NO.6 [ナンバーシックス] ♯3 (講談社文庫)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758017

感想・レビュー・書評

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  • 3巻も一日で読破。

    今回は 紫苑がネズミに別れを告げるシーン、そしてネズミが紫苑を迎えに行くシーンに心打たれました。

    紫苑の純情さ、優しさ、ひたむきさ、他人の為に泣くことができる感受性と純粋さ…大好きだし、憧れます。
    紫苑がネズミと一緒に居てくれて良かった。
    ネズミにとっての大切な人になってくれて、本当に嬉しいです。

    そして、ネズミ。
    今まで他人と繋がらないようにしていたネズミだけれど、紫苑が大切な存在となった。
    その紫苑に別れを告げられたとき彼が涙したこと、
    迎えに行った時 強くて、真っ直ぐで、熱くて、重みのある…上手く言葉で表せないけど、紫苑に向かって真っ直ぐにぶつかって行ったこと。
    人を求めたり、心が揺れたり、そういった「人間らしさ」をネズミが見せてくれたことが すごく嬉しかったです。

    「別れのキスなんか二度とするな」という言葉には「もう二度と離れるな、一緒に居ろ」という意味が含まれていたように感じて、とても感動と切なさを覚える場面でした。それにその場面からは、ネズミの紫苑に対する気持ちの重さ、種類が当初とは変化しているようにも感じられて、二人にはいつまでも一緒に、共に暮らして幸せになって欲しいと願わずにはいられません。

    派手なアクションシーンも良いけれど、心の揺れが描かれた場面の方が好きですね。

  • あさのあつこ氏のSF小説『NO.6』第三巻。ネズミを使って近くて遠い未来都市に住んでいる母親と連絡を取り始める紫苑。そのカ 彼を理解できない謎の少年『ネズミ』との共同生活がスリリングに動き出す。クライマックスでは紫苑に恋焦がれる少女沙布が治安局に攫われる。かなり面白くなってきました。

  • 紫苑の真っ直ぐな意思、感情に影響されてか、ネズミもイヌカシも力河も感情に変化が見られる巻。どこがどう変化してきたとか上手く説明出来ないが、読んでいるとその変化が感じられると思う。そして沙布がどうなってしまったのか心配である。これからどう物語が展開していくか、気になるところである。

  • いろんな登場人物の視点で書かれており、大きな物語の動きはないけれど
    これからの物語の伏線になるのかな?という印象。

    紫苑はおやすみのキスと言い、ネズミは紫苑を嘘つきと言った。
    あれはおやすみのキスなんかじゃない、さよならのキスだった。
    友達でも家族でも恋人でもない、この二人だけの関係性がたまらなく好きです。

  • 2020.5.4読了

  • 西ブロックでの生活,沙布救出作戦

  • ネズミ、イヌカシ、力河、イヌに子ネズミと、なんにでも愛される紫苑だなぁ~。

    この巻で強制施設に乗り込むんだと思っていたので、次巻持越しに、ちょびっとビックリ感はありますが、イヌカシの登場が多かったので満足!!

  • 2008年7月18日、2、3巻読了。

    2歳の頃からエリートとして暮らした、聖都市《No.6》を追われた16歳の紫苑。12歳の頃、銃弾で傷ついた犯罪者「ネズミ」を匿ったことから、運命は変わり始めた。

    って、1巻読んでから一年経ってますが。

    2巻からは、外の世界。小さな子どもが飢えに苦しみ、犯罪や暴力の横行する場所。まるで無縁の地で生きてきた。心配する母に無事を伝えられたものの、親友であり、紫苑を愛する沙布の連行を知る。沙布は、入ったが最後生きては戻れないという矯正施設へ。助けたい。だがどうやって?

    すごい展開でどんどん読み進んでしまいました。本当に、どうなるの?
    紫苑の母も沙布も心配だけど、後を追う紫苑とネズミもすごく心配です。そして助けられたとして、外見が変わってしまった紫苑を沙布はどう思うのか。単行本はもうかなり出てるみたいだけど、文庫版、気を揉みます。
    紫苑、とにかく生きて。と、母の気持ちで言ってみる。

  • 世界観が固まり、キャラひとりひとりの特徴もでてきて、さあここから物語が大きく動くぞ…!という予感を与える巻。
    NO.6で一体何が起ころうとしているのか、黒幕は一体なんなのか、どきどきしながら読み進めています。またいいところで終わるんだなこれが…!
    そして、紫苑くんとネズミさんの絆がまた一段と固くなりました。
    お互いにいい影響を与えていて、こうゆうパートナーを見てるととても幸せな気持ちになります。
    ネズミさんの心を震わせるのは紫苑くんだけなんですね。素敵です。
    彼らには幸せになって欲しいです…

  • 「児童書……?」と驚くくらい、紫苑とネズミの〇〇シーンに赤面。
    思えば、私をこちらの世界に引きずり込んだ作品の一つでもありました。

    読み返すと、紫苑の母の強さが印象的でした。紫苑が強いのは、彼女の子供だからなんでしょう。

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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