はやぶさ新八御用旅(四) 北前船の事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765145

作品紹介・あらすじ

お鯉が攫われ新八郎、佐渡へ! 谷中感応寺。江戸の三富のひとつが行われている最中に、男が殺された。身元不明である。かたや、どこかの藩の船が忽然と消えてしまったという。この2つの事件、どうやら過去の北前船の出来事に関わりがあるらしい……探っていく新八郎だったが、なんと女中・お鯉がさらわれてしまう。人気シリーズ第4作。

感想・レビュー・書評

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  • 展開にひねりがあるのが素敵な本だねぇ…
    18年前に起きたある船の沈没と喪失事件。

    そこにはとんでもない悪事が見え隠れしていました。
    いったい誰がこんなとんでもねぇことを
    しでかしたというのだね。

    一応、お鯉がさらわれるという大ごとがあります。
    ただし、この誘拐、故あって
    起きたことだったのです。
    (それはあまりにもむごいものをはらんでいます)

    うん、最後私腹を肥やしまくっていた悪人が
    しっかりとその罰を受けたのは爽快でしたね。
    (ちなみにある人の仇もそれ以前にきっちり討たれます)

  • 登場人物が多くてやや整理がつかず、しかも似た名前が多い。大竹金吾の匂わせがあったのでてっきり最後はお鯉と結婚するかと思ったがそうでもなかった。新八の奥さんがあまり登場しなかったのが残念。前回旅の途中で子どもとの触れ合いがあったので、子どもが誕生してほしかったなとも思う。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    谷中感応寺。江戸の三富のひとつが行われている最中に、男が殺された。身元不明である。かたや、どこかの藩の船が忽然と消えてしまったという。この二つの事件、どうやら過去の北前船の出来事に関わりがあるらしい…探っていく新八郎だったが、なんと女中・お鯉がさらわれてしまう。人気シリーズ第四作。

    平成31年4月9日~15日

  • お鯉、かどわかされる。に期待大。
    終盤、突然お鯉が現れ新八も合点承知であっさり解決。
    一体いつお鯉は助け出されたんだと、何度も同じシーンを読み込むはめに。
    読み進めたらあっけなく御用帳(一)パターン。
    利発なお鯉は単にかどわかされることなく協力なのか。
    特に危険な目にも合わず、新八に助けられることなく終了。
    苦手な郁江も小かんも登場せずいいが、肝心なお鯉もほぼ登場なし。
    終わり、大竹と大久保の言動に注目か。いよいよ新八は蚊帳の外か。

  • このシリーズ面白いんだけど、今回は船の話、さっぱりわからなかった。

  • 今一つ盛り上がりに欠けたまま終わっちゃう感じ。
    北前船の解説が多いんだけど臨場感がないというか解説っぽい感じです。
    船に乗っているシーンをもっと入れてもいいと思うんだけど。
    平岩弓枝さんの小説は運命の中で強く生きる女性が出てくるところが好きなんだけど、その意味でも消化不良な感覚が残りました。
    あと妻の郁江さんがどうしているか気になります。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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