チルドレン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 35413
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757249

感想・レビュー・書評

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  • 前評判通りに面白い作品でした。
    陣内を軸に、彼に振り回される周囲の反応が見ていて楽しかったです。
    一番好きなのは、喧嘩の仲裁をする時に弱っている方を殴るところ(笑)

    短編なので読みやすい作品でしたが、読み応えがもう少し欲しかったです。

  • 伊坂さんのユーモアセンスに溢れた作品。
    絶対に違うのに思わず笑って同意してしまいそうな図々しい屁理屈が上手い。
    キャラクターの達の会話が漫才をしているようなユーモアとテンポの良さで軽快に読み進められた。

    高校生の頃から伊坂さんの本を読んでいたが確実に影響を受けていると思う。

  • 読了感は、空をあおいで、良かったあ  と呟きたくなる

    そんな感じです。

    • 大野弘紀さん
      空みたいな、すがすがしさと
      雲みたいな、そこはかとない身軽さと
      風みたいな、自由が

      ずっと広がっているような気がして、心がふわふわ...
      空みたいな、すがすがしさと
      雲みたいな、そこはかとない身軽さと
      風みたいな、自由が

      ずっと広がっているような気がして、心がふわふわと、まあるくなっていくような、感じがします。
      2019/10/22
    • 高岡  亮さん
      大野さんへ
      メッセージ嬉しく思います。
      本が好きな方との繋がり。
      大変、嬉しいことです。
      大野さんへ
      メッセージ嬉しく思います。
      本が好きな方との繋がり。
      大変、嬉しいことです。
      2019/10/22
  • 勿体なくてなかなか読めずに本棚に置いておいたがサブマリンが出たので遂に。相変わらずに優しい文体が心を和ませてくれる。

  • 伊坂幸太郎ワールド!
    短編になっているので読みやすく、
    登場人物がほぼ同じなので物語が繋がっています

    憎めない友人?の陣内を中心としたストーリー

  • 伊坂幸太郎らしい作品としか言いようがない(笑)
    「ゴールデンスランバー」のような凝った伏線の回収もなければ、ミステリ要素もない。
    陣内のようなキャラクターは伊坂幸太郎の作品にしか出てこないと言ってもいい。
    何となくほんわかした終わり方もこの作品らしい。

  • 陣内みたいなかなりの変わり者がいたら面白そう。
    #読了 #読書

  • なぜか読んでいなかった、チルドレン。
    何かの記事かブログか、伊坂幸太郎のBEST10みたいな特集があり、そこに”伊坂さん初心者はまずコレ”と紹介されていた。初心者はコレなんだ、へーと何の気なしに見ると、チルドレン。うん、タイトル知ってる。
    これどんな話だったかな?「独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々」うん・・・ん?読んでないかも?あれ?
    と言うことで、今更。初心に帰って読んでみた。

    伊坂さんご本人曰く「短編集のふりをした長編小説」なのだそうだが、同じ登場人物が各章に出てきて、時間がバラバラで、その時々の出来事が、別々の語り手によって語られる、「連作短編集」と言った感じだろうか。
    あまり大きな事件も起こらず、割と楽な気持ちで読み進められる。陣内と父親の関係、と言う1つキーになっているポイントが各章を通じて描かれ、最後の章で、きちんと明かされるあたり、そして、音楽や映画などのテイストが入っているのも、伊坂さんらしく。
    伊坂さん好きとしては、それなりに堪能できた。
    しかし、やっぱり個人的には長編の方が好きなんだよなあ。

  • かなり個性派な"陣内"を軸に物語は進む。筋が通っているような、通っていないような。でもそこがまた面白かったり。ニヤニヤしながら読んでみました。大人は恰好良くなきゃいけないなって思った。

    盲目の永瀬の話は、目が見える作者がよく書けるなぁ~って。そんなことを考えながら、次の作品『魔王』を手にした。

  • 登場人物一人ひとりが生き生きと描かれていてストーリーのテンポもよくて、あっという間に読了です。
    なんといっても陣内が圧倒的に格好いい。ありえないようなことを本当にしてみせるなんて、実際に隣でされたら確かに迷惑だろうけど、遠くで見てる限りは爽快で、よくやってくれたという感じ。尊敬するに値するひとって、人格が完璧に整ってるとかではなくて、どんなに歪んでいてもなにかキラリと光ってる部分があるひとのことなんだろうなと思う。その光る部分はその人の中から沸き起こるものであり主張の強さであり揺らがない芯であり。自分の芯に従って生きてるひとってやっぱり、主張が理にかなってるかどうかを別として、人の心を動かすことができるんだと思う。
    永瀬の彼女が永瀬に白という色について、悩みがどうってことないとわかって晴れやかな気持ちになったときの白、というように説明をしてた。陣内は色でいうと白だと思う。爽快で明るくてすぐにいろんな色に染まる白。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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