- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764568
作品紹介・あらすじ
大切な人を失った後もう一度恋ができますか
28歳の養護教師奈帆は、高校時代に彼を事故死で失った過去があった。喪失感から一歩をふみ出せない奈帆の前に、「あの時代の彼」が現れる。折原みとの新境地!
感想・レビュー・書評
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久しぶりにさくっと読めました。
作者は私が学生のころコバルト文庫や漫画家として活躍されていた方(年ばれる?)。
主人公の年齢が近く、入りやすかったかなぁ。
しかし、私目線でしかなく今のラノベ状態ですね。情景は察しろ的な…最先端だったのか、漫画家ならではなのか今の私には軽すぎるかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時を越えるほどの恋、したいなぁ。
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高校生の時の初恋の彼。高3の晩秋に事故で死んでしまった彼。そんな彼が忘れらずに10年を過ごしてきた主人公。
養護教諭として戻ってきた高校で、死んだはずの彼が現れて。
10年前の恋をなぞりながら、失われた10年を取り戻していく。
死んだはずの彼も取り戻せるのか。
甘酸っぱい話ではあるが、少々陳腐でもある。 -
さらっと読める恋愛小説。
さよならもできないまま別れてしまい、ずっと前に進めずにいた奈帆の前に亡くなった元彼(シンタ)があの頃の姿のままで現れる。
特に珍しさもない設定だけど、こういうのに弱い。分かってはいたけど号泣。良い涙活になりました。
高校時代の恋愛と重なり、懐かしさがこみ上げた。シンタのように、素敵な彼ではなかったけど、色々一生懸命だったなと。
あの頃のような恋愛はもうできないなと思う自分が、もう若くないんだとしみじみと実感。笑 -
人との別れは突然にやってくることも多い。
心の準備もできていなければ、その後に整理もできないまま、残された人間は生きていかなければならない。
こうして10年も経ってから、その整理を、しかも本人を相手に行うことができるなんて、なんという幸せなことだろうと私は思う。
そんなことは起こり得ない、ごく普通の人達は、どうやってこの気持ちを整理したらいいんでしょうね。
ずっと取り残されてしまっているこの気持ちに。 -
さわやかで、切ない恋。高校生くらいの恋は自分自身を埋め尽くしちゃうくらい大きくて、そうだったなぁと共感しました。後悔のない人生を生きるのは難しいけど、伝えたいことは、きちんと伝える!愛情を持って。
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現在高校生で、恋をしているということもあり、
共感できる部分(悩んでいることや楽しいこと)が多くて、きゅんきゅんしました。
マンガは得意ではないですが、小説なのに、マンガのようなこの作品にすごく惹かれました。
他の作品もよんでみたいです。
さらさらっとすぐに読めるので、もっとがっつり読みたい人には向いていないかなと思いました。 -
鎌高が舞台の小説。
「高校時代を振り返ると、思い出の中には、いつも海があった」
本の中の景色や主人公の気持ちが、わたしたちが高校生のときに見て感じてきたものと、いっぱい一致するから、共感してじんわりと来るものがあります。一文で一行使って表現されているので、これが読みやすく、まるで漫画を読んでるみたいに情景がすぐ浮かぶのは鎌高生だからでしょうか。 -
現実ではありえない設定なんだけど、こういうの好き。
恋のお話は、現実離れしてたほうが感情移入できるんです、わたし。
自分の母校に臨時の保健の先生として赴任してきた主人公。
ある日やってきた男子生徒は、当時付き合っていた人で…
保健室という空間だけが過去と現在のはざまにいて、当時はわからなかった彼の気持ちに主人公が触れて。
主人公が過去と向き合ってちゃんと前に進んでいこうとするところは、読んでいて胸が締め付けられて切なくて、思わず涙が出ました。
甘酸っぱいなあ。 -
小学校高学年の頃読んでいた折原みと。
女の子の夢的な展開で、随分とラノベ風だけど
著者の変わらなさ具合が懐かしい。
挿画に頼らなくなったんだなぁ。 -
少女漫画テイスト。どっぷり浸って楽しめないってことは少しはオトナになったってことかなー。
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シンタはいつまでも前に進めない奈帆の背中を押すためにあらわれてくれたのかなあとか読み終わったあとに考えたらまた泣きそうになった(;∇;)すごくよかったです!
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高校時代に事故で亡くなった恋人「シンタ」
母校(鎌倉高校をモデルにした「鎌倉南高校」)に養護教諭として戻ってきた奈帆。奈帆は高校時代に、恋人のシンタを亡くしていた。
保健室で過去と現在が交錯し、過去の思い出をたどりながら物語が進む。
泣いたなぁ。
大事な人を失ったら次の恋になんて進めないよね。
そんな奈帆を心配して、神様が奇跡を起こしてくれたのかも。
シンタのことを忘れられなくてもいい。一緒に生きていけばいいと持った。
舞台となった鎌倉や江ノ島は一度観光したことがあったから、想像しやすかった。
地元の人はさらに想像しやすいし、懐かしく思えるんじゃないかな。
そして、私は折原みとさんが大好きなんです。小学生のころに「アナトゥール星伝」シリーズを読んでトリコになったんだなぁ。
そんな少女小説の元祖とも言える折原みとさんが大人向けに書いた小説。
とても良かったです。 -
もともと少女漫画家さんだけあって、やっぱりどこか少女漫画チックな気がしました。いい意味でも悪い意味でも。読後感はさわやか。
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高校生のときの彼にもう一度会いたいと願う28歳の主人公。養護教諭として母校に赴任した主人公・奈帆の身に起こった奇跡の時間。もしも願いが叶うなら…が本当に叶ってしまうというファンタジーと言ってしまえばそれだけだけど、そこは折原みと。やっぱり泣かされてしまいました。講談社ティーンズハートを夢中で読んでいた20年前を思い出します。でもああそうなんだ、で終わってしまったところが物足りなかったかな。それ以上の何か、を求めてしまうところが、20年前とは違うところかしら。