや、そんなこともう考えているから。そう文句を言わない人には向いているのかもしれない。

  • 【再読】やっぱり出会いの部分がわくわくした。前よりネズミとかシオンの人物像、聖都市の本質に目が向いてまた違ったおもしろさを見いだしている。
    最初も最後も印象的かつ感動的。何度読んでもイイ。

  • 気分転換をしたくて、何気なく読み始めたのですけど、止まらなくなり、一気に読んでしまいました。
    昔、幻魔大戦を読んだ時と同じ感覚かも。

  • 近未来都市のユートピア脱出もの。軽快な語り口と軽めのキャラクター設定で安心して読める。紫苑とネズミのコンビが理想都市の暗部を明らかにしていくんだろうなぁという、プロローグ的なお話。続きが読みたくなる。

  • 面白かった!近未来的な話は、あまり読まないので、新鮮でした。
    登場人物が少ないので、スッキリ内容が入ってきます。舞台設定がぶれないのはさすがです。読みやすい。
    まだ物語序盤なのに、しっかりネズミがかっこよく描かれていて、アニメか映画を見ているような感覚で読み終えた。

    所々に出てくる海外古典を主人公と同じようにわたしも読んだことがない。生活にすぐに役に立たないから、難しそうだから、と思っていたけど、読んでみようかな、と思えた。児童書の担い手である、あさのさんが、若者に古典を広めるという副作用があるように感じました。

  • 1から5まで。

    この人の本は
    1冊ごとは中身が薄いけど
    まとめて読んで
    はじめてグってくる。
    と思う。

    どれかの巻末のあとがき読んで、
    書きながら話しを決めていくみたいに
    受け止めてしまったけどさ。
    全体観、無くて書いてんの!?
    って感じ。

    でも、オモシロイ。
    作者も悩んで
    ねずみもイヌカシも
    紫苑も火藍も。
    みーんな悩んでるよねぇ。

    こっちまでドキドキしちゃうくらい
    悩みが共鳴しちゃいそう。
    オモシレー。
    はやく次号、いや
    最終刊までさっさと出して!
    で、ようやく感想が云える!?

  • 久しぶりに読み直してる
    ネズミの言葉は余計な贅肉が無くて洗練されてるからか的確につついてくるなあ 卒論やりつつ続き読もう

  • あさのあつこのNo.6を読みました。

    人類が環境破壊を行ってしまった後に作られた都市国家No.6。
    そこは理想郷として作られていたはずなのに、いつの間にか市に忠誠を誓うことができない人間は排除されてしまう独裁国家になってしまっていたのでした。

    No.6の支配階級に生まれた紫苑はエリートとして教育を受けていましたが、ある嵐の夜、ネズミと呼ばれる脱走犯を助けたため、市から目を付けられてしまいます。
    数年後、紫苑が働いている公園で同僚が謎の病気で亡くなってしまいます。
    同僚を殺した犯人にしたて上げられて矯正施設に送られる直前、紫苑はネズミの助けによりNo.6の支配から逃れ、No.6の外側に存在する貧民街に逃げ延びることが出来たのでした。
    ネズミと紫苑はNo.6の中枢である矯正施設に潜入して矯正施設の破壊をこころみるのでしたが...

    世界観や都市国家の設定はよくある設定だと思いましたが、紫苑の母親火藍、そして紫苑とネズミを助けるイヌカシや力河といった大人たちがいきいきと描かれているのでおもしろく読みました。

  • ドキドキした!
    続きを読みます。

  • 今となっては過去となってしまった2013年の未来都市設定なので、パラレルワールド的に考えて読むと良いかも。まだ16歳の少年たちに襲い掛かる現実としては結構ハードな。まだまだ導入としての1巻。この世界の謎は?少年たちはこれからどう切り抜けていくのか?(それにしてもどうして全6冊とこんなに小分けにしたのだろ?上下巻でも収まりそうな長さなのにさ)

  • 2013年の未来都市《NO.6》。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう?飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに…。

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2013年の未来都市"NO.6"。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう?飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに…。

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