レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (64)
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  • (5)
本棚登録 : 1620
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763073

作品紹介・あらすじ

西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • なるほど、やっと他の人の感想を読んで、森さんの本は発行順に読まないと本当に楽しめないことがわかった(;ω;)
    やっぱり最初から読み直すべきかなー。

  • 3.5
    短編集5弾。林の海外赴任の話、練無と紫子の萌絵の時代での後日譚、保呂草とXシリーズの小川令子の出会いが描かれており、シリーズ作品として読むと引っ張られている感もありとても興味深い。名前をストレートに出さないあたりが森っぽい。他には短い話も含めて数点。練無は白刀島で診療所をやっているよう。「刀のつPQR」「午前と午後が背中合わせ」。

    刀之津診療所の怪では、山吹と海月の出身である白刀島に渡った萌絵、睦子、山吹、加部谷、海月。そこで見つけた「刀のつPQR」の看板を出す診療所。横を向いているFGJを合わせて非対称なアルファベット。前々作からの伏線。フランソワ。グライダを飛ばしている「僕の身内」が紫子だろう。振袖の趣味。少林寺。徐々に分かるあたりがうまい。
    ライ麦畑で増幅してでは、保呂草こと椙田と小川の出会い。前職の社長秘書時代の小川が、愛していた社長が死んだ場面から椙田に誘われるまで。音が良いという想い出のアンプ。「午前と午後が背中合わせ。それが小川君のものだ。」Gシリーズへと続く謎。なかなか面白い。

  • 森博嗣ワールド全開。
    こいういう摩訶不思議で自己満足的小説・・・(←褒めてるんですって!!)
    大人になってしまった心のどこかにあえて置きっぱなしにしておいた
    子どもへのどうしようもない憧れとちょっぴりの苦い思い出・・・

    内容は全て漠然としている・・・
    が、読了後に胸焼けにも似たもたれ感がたまらん(笑)くせになる。

  • 久しぶりに森さんが読みたくなり、短編を手に取りました。

    あれ、これ…およよ、と思ったら。

    林さんと紅子さんじゃないですか…!
    萌絵ちゃんまで!
    海月さん…はGシリーズですよね。
    そして…保呂草さん。
    でもVシリーズじゃなさそう…ってことは、
    Xシリーズのスピンオフ??

    S&M、V、四季シリーズは読んだけど、
    G、Xシリーズも読みたいなあ。
    でも一気読みしたいので、年末年始まで我慢です。苦笑

  • ミステリの枠を超えて、バラエティ豊かなラインナップ。短編集なので、1つ1つは短い(10ページのものも)けど内容はカルピスの原液くらい濃縮されている。

  • 最後の話だけ読んだ。ライ麦畑で増幅して

  • 220318*読了
    短編集。
    「刀之津診療所の怪」に感動しました。
    まさか、またあの二人が出てくるなんて。胸がぎゅっと締め付けられました。
    「ラジオの似合う夜」「ライ麦畑で増幅して」も、あのシリーズに関わるので好き。
    その他の短編もいいんですよ。知的であり詩的であるので。この不思議感がたまらない。
    森ワールドが好きすぎて、いつまでもひたっていたいです。

  • 西之園萌絵たちが白刀島にある診療所の関するいろんな噂の真相に迫った「刀之津診療所の怪」をはじめとした短編10作品が収録された本。

    Vシリーズの外伝的な短編が1つ(「ラジオの似合う夜」)、Vシリーズ、S&Mシリーズ、Gシリーズがクロスする短編が1つ(「刀之津診療所の怪」)が載っています。

    「刀之津診療所の怪」は、これまでの森博嗣作品(短編集も含む)を読んでいると楽しめる短編になっています。

  • ラジオの似合う夜と檻とプリズムが特に面白かった。その他にも、GシリーズやXシリーズのキャクターが出てくるものもあり楽しめた。

  • 短編集。
    読んでいて、ああ!と思う話もあり、読み終わってしばらくたってから、ああ!という話もあり。

    おなじみのシリーズの話もあり、楽しめました。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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