NO.6[ナンバーシックス]#4 (講談社文庫)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761208

感想・レビュー・書評

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  • 紫苑、ネズミ、力河、イヌカシで西ブロックにお忍びでやってくる高官を捕まえる。
    驚いたのが意外にイヌカシが男に免疫がなかったということ。それはのちに女性だからとわかるのだが、西ブロックであれほど逞しく生きているのに、少し可愛く思えた。
    なによりも紫苑が拷問せず、優しく問うたことで情報の引き出しに成功する。ネズミが拷問したあとに紫苑が優しくするわけだからいい飴と鞭になっている…先に紫苑が優しく問うたところで答えなかっただろうな、ネズミが汚れ役を担ったからこそだという…そこは紫苑もわかってはいるだろうが、いつまでもネズミがすこしかわいそうに思えた。
    しかしここで人狩りが起きてしまう。矯正施設には行けるが、生きて帰れるのか…

  • ストーリーが動き出し、面白くなってきた。先が気になり過ぎる第四巻。あさのあつこ氏のSF小説。前回、治安局に攫われてしまった沙布。その彼女をどうすれば助け出せるのか。そんなストーリー展開。そんな中、少女は手術室で何かを施されてしまう。さて救出は出来るのか?少女に一体何が起きるのか??目が離せません。

  • 再読日不明。


    2023年3月4日-6日に再々読。

    ・富良とのシーン、嫌いじゃないですねえ!!結構好き。

    ・これ、結果的に紫苑のやり方が富良には効いたけど、ネズミの拷問一歩手前の脅迫があったからこそだなと思う。最初から紫苑テイストで行っていたら絶対に答えてくれなかったと思うし、ネズミの方法はああだったし。

    ・抵抗したらどうなるかをわからせておいて優しくするの、意図してなかったとはいえおそろしいな。紫苑の人柄だったり(紫苑はまた人をたぶらかしている!)富良がNO.6内での紫苑のことを知っていたからというのもあるだろうけどね。悪い人ではなさそうだったから、すぐに死んでしまったのがなんだか惜しい。


    ・あと紫苑に対するネズミの気持ちがガラッと変わった巻だよな~。富良とのシーンなんか特に甘ったれの偽善者のおぼっちゃんが……って思ってたけど、終盤にはもうわからなくなってる。人狩りのこと、西ブロックの住人に知らせようって紫苑が言わなかった……ってぼんやり思ってしまっているし、それをイヌカシに話してる。イヌカシに話してることは別にいいのか。紫苑がネズミの弱点であることに気づいてて、イヌカシが気づいていることにネズミも気づいているから言えたことだなあ。

    ・ネズミ、自分が思ってるより紫苑に求めているものがでっかいんだよな。西ブロックに来て、真実を知って、紫苑が変わらないわけがないのに、変わってほしくないと思うことってめちゃくちゃエゴ。

    ・紫苑はすごく、自分のエゴに従って行動しているけど、ネズミもネズミなんだよ。少年のエゴとエゴがぶつかり合う話、NO.6は!!(こういうとこが好きなんですね)


    ・人を包み込むことはできても傷つけることはできない、破壊とも残虐とも冷血とも無縁の者、ってネズミ思ってたけど、もうこの時点で紫苑に対して盲目的にそういう善なるものを見てしまってるんだよな、ネズミ。あなたのことで激昂して力河に首を絞めんばかりに襲いかかった紫苑のこと忘れた??

    ・西ブロックに来てず~っと、頼りがいのある一枚上手の男として紫苑の前にいたネズミの幼さとか未熟さがこのあたりから描写されていくのすっごく好き。

  • 9巻にて

  • ★4.5

  • この巻の後半部分からストーリーが大きく動き出していると思った。沙布を助けるためにネズミと共に人狩りを利用し、矯正施設に潜入する紫苑。矯正施設に潜入してからどう二人が動いていくか楽しみだ。また、ネズミの体に起こっている事態とは?紫苑は何者なのか?気になっていることは幾つかある。それも今後明かされていくのか、楽しみだ。

  • 物語がテンポよく展開し、ドキドキしながら一気に読んだ。いよいよシリーズの山場へ向かっていく感じがして早く次巻を読みたくなった。

  • 紫苑、ネズミ、イヌカシ、大河と四人それぞれの微妙な関係と駆け引きはなかなか面白い
    前巻からほぼ話は進んでいないがその分、特にメイン二人の微妙な関係の変化が繊細に描かれる

    一方で人狩りなんかが行われるのに貨幣経済が成り立っているって、どういう社会設計なんだとか、そうした粗さがどしても目立ってしまうのが残念な気がした

  • また大きくお話しが動いていく。
    ドキドキわくわくしながら読み終わりました。
    イヴとしてのネズミがたくさん出てきて、今後にもなにか影響があるのか?
    気になります。

  • 続く

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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