迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

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著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (2009年11月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763974

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迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『迷路館の殺人』
    この本を読みたくて前作を頑張って読みました。
    『十角館の殺人』『水車館の殺人』過去2作を読んでおいた方が、より楽しめるのではないでしょうか。

    島田の許に届いた一冊の本。「奇譚者ノベルス 今月の新刊」
    鹿谷門実(しかやかどみ)というミステリ作家によって書かれた、その名も『迷路館の殺人』
    この物語は実際の起こった殺人事件の”推理小説的再現”だというが...

    『小説内小説』という面白い構成。目次やあとがき、奥付までもしっかりある凝った作りで、講談社ノベルス版で読んだ方がより楽しめそうです。
    鹿谷の著作に関しては『第五章 首切りの論理』にて、僕自身は別の可能性を考えていたので釈然としない感じがありました。密室の謎は、逆転の発想から解明にいたるまでが論理立ててあるので、あれはOKだと思います。見立てトリックはビンゴ。なので真相は落ち着くところに落ち着きました。

    読み終わって納得、もやもやも解消。
    でもやっぱりアレはズルい。
    でもまてよ、そのズルさも『餌』と考えればズルくない。
    見た目だけでなく中身も凝ったミステリでした。

  • 図書館にて借りる。私はもうこのシリーズでは余計な事を考えずに素直に騙される事にします。(笑)

  • 何というどんでん返し…

  • まんまと、そして気持ちよく嵌められた。
    今作はエピローグまで終始
    「こんなに簡単でいいのかなぁ」
    と不安になるくらいに、
    予想通りに進んでしまってた。
    そこで森博嗣の「笑わない数学者」で、
    最終的にまんまと騙されたことを思い出して、
    きっと何かあるはず…と。
    そしたら、エピローグで二重の仕掛けが!
    さすがにここまでは思い当たらなかった。
    あの人に関する記述がやけにボンヤリしてるなぁとは感じてたけど。
    脱帽です。

  • 大御所推理作家が建てた奇妙な館・迷路館。その名の通り複雑に入り組んだ通路を持つ館に招待された四人の若手推理作家達は、故人が遺した莫大な遺産を『賞金』に、迷路館を題材にした推理小説の競作を始める。ところが、作家達は一人、また一人と彼等が書き遺した小説に見立てて殺害されていく。脱出不可能、外部との連絡手段も絶たれた状況下で、最後の容疑者が絶命した時、これまでの前提を覆す真実が明らかになる!


    最初の一ページで完全に騙されました。犯人の見当は大体つけられるし、今回の館に仕掛けられたトリックも、繰り返し「ある家具」についての描写が不自然に感じるくらいに出てくるので、おおよそ目星はつきます。今使うにはそのトリックは不親切(と言うかアンフェア)だなと思う箇所もありますが、その他に散りばめられた謎があまりに多いので気になりません
    本格派好きな方もお腹いっぱい、満足できる一冊です^^

    ただ、作中作は兎も角、「作者」の正体には完全に騙されました。作中作のあとがきで、最初に提示された謎を思い出して「あれ?そういえばそんな謎もあったね」と読み進めると…


    そ う き た か\(゜□゜)/


    本筋ではありませんし、蛇足と取る方もいるかもしれませんが、綾辻流の茶目っ気発揮!て感じで私は好きです^^

  • 再読、75点

    ***
    奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた四人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった。周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第三作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作。
    「BOOK」データベースより
    ***

    綾辻さんの稚気が前面に出された初期小説。
    ミステリ好きが好きそうな要素が多数集まっており、個人的にも好みで言えば館シリーズの中で2番目に来る作品です。
    綾辻さんの好んで書く視点の転換や記憶の混同がなく読み易く、ボリュームも重すぎない。
    そして作中作という試みがすとんと上手く落ちるのが良く出来ていると思います。

    その辺りが逆にシンプルすぎて物足りないと思う人もいるかも知れませんが、館シリーズの中では読み易い部類の作品なので興味がありながら手が出せない人には比較的お勧めの作品。

