- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062757362
感想・レビュー・書評
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行ったことも見たこともない光景なんだけど、懐かしい気持ちになった。うまいなあ~…場所の名前とか、行事とか、人の営みがいきいきと立ちのぼってくる。民俗学的風味も凄く効いている。
ただ、文章に「はず」が多くてちょっと目に付いた。それと、もうちょっと謎解きの部分にも詳細さ、それまでの状況を説明するような饒舌さが欲しいな~と思った。
例えはわかりやすかったんだけど、それまでが丁寧だっただけにもったいないような気がした。
でもなんだかんだいって大変面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な感じ。相貌失認から題材を得た作品なのだろうけど、こういう展開を思いつくなんて、作家さんってすごいw スカッと爽快な読後感の作品は納得!という感じで好きだけど、こういう余韻を含んだ終わり方の作品も、わかりきれない魅力が残って好き。
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2010.4.9読了
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うーん・・・いまいちピンとくるものが無かったような印象を受けた。 -
関連リンクOver The Moonさんを見て興味。
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人の顔が分からなくなる。のっぺらぼうという表現で表されるが、それは超能力と抱き合わせで保有される。
ミステリーだが謎解きがあるわけでもない。昭和の時代を思い起こさせてくれる小説。 -
★2008年11月2日 80冊目読了 『空を見上げる古い歌を口ずさむ』 小路幸也 講談社文庫 評価A
面白かったです。決して奇をてらった訳でもなく、小学生当時我々の世代が知っているあの原風景を使いながら、解す者、稀人、違い者を登場させて物語りが最後まで進んでいきます。こんな感じのふんわりでもミステリーな作品を私は好きです。朱川氏の作風に似ているところがありますね。