  • 読み始め…16.11.11
    読み終わり…16.11.13

    館シリーズ3 「迷路館の殺人」

    1987年4月。日本推理小説界の老大家
    宮垣葉太郎が住まう迷路館で殺人事件が起きた。
    その真相の全てを知る新人推理作家鹿谷門美は
    その一部始終を推理小説に書きデビューする――

    ということで始まる物語は、鹿谷門美という
    新人推理作家の書いた迷路館殺人事件の小説を
    読まされることになります。

    この小説(殺人事件)では序盤に早くも
    伏線を発見してしまって、なにげに犯人が
    わかってしまうのですけれど
    なにせ「それでも読者は騙される !? 」
    と帯にあるのですから、そこからさらに
    騙されるのね...と、そのわくわく感
    いっぱいにして読みました。

    う~ん。。そうかぁ....。
    確かに途中で、大騒動が起きてるというのに
    あの人はどうしちゃったの??って
    頭の中をよぎってはいたのですけれど
    そうか納得。とは思いながらも
    なんだかちょっとモヤっと感が残ります。
    これは騙されて当然かな。。

    そしてのもう一つにはすっかり遊ばされました。
    あはは~♪そういうことなのね♪ ^ ^

    綾辻さんの館シリーズ
    これまでに三作読みましたが、いずれも
    登場人物たちの感情や人間味には込み入った
    深みというものがなく、事件が淡々と進んで
    推理に迫る..という感じに終わります。
    そこが余計な感情にとらわれることなく
    スッキリとした読後感を与えてくれているのでしょうと思います。

  • 面白かったです。ですが、ミステリーを読み慣れた人向けな気がしました。

  • 館シリーズ3作目。

    設定は1番好きな作品。
    1番住みたい館かも知れない。
    (別に覗き見がしたい訳ではなく、、)
    小説家たちが競作していく間に
    実際に起こる殺人。
    逃げられない環境故の
    切羽詰まった感じや、
    閉塞感恐怖感が堪らなく良かった!

    しかし首の理由はすぐに
    わかってしまった。
    女だからね。
    吐血っていわれて
    え?そうなのか。って感じ。
    何度読んでも面白い。

    2016.5.8 再読了

  • 本格推理小説は、かなり久々で読もうと思って読んだのは始めて。
    しかし、最後までが長い。
    でも、スッキリ。

  • イラッとする~。

    ほとんど最後まで、今回は大した作品じゃないと思って読み進めてたのにまさかあんなことになるとは・・・

  • 流石としか言いようがない。

    この本読んだの、高校生以来かな。

    かなり前の作品で、もうほとんど覚えてなかったけど、今読んでも相当面白い。

    作中作の形式と、どんでん返しと、ラストの遊びがニクいんだよな~

    今時のライトミステリと違い、新本格らしく推理ゲームを楽しませてくれます。

    やっぱ探偵小説おもしれーなーと思わせてくれる一冊です。

    ミステリファンなら必読です。
    是非!!

  • 設定も分かりやすく真実も驚かされるものだったので非常に楽しく読めた。
    それにしても須崎先生の嗜好にはびっくり。

  • シリーズ物の順番知らなかったので驚愕度は減ったがそれでも十重二十重に罠が張ってあり楽しめる。
    本の中の本といい読んで損なしの本格的ミステリーの傑作。

  • 見取り図で「!?」となるも、読んでてとても楽しかった作品。
    作中作という構成がうまくはたらいていて気持ちいい。


    以下ネタバレ有り

    血液のところで、宮垣葉太郎の喀血あるいは血痰の場合、宮垣が犯人ならばクローズドサークルの成り立っているうちにそれを隠せれば良いだけである。「作品」として成立すれば、あとは野となれ山となれで。
    しかし鮫島智生の場合、後日犯行が判明してはならない。しかし経血の場合、鑑識いるなら検出できるよね……でもミステリ世界の警察は無能だから……?

    「島田」の表記にはまんまとやられた。

  • 割と予想しやすいトリックだな~、こんなもんか~と読み進めていたところ、エピローグでまんまと持っていかれました。1ページ目から騙されてたし。

  • ダイイングメッセージが出てきたり、いかにもミステリ!といった感じで楽しめた。どんでん返しも流石の一言。ただ隠し通路のトリックは時計館や水車館の方が巧いかなあと思う。

  • 【館シリーズ3作目】とうとう作家デビュー。少しややこしかったけど、本の中でまた本を読むというかなり斬新なもの。ラストではすっかり騙されてしまいました。今回も楽しく読めた。

  • 職業や漢字に対する先入観をまざまざと知らしめられたな、という印象。
    館の特性をうまく利用したトリックでおもしろかったです。
    作中作の奥付もクスッとくる仕様。

    個人的に残念だったのが、館シリーズを読み始める時に、発行順を調べるために見たWikipediaで鹿谷門実の正体が目に入って知っていたこと。
    あれを知らなかったらもっと楽しめたのに…と悔いるばかり。

  • 十角館、水車館と読んで3冊目。
    十角館には及ばなかったが、こちらは本格ミステリーがあふれんばかりに詰まった作品。
    作中作という書式、館シリーズならではの隠し通路や隠し部屋、糸玉の仕掛け。。。ミステリーファンにはたまらない一冊ではないのだろうか。

    十角館で名前に引っ掛かったので、今回もペンネームではなく本名の作中作ということは、これは名前にヒントか!と相当ひねったけどわからず。。。
    作中作の犯人はなんとなく気づいてたけど、そこからまた一転。作中作はそれを暴くためのものだった!

    そして最後に島田さんがやってくれました(笑)

    次は人形館!

  • 初刊は1988年に書かれた本なので話に出てくるものが若干古い(ワープロ、フロッピー等)のはあるが最後の最後までどういう展開になるのか分からず話の構成としては今読んでも読み応えのある本だと思う。

  • 今のところ館シリーズに出てくる館の中で一番魅力的なのは迷路館だと思う。
    ずっと暮らしていきたくはないけれぢ、一度訪れてみたいなと感じた。

    ミステリーとしては鹿屋門実の作中作中作の中で明かされた真相は何となく読めた。
    トリックに関わる伏線が割と分かりやすかったように思う。
    けれど、真の真相の部分はすっかり騙されたなあ。
    読者が真相を見破るにはちょっとアンフェアな表現だと感じたけれど。
    鹿屋門実の正体に関するどんでん返しは気持ちよく騙されてよかった。

    欲を言えば、作中作や作中作中作が出てくる中で作家毎の文体の差があまりなかったのが残念。本編には関係ないけれど、本書の特殊な構成を楽しませるために、もう少し意図的な変え方をしてくれてもよかった。

  • さすがの綾辻氏。期待を裏切らない作品。

    最後に、あーーーそういうことかぁって思うことが多く文章構成はもちろん、トリックだったり言い回しだったり本当に素晴らしいと思う。

  • ペンネーム鹿谷。かけだしの推理作家が描く、ある実際の事件を描いた本格ミステリー。

    いったい、なんのこっちゃと思うけど、つまり小説のなかの小説。本編のほとんどが鹿谷門美の『迷路館の殺人』でことが進む。

    思うに、『迷路館の殺人』の犯人は「この人じゃない?」っていうところまでいく。しかしここからが綾辻作品の真骨頂。思い込みテクニックを使った「こりゃ一本取られた」のどんでん返しが待ち受けている。本文から引用すれば、冒頭の不可解性、中盤のサスペンス、結末の意外性すべての要素がつまった、満足できる一冊である。

    ところで鹿谷ってだれだ?最後までよんで確かめてほしい。

  • 館シリーズでお馴染みの島田潔の所に一冊の本が届く。
    この作品は現実のある殺人事件を直接の題材として書かれたもので、もちろん昨年の4月に島田も関係者としてその中に居た。
    館に集められた4人の推理作家がこの小説の中で自分を被害者にした小説を書くと言うコンテストが行われ・・・・小説で書かれた内容に沿って殺人が行われたと言う事件だ。島田はその送られた本を読み始める。

    色々なトリックによって何度も惑わされ、ラストのどんでん返しはなかなかよかった。順を追ってシリーズを読んでるが一番おもしろかった。

